京都

2014年1月11日 (土)

蒼空 特別純米 短稈渡船

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  • 醸造元       藤岡酒造株式会社[京都府京都市伏見区今町672-1
  • 種類        特別純米
  • 原料米       短桿渡船二号
  • 精米歩合     60%
  • アルコール度数  17度
  • 杜氏        藤岡正章氏

 
 山田錦のお父さんとなる酒米、短桿渡船で醸されたお酒です。 さらに言えば、雄町の改良種で醸されたお酒ということになります。 山田錦は言わずもがな、雄町を使ったお酒はよく見かけますが、短桿渡船のお酒は希です。

 2012年8月5日に三条の浜町さんで行われたお酒の会で飲ませて頂き、その芳醇な味が印象に残っていたお酒で、伏見に出掛けた際に蔵元で販売していたものを購入。このお酒は9月から販売されて一定の期間しか出回らないそうです。

 上立ち香は、強くはないですがしっとりとした甘い香りがします。 この時点で、このお酒がトロリとした質感のお酒であることが感じられます。

 口に含むと、期待を裏切ることはありません。 甘みと辛みが調和した、なんとも心地よいお酒です。

 生酒ではありますが、栓を開けた翌日に飲むと、香りは少なくなっているものの、口に含んだ時の膨らみは満開に感じました。 少々、こってりとした料理とも相性の良いお酒です。

2012年6月 3日 (日)

城陽 純米酒

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  • 醸造元      城陽酒造株式会社[京都府城陽市奈島久保野34‐1]
  • 種類        純米
  • 原料米      祝(京都産)
  • 精米歩合     65%
  • アルコール度数 15度
  • 日本酒度     +5
  • 杜氏        古川興志次氏

 前回と同じく京都の伊勢丹で試飲販売していた際に購入したお酒。酵母には多酸系のものを用いているとのことで、数値そのものは分かりませんが、酸度の高い酒質とのことでした。

 上立ち香はあまりありませんが、本当に日本酒度が +5 もあるのだろうかと感じさせる甘い香りが漂ってきます。この香りはフルーティなものではなく、米の甘みが香ってくるような印象です。

 口に含むと、最初からしっかりとした旨みが感じられ、その後に酸味が心地よく感じられます。

 試飲した時には、「燗にすると善いお酒かもしれない。」と思いましたが、意外にも冷やの方が味のバランスがいいように感じました。冷やでもお米の甘みがしっかりと感じられるからでしょうか。

 250石という小規模生産の蔵ですが、一つ一つのお酒を大事に造られているのが伝わってくるお酒でした。

  

2012年5月26日 (土)

城陽 純米大吟醸

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  • 醸造元       城陽酒造株式会社[京都府城陽市奈島久保野34‐1]
  • 種類        純米大吟醸
  • 原料米       山田錦(京都綾部産)
  • 精米歩合     45%
  • 酵母        9号系酵母
  • アルコール度数 16度
  • 日本酒度     +5
  • 杜氏        古川興志次氏

 京都の伊勢丹で試飲販売していた際に購入したお酒。 閉店間際だったこともあり、蔵元の方から色々なお話を伺いました。このお酒は、搾ってすぐに瓶詰めれされているとのこと。貯蔵タンクでの貯蔵とどこか味わいに差が出るので、瓶詰めにこだわられているとのことでした。

 上立ち香は、リンゴと洋梨の香りが軽く漂ってきます。決して強すぎず心地の良い香りです。口に含むと、香りを引き継ぐようにフルーティな味わいが広がりますが、じわぁっと腰の強い米の味が立ち上ってきます。 そしてまろやかな風味を残して味が消えていきます。

 花冷えで飲むとキリッとした口当たりですが、常温くらいでは、どっしりとした重みのある口当たりとなります。 いずれにしても、丁寧に造られたお酒であることが実感できる口当たりでした。

2012年5月 3日 (木)

蒼空 純米大吟醸 愛山

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  • 醸造元       藤岡酒造株式会社[京都府京都市伏見区今町672-1
  • 種類         純米大吟醸
  • 原料米       愛山
  • 精米歩合     50%
  • 酵母        宮城酵母
  • アルコール度数  17%
  • 杜氏        藤岡正章氏

 3月24日に開催された伏見酒造組合の「第6回日本酒まつり」で蔵開きされていた際に購入したお酒。蔵の見学記についてはこちらをご覧下さい。

 当日は色々と試飲させていただき購入したのがこのお酒です。愛山という珍しい酒米を使い、大切に醸されたお酒です。

 上立ち香は、宮城酵母という酵母の特徴でしょうか。ほのかに涼やかな香りが漂ってきます。蔵元が「このお酒は食中酒として飲んで欲しい」とおっしゃっているように香りが主張しないお酒です。

 口に含むと、上立ち香からは想像できないような甘みが広がったかと思うと、潔くすっぱりと消え、重みのあるお米の味が立ち上がってきます。それでいて、決して重くはなく不思議な感じのするお酒でした。

 酒瓶の封印ラベル・・・

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 蔵元の気持ちが伝わってくるお酒でした。

2012年4月 7日 (土)

純米酒 英勲

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  • 醸造元      斎藤酒造株式会社[京都市伏見区横大路三栖山城屋敷町105番地]
  • 種類        純米酒
  • 加熱方法     二回火入
  • 原料米      五百万石・玉栄 他
  • 精米歩合     60%
  • アルコール度数 15%
  • 日本酒度     +3
  • 酸度        1.2

伏見酒造組合が主催する日本酒まつりの際、蔵元イベントとして蔵開きをされていた時に購入したお酒です。まだ、寒い日もあるので燗酒用に求めました。

上立ち香は極めておとなしく、冷やのまま口に含むと比較的サラッとした飲み口です。そもそも燗酒用に求めたこともあり、燗にすると、日向燗から人肌燗あたりで心地よいふくらみを感じました。伏見の水の特質でしょうか、ふくらみの中にも、冷やの時に感じたサラッと感がありました。

2012年3月24日 (土)

藤岡酒造

20120324_fujiokasyuzo_01 伏見酒造組合が主催する、「第6会日本酒まつり」にあわせて実施される蔵元イベントで訪れました。

 藤岡酒造さんは、造石量150石の小さな蔵です。

 全量を純米で醸造され、少量生産だからこそのこだわりのお酒造りをされていて、一度、訪れてみたかった酒蔵でした。

 まず蔵内です。

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 洗米場から仕込みタンクまで全てが見渡せる平面配置で清潔感にあふれた蔵です。製麹のみ2階で、この場で造りの全てが行えるようになっています。

 藤岡酒造さんでは、山田錦の他、山田錦の親である山田穂、愛山、美山錦といった酒造好適米を使われ、それらをこの洗米機と桶だけで洗米と浸漬の工程をこなされます。

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 そして、この洗米と浸漬を支えるのが、すぐそばにある黒板です。

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 藤岡さんは、素人である我々に、この黒板に書かれている意味を丁寧に説明して下さいました。

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 まず、3月22日 気温15℃、水温8℃、米の品温9.5℃で、酛掛用の美山錦(精米歩合60%)24kgを、8kgずつ3回に分けて洗米と浸漬する工程なのだそうです。

 そしてまず1回目を例にとると、58分-59分30秒まで洗米、00分10秒-00分30秒まで浸漬、すると吸水率が10.76%だったということらしいのです。そうして、細かく調整しながら、目当てとする吸水率にお米を整えていくのだそうです。

20120324_fujiokasyuzo_06 浸漬が終わったお米は、釜で蒸されます。

 釜の内部は工夫してあって、お米の量が少ないときには、内側に遮蔽板のようなものを取り付けて蒸すそうです。

 一連の工程が近接した場で行えるので効率がいいなぁと感じました。

 さて、次は、仕込みタンクを見学させていただきました。 藤岡酒造さんでは、4本の仕込みタンクがあります。

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 醸造場の階段を上れば、タンクにアクセス出来るようになっています。タンクの中では発酵が進んでいました。

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 使ってらっしゃる酵母は、蔵元ご自身が酒造りの修行をされた宮城県の酵母である宮城酵母を主に使われており、お酒によっては協会7号酵母だそうです。

 できるだけ食中酒として飲んで欲しいとの思いから、上立ち香が強く立つものではなく、料理が美味しく感じられるお酒を目指していらっしゃるとのことでした。

 そういえば、この仕込みタンクにアクセスする階段を上ると、製麹室の扉が見えました。

 本当にこの蔵は、各工程のつながりが分かりやすく、とてもためになりました。

 そして、最後に搾り器です。

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 舟搾り器です。 この蔵の凄いところは、この部屋そのものが冷蔵庫になっていることです。 藤岡酒造さんでは品音管理にとても気を遣われており、3月の末に仕込んだ酒を5月に搾る段階になって気温が上がってしまうと、それまでの品音管理の苦労が水の泡になるということで、この部屋そのものを冷蔵庫にされたとのことです。

 また、こうすることで、皆造した後は、この場所をお酒の貯蔵庫として使うことができるので、一石二鳥だとおっしゃってられました。

20120324_fujiokasyuzo_11 藤岡酒造さんの仕込み水は伏見の白菊水という水系の水で、その最上流に位置しておりとても上質な水だそうです。

 水温は年間を通して17℃くらいとのことで、汲み上げた水は、仕込み水用のタンクで下げるそうです。

 タンクの周りに取り付けられた黒いパイプの中を冷水が通り、タンクの中の水温を調節していきます。

20120324_fujiokasyuzo_12 藤岡酒造さんでは、全てのお酒を、低温でいわゆる吟醸造りされており品温管理には大変気を遣われているのが実感できました。

 仕込みタンクもすぐに温度がわかるようになっていました。

タンクの中の温度が6℃台で、タンクの表面もたっぷりと汗をかいていました。

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20120324_fujiokasyuzo_14 蔵元は、終始、お酒造りに対する思いを熱く語ってくださいました。

 仕込みタンクが4本ということもあり、現在の仕込みペースは1週間に1本ですが、こうすることで、一つ一つの仕込みに気を遣うことが出来、丁寧にお酒を造っていくには、今の規模がちょうど良いとのことでした。

 藤岡酒造さんのお酒 蒼空・・・

 青空を見上げるとホッとできるように 飲んだ人が優しい気持ちになれるような そんなお酒を造りたいとの思いから名付けられたそうです。

 大切に飲みたいお酒だと思いました。

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2012年1月 1日 (日)

香田 大吟醸35磨き

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  • 醸造元       ハクレイ酒造株式会社[京都府宮津市字由良949]
  • 種類         大吟醸原酒
  • 加熱方法      二回火入
  • 原料米       丹後山田錦
  • 精米歩合      35%
  • アルコール度数  17% ~ 18%
  • 日本酒度      +4.0(同社HPより)
  • 酸度         1.3 ~ 1.5

 「香田35磨き」と出会ったのは、仕事の都合で舞鶴に在中したいた際、「青竹」というお店で食事をした時でした。 香りを嗅いだ時、口に含んだ時、あの時の印象は今でも忘れていません。 全日空のファーストクラスでもサーブされているというこの華やかなお酒は、それ以来、正月の祝い酒として欠かせないものになっています。

 ラピスラズリ色の瓶に入ったこのお酒は、その姿から、既に華やかなイメージを醸し出しています。 そして、少し洒落たグラスに注ぐと、ブドウに似た香りが立ち上がってきます。口に含むと、+4度という日本酒度を全く感じさせない、華やかながらも穏やかな香りが吹き抜けていくような感じがします。

 この香田というお酒。 その名前の由来です。

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 豊かな丹後の滋味があふれたお酒です。

2011年9月 3日 (土)

羽田酒造 初日の出 純米大吟醸 蒼光

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  • 醸造元        羽田酒造有限会社[京都市右京区京北周山町下台20]
  • 種類          純米大吟醸
  • 加熱方法       二回火入
  • 原料米        京都府産 祝
  • 精米歩合       40%
  • 酵母          不明
  • アルコール度数   不明
  • 日本酒度       ±0度
  • 酸度          1.5
  • アミノ酸度       0.9

 今年の3月に「早春、北山杉の里、酒造見学とぼたん鍋を食べる会」でお邪魔させていただいた際に買ったお酒です。

 よく磨かれた大吟醸酒ですが上立ち香は、ほんのりと香ってくる程度で上品な香り。どんな料理にも合いそうです。 口に含むと力強い香りが広がりいっぱいにあふれたかと思うと、蔵元を訪れた際にいただいた時に飲ませていただいた仕込み水と同じく、何事もなかったようにスパッと切れていきます。

 日本酒度の数値が語るように柔らかな風味ですが、しっかりとした酸が深山の里でつくられた雰囲気を醸し出していました。

 蔵元を訪れた際、杜氏も兼ねておられる社長さんが挨拶をして下さいましたが、どちらかというと人前が苦手そうな朴訥とされた職人気質の方でした。 なんとなくお酒にもそういったものが受け継がれているように思いました。 

2011年6月 4日 (土)

酒呑童子 純米吟醸 青の大鬼

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  • 醸造元      ハクレイ酒造株式会社[京都府宮津市字由良949番地]
  • 種類        純米吟醸 原酒
  • 加熱方法     生貯蔵
  • 原料米      五百万石(大江町産)
  • 精米歩合     60%(麹米・掛米とも)
  • 酵母        不明
  • アルコール度数 17~18%
  • 日本酒度     +4.0
  • 酸度        2.0
  • 杜氏名      不明

 偶然、阪神百貨店のお酒売り場で試飲販売をされており立ち寄りました。試飲の際、「これは辛いですよ。」とおっしゃられたとおり、久しぶりにどっしりとしたお酒感を感じるお酒をいただきました。

 グラスに注ぐと、「大鬼」という名前からは想像し得ない桃のような甘い香りがたちあがり、口に含むと同じく桃の香りが口いっぱいに広がります。しかし、その直後、「鬼」の部分を感じることができます。突かれるようなどっしりとしたアルコールのふくらみを感じ、その余韻がしばらく続いた後、だんだんと消え去っていきました。

20110604_ooni_02  このお酒は、五百万石で造られていますが、特に蔵元の隣町にある福知山市大江町(2006年に福知山市と合併したそうです)で生産されたものとのことです。それを示すように酒ラベルにお米を作られた方々のお名前が書かれていました。大江町と言えば、酒呑童子に代表されるように鬼伝説が有名ですが、なぜ、このようにお米にこだわりがあるのか少し由来を調べましたので記しておきます。

 元々、大江町には造り酒屋が3軒あったそうなのですが全て廃業されたそうで、それをきっかけに「自分達で造った米で自分達の酒を飲もう」との思いから、「大江で地酒を造る会」というのが設立されて、ハクレイ酒造さんの賛同を得て醸造されたとのことなのです。ですから、同会のメンバーの方達が作られたこだわりのある酒米だけで造られているそうなのです。(この情報はこちらから転載させていただきました)

 このようなこだわりがあるからとても美味しいお酒になっているのでしょうね。 

2011年4月10日 (日)

松本酒造

20110410_matsumoto_01  八幡の背割堤に花見に行った帰り、宇治川の堤防をひたすら歩き続けてたどり着いたのが伏見にある松本酒造でした。

 もう少し早い時期に行けば、蔵の手前の土手に菜の花が咲き誇る絵になる風景を拝むことが出来たのですが、この時にはすでに刈られた後のようでした。

 この立派な蔵は、よく映画のロケに使われるそうで、最近では「武士の家計簿」にも出ていたのを記憶しています。

 松本酒造を知ったのは、JRのJ-WESTカードというクレジットカードのポイント交換で、「酒懐石」という純米酒のセットを手に入れたことがきっかけでした。

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 この箱の中には、五つの銘柄の一合瓶が収められていました。

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 綺麗な瓶に入ったお酒はどれも、まろやかな甘さの中にキリッと引き立つ強さが混然としていました。このお酒を飲んで以来、パッケージの蔵の風景にもあこがれ訪れてみたいと思っていました。 しかし、あいにく通常は蔵はオープンされていないようで外観を眺める他ありませんでした。いつの日か機会があれば是非、蔵の中を見てみたいと感じました。

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