今日は春鹿寄席の日。
先週、酒蔵まつりで来たばかりの奈良町。
まだ少し暑いですが、それでも先週に比べると格段に涼しくなりました。
本日は、レギュラーの笑福亭純瓶さんの他に、準レギュラー(?)の旭堂南青さん、そして、笑福亭遊喬さんが出演されます。

まずは、いつもの通り、純瓶さんの創作奈良落語です。題名は・・・ あれっ、何だったけ。言わはったかな? 薬味のネギ? 役見の禰宜? 名だたる三輪の素麺を食しに来たお殿様の接待の際に、「薬味の葱」という言葉を「役見の禰宜」と勘違いした村衆が巻き起こす大騒動。 勘違いの故に段々と不幸になっていく大三輪神社の禰宜さんの描写がリアルで面白い演目でした。
次が、旭堂南青さんの明智光秀にまつわる講壇。 最後にホロリとさせる演目でした。しかし、どこが本当の話で、どこが作り話なのか、それを想像するだけでも楽しいです。
その次が純瓶さんが、本当はトリにと思ってらっしゃった笑福亭遊喬さん。 師匠の松喬さんからの急な呼び出しがあり、すぐに大阪に行く必要がありトリでは無くなったそうです。実は、南青さん。 てっきり遊喬さんがトリ。すなわち自分の次は、再び純瓶さんだとおもっていて、“めくり”を純瓶さんに変えて退席しようとしたところ、遊喬さんが出てこられて、慌てて、“めくり”を遊喬さんに変えるというハプニングもありました。
さて、演目は「竹の水仙」という古典落語です。
見所は、宿を経営する主人と泊まり客の左甚五郎のユーモラスな掛け合いです。
左甚五郎と言えば、昨年の秋、日光東照宮でみた眠り猫を思い出しました。
そして、最後に再び純瓶さんの古典落語。 演目は、「応挙の幽霊」 素直に笑える幽霊話。これには会場も抱腹絶倒でした。
さて、2時間にわたる落語、講談が終了した後は、お楽しみの交流会。
今日のお酒は写真の二種類。
雫下 二百十日熟成春鹿純米吟醸生酒 は、少し甘めですが清々しい香りが立つお酒でした。 なんでも、大使館などにも納められることになったとのことで、今西社長さんも感慨深げにこのお酒を紹介してくださいました。
もう一つの赤鬼は、日本酒度 +13 という山廃仕込みで醸された超辛口のお酒です。
純瓶さんは、この2つのお酒を1:2でブレンドしたものを絶賛されていました。
Takaもそれが飲みたいというと、蔵の方は「えっ、本当に飲むんですか?
」と驚きの表情。
「それは、奨めませんよ」というオーラがありありでしたが、いざ飲んでみると不思議に美味しく感じました。
純瓶さん、南青さんともたっぷりとお話ができました。
興味深かったのは、講壇は部分的に作り話があるけれども、落語は史実があれば、それは譲れないとのことでした。
また、落語のオチには、色々な仕掛けがしてあり、単に一つのオチだと思っていても、実は、もう一つのオチが仕掛けられていたりと、奥が深いのだそうです。(すみません、聴いたことを上手く表現できませんが・・・
)
他のお客様とも色々とお話ができ、相変わらずの楽しい一日でした。
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