2010年7月16日 (金)

インビクタス-負けざる者たち-

 サッカーのワールドカップが終決してから1週間soccerたこのパウル君の神通力、いえ、日本代表躍進の感動の余韻が、何かきっかけがあると鮮やかに蘇ってくるなか、ワールドカップにちなんだ映画が近くのホールで上映されましたmovie
20100716_movie  クリント・イーストウッド監督「インビクタス」、1995年に南アフリカで開催されたラグビーのワールドカップをめぐる実話をもとに、開催国南アフリカ代表が優勝にいたるまでのエピソードが、ネルソン・マンデラ元大統領と、代表チームの主将フランソワ・ピナールの2人を軸に描かれます。
 アパルトヘイト撤廃後、アフリカ系住民とヨーロッパ系住民の間に根強く続く憎悪と反感を拭うために、マンデラ大統領がワールドカップを介して見せる指導力が素晴らしいshineアフリカ系の人々のなかに、ヨーロッパ系の人々を排除しようとする動きがあるなか、ヨーロッパ系中心の代表チームを認めないアフリカ系の人々を説得し、選手にはアフリカ系の子供達にラグビーを教えるよう指示、一丸となって代表チームを応援するよう導くことで、「一つの南府アフリカ」としての一体感を作っていきます。今現在、そして未来に何が必要かを見極める判断力、構想力、決断力、実行力、そして人を納得させる力と統率力・・・一国の指導者に必要な、卓越した資質と能力。何より、何者にも動じない強固な意志と、鷹揚かつ寛容な人柄。(今の日本に、この3分の1の力でも持つ指導者がいたらcrying)。自ら映画を企画したという、モーガン・フリーマンの熱演も、並々なぬものがあります。所々、実際のマンデラ氏とおぼしき映像が差し挟まれますが、見分けがつきませんsign01
 聡明なマンデラ氏は、スポーツが持つ政治的意味、そして魅力を最大限に利用します。そして、この映画もスポーツの持つ社会的機能を余すところ無く描いています。士気の高まった代表チームは優勝、そして、国民は一体感を共有します。このドラマチックな過程を、イーストウッド監督の抑えた演出と淡々とした語り口が、だからこそより事実に近い間隔で再現しています。
 よく知られたことですが、サッカーのワールドカップは、このラグビーのワールドカップの成功体験から、再びアフリカに一体感をと願うマンデラの熱意で開催が決まったとか。こんな優れた指導者でも好転させるのが困難な南アフリカの厳しい社会事情を思わずにはいられませんでした。 
 後半は、ラグビーの試合の様子が、大迫力で描かれます。始めて試合の様子を見ましたが、紳士的なイメージに反して、何と荒々しく激しいスポーツでしょうcoldsweats02スクラムなど巨体がぶつかり合い、集団相撲のようです。ルールも非常に複雑な様子。断片を見ているだけで、こちらも消耗しそうになりました。(それだけ映像の撮り方が上手いということですが)
 アフリカの音楽をモチーフにした音楽も、荘厳かつエネルギッシュで、そのままサッカーのワールドカップのテーマ曲にして欲しかったくらい魅力的noteエンドロールのジュピターも、素晴らしい。
 そして、もう一つ、本筋の合間にさりげなく、衝撃の事実が・・・shock 

 日本VSニュージーランド 17対145   オー・マイ・ガッshock!shock!!

 すいません、日本がラグビーのワールドカップに出たたこと自体、そもそも知りませんでしたcoldsweats01しかし、一体どんなペースで点を取れば(取られれば)、145点なんて点数になるんでしょう?2019年の開催国は、日本だそう。がんばれ~sign03