2014年9月 7日 (日)

比叡山-坂本本坂から雲母坂-

20140907_hieizan_001  「目指せ!燕」訓練山行 第2弾。今週は、比叡山に行ってみることにしました。京都側、滋賀側、双方からいくつかルートがあります。中でも、滋賀の坂本を起点とする本坂は、開祖の最澄が辿ったとされる、いにしえの表参道。ここから登ることにしました。

 住吉大社の脇、大きな灯籠が左右に並ぶ立派な石段から山へと入っていきます。歴史を感じさせます。

 ほどなく南善坊というお寺に出ます。境内に立ち寄ると、お不動様の両脇を秋海棠が彩っています。初秋の気配です。

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20140907_hieizan_02_2 諸堂の屋根越しに琵琶湖が見えます。

 南善坊から垢坂の石段を登っていくと、ほどなく細い山道に出、さらに進むと、路面が自然の土のままの坂道が続くようになります。道幅が広く、参詣が盛んだったであろう往時が偲ばれます。歩きやすいのですが、雨水で中央の土が大きくえぐれているので、浸食のない両脇を辿ります。

 途中、数人とすれ違いましたが、皆ことごとく独り歩きの登山者。残暑が厳しいこともあり、近隣の方の訓練山行が多いのでしょうか。

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 小一時間で、延暦寺根本中堂に到着。拝観はせず(堂内の様子は、こちらのリンクをどうぞ)、茶屋で一服の後、阿弥陀堂の裏から再び山道に入って、最高地点の大比叡に向かいます。道が分かりにくいので、下りてくる人たちに尋ねながらの道行き。それでも途中、通り過ぎてしまったので、スマホの登山地図アプリを見ながら、ようやく大比叡に到着。京都の東北を守護する比叡山の山頂。鬱蒼とした杉木立の中に、三角点だけがひっそりとありました。

 

20140907_hieizan_05_2 京都側に下っていくと、北側に大原の里への眺望が開けます。ガーデンミュージアム前のバスターミナルの前からは、琵琶湖が見えます。ここからは、道案内の表示と地図を突き合わせながら、京都側に下山。千日回峰の修行道やら京都一周トレイルやらが入り交じって、ちょっと複雑。他の登山者の行く方向を見ながら、表参道、雲母坂へ。雲母坂に入ってほどなく、「尾根道」の表示があったので、歩きやすそうなそちらに進みます。木漏れ日の明るい、気持ち良い自然林の道。ふと下を見ると、苔むした岩の合間を深く彫り込んで、人一人通れるほどの細い道が走っています。う~む、そちらの谷道のほうが古めかしい風情ありげ・・・ 次は、そちらにしてみよう・・・

 1時間強で、修学院の雲母橋に到着。本日の行程を終えました。また道を変えて、来ることが出来ればと思います。

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2014年8月31日 (日)

生駒山-摂河泉コースから宝山寺-

 5年前の大台ヶ原探勝に始まって、日帰りで、いわば初級レベルの山歩きを繰り返してきた我々。いつしか、日本アルプスに登りたい、そして中級の証(?)、山小屋に泊まってみたい、という気持ちがむくむくもたげてきました。ピアノに例えると、いつまでもバイエルやブルグミュラーでなく、ショパンのワルツやベートーベンのソナタを弾きたいもの。

 行き先はどこがよいかと、候補を絞り込んでいた時のこと。

 Elli:「ねえねえ、燕岳は? 北アルプス入門の山の定番だし。アルプス三大急登で、坂はきついけど、所要時間比較的短いし、山小屋がすごくいいみたい。燕山荘、食事もよくて、夜はアルプホルンの演奏とかあるって。」 

 Taka:「きついって、どんななの?」

 Elli:「う~ん、木の階段が延々と続いて、所々膝より高い段差があるんだって。」

 Taka:「わし嫌!膝、壊れる。絶対、行かん 行くなら、お一人で。」

  実は、Elli、燕岳にどうしても行きたい理由がありました。2月に亡くなった、山好きのElli父。生前、北アルプスで登りに行ったのが、燕岳と白馬岳の2座。出来れば、両方に散骨したいけど、この2つだと、燕岳のほうが登りやすい。特に燕岳は、父親、登る途中で足を挫き、頂上間近の燕山荘までたどり着いたものの、山頂は諦めたそう。なんとしても連れて行きたい。

 しかし、Takaの様子から、今回、燕岳はあえなく却下。機会を見て、Elliが1人、ツアーにでも参加して行くという話になりました。

 結局、歩行時間と道の歩き易さ、眺望などから、日程に応じて、北アルプスの鏡平か蝶ヶ岳、八ヶ岳の硫黄岳や天狗岳を行き先に選ぶことにし、時期は8月最終週から9月始めに、ということになりました。が、しかし・・・目前になって、Taka「あかん。忙しくて、この秋から年内いっぱいまとまった休みは無理

  悪夢です 雨が多かった8月。秋の入り口、お天道様の機嫌も少しは変わるかも、という期待も虚しく、自らの都合で希望は潰えました・・・

 しかし、ん・・・? Takaが行けないなら、いっそElli、燕岳に行ってしまおう しかし、めぼしいツアーを調べると、日程の合うものがありません。諦めきれずにネットで情報を見ていると、燕岳は人気が高いため登山者が多く、道は一本道でよく整備されているので、一人で登山している人が男女問わず普通にいるそう。 その昔、一人で立山や大雪山黒岳に登っていたElli。思い切って、一人で行ってみることにしました。

 それならそれで相応の訓練をして、脚力を作っておかねばなりません。チャンスは9月いっぱいから、10月初旬、冠雪するまで。これからの週末、お天気の許す限り、近郊の山に行くことにしました。

 まずは、近場の生駒山。傾斜は急だけど、上り下りの時間はそれぞれ1時間半程度と短く、久々の山歩き兼練習には好適です。

  まだ行ったことのない道から、額田駅から摂河泉コースを取ってみることにしました。駅から住宅街の坂道を上がっていくと、山裾の森に広がる公園に行き当たり、遊歩道が巡っています。道標の「額田山展望台」の方向に沿って、山道へ。広い土の道。見上げると、大きく育った樹木の緑の枝が空を覆っています。天候不順だった8月の最後の日。暑さも大分落ち着いていますが、緑陰はさらに心地よいです。
 
20140831_ikoma_001 額田展望台に出ると、立派な木造の東屋があり、不安定な天気との予報もなんのその、青空の下、大阪の町が広がっていました。
 
 そこから、細い山道に入っていきます。木々がすぐ際まで迫り、葉や草が腕に触れそうなほど。眺めがない上、あまりに木が近すぎて森林浴の楽しみもなし。おまけに、羽虫が顔の前に寄ってきます。景色も、虫も、うっとおしい・・・養蜂家御用達の虫除けベールが欲しい・・・ こうなると、暑さもうっとおしい・・・ さっきすれちがったおばさん、団扇を持ってたっけ。私も持ってくれば良かった・・・そもそも、こんななら違う道にすれば良かった・・・
 
 不満たらたらで歩いている内に、狭苦しい道は尽き、緑の向こうに大阪平野の展望が開けました。ここから急坂を一登り。左手に電波塔群を見ながら平坦な道を進み、生駒山上遊園に出ました。
 
20140831_ikoma_002 ここで昼ご飯。食堂の並ぶ一画で、「手打ち蕎麦」の看板に惹かれて、その店に入りました。ざる蕎麦を頼んで、びっくり。蕎麦の風味と食感が生きた、本格的なお蕎麦。京都の専門店から、九割蕎麦を仕入れているのだそう。思いがけない口福でした。

 さて、下山。気分としては暗峠に出て、棚田と大和盆地の眺めで和みたいところですが、お天気の心配もあり、最短の宝山寺へ下りるコースを取ります。いつもは登りに使うこのコース。いざ下ってみると、結構、足に響きます。なぜ~?よくよく地面を見ると、全て石が敷き詰められ、いわば舗装されています・・・同じ舗装路でも暗峠だと車道でだらだら坂のためここまでこたえないのですが、こちらは石段だし・・・
 
20140831_ikoma_003 それでも、登りよりはずっと短時間で、あっけなく宝山寺へ着きました。折角なので、宝山寺境内を探索。二重屋根が軽快な聖天堂の裏に迫るゴツゴツした岩山が気になり、近くまで行ってみました。そこには、役行者が修行したと言われる洞窟がありました。遥拝所から拝んで、数年前に訪れた飛雲閣の屋根越しに大和盆地の眺めも目に収め、帰途につきました。

 ここから生駒駅まで宝山寺の参道にあたる石段をひたすら下ります。思えば、7月始めに生駒で紫陽花探勝をして以来の山歩き。1時間強ですが、山頂からずっと舗装路の下りは、ちょっとこたえます・・・ こんなことで、大目標の北アルプス燕岳、合戦尾根の急な3~4時間の下りを耐えられるのか? 不安がよぎる、初回訓練となりました

2014年6月 8日 (日)

シロヤシオ咲く大台ヶ原

 大台ヶ原を歩くと、正木峠から正木ヶ原にかけて、こんもり丸い五枚葉の木に覆われているのに気付きます。五葉躑躅(ゴヨウツツジ)と呼ばれる、シロヤシオです。初夏は白い花、秋は紅葉が美しい木。この春、シロヤシオの花は当たり年。初めてその花の姿を見に、出掛けることにしました。

 早朝、登山口へ向かうドライブウェイから見ると、峰峰の上を雲が滝のように流れています。

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             駐車場に車を置いて、歩き出します。

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                清々しい高原の木漏れ日。

 霧が多く、残念ながら日出ヶ岳からの熊野灘の眺めはありません。正木峠に向かって緩やかに木道を登っていくと、いよいよシロヤシオの森。

20140608_odaigahara_03             白い花がびっしりと垂れ下がっています。

 

20140608_odaigahara_04                           露に濡れて・・・
 

20140608_odaigahara_05                                       木道をさらに登って・・・

 

20140608_odaigahara_06          正木峠の頂き付近。霧が少し晴れてきました。

 

20140608_odaigahara_07_2       木立の中に白い花が霞のように散りばめられています。

 

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            峠を正木ヶ原の方に下っていきます。

20140608_odaigahara_09_2               牛石ヶ原付近。青空を背に。

 
 

20140608_odaigahara_10_2                  薄桃色を帯びた花も。

 

20140608_odaigahara_11          大蛇嵓の辺りには、曙ツツジも残っています。

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   霧で見通しのない大蛇嵓を後にし、

  再び森の中へ。

 

   どこか神秘的な風景です。

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      シオカラ谷には、名残の石楠花。

    石楠花も当たり年だったこの春。

    見事だったことでしょう。

 

      吊り橋を渡って・・・

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 20140608_odaigahara_17_4 更紗灯台(サラサドウダン)の揺れる坂道を一登りして、駐車場に帰り着きました。

 山歩きの後は、小処温泉へ

 せせらぎのほとりにあり、ひっそりと自然に溶け込んだ、秘湯らしいこじんまりした温泉。

道端には、白い空木。花に彩られた1日でした。                                                                                                                                     
                                            

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2014年2月16日 (日)

氷の花咲く三峰山 霧氷ファンタジー in 2014

 2月の始めはいろいろとありましたが、漸く落ち着きを取り戻してきました。

 Elii も元気になってきましたので気晴らしに三峰山に霧氷登山に出掛けることにしました。

 丁度、先週の2月11日、酒蔵ウォークで下界からですが神々しいばかりのお山(コチラです)を見たかぎりでは今年の霧氷は期待が出来そうです。

 ただ、所詮は自然の産物。 どんなに冷え込んでも出来ないときは出来ないそうです。 これまで色々と調べてきたところでは、次のような条件が揃えば見える確率が高くなるそうです。

  • 夜中に氷点下以下に冷え込む (これ、必須条件)
  • 前日から朝にかけて霧が出る (この霧が原料らしいです)
  • 風が吹く (綺麗な霧氷ができるには必要みたいです)
  • 必要以上に気温があがらなない (解けちゃうもんね)
  • 朝っぱらから強い日差しにさらされない (繊細なのでこれも解けちゃう原因みたいです)

 お山を見れば、霧氷が着いているかどうか分かる(御杖村の観光情報では、親切なレポートをして下さっています)のですが、流石に、見ずして知ることは難しく、天気予報で、その日の気温などを頼りに推察する他ありません。

 また、以前、最初に霧氷登山した時(このときは、ハズレでした)に達人(のような方)から教えて頂いた判定方法では、登山口にいたる道路が白くなっている(霜などで?)と確度が高いそうです。 確かに、2011年、 2012年 と見えたときは、途中の道路が真っ白でした。

 前置きが長くなりましたが、ドキドキ感をもって出発しました。

 途中の道路状況ですが、真っ白というか大雪でした。 スタッドレスタイヤを履いているものの、お尻フリフリの手に汗握るスリリングなドライブでした。

 這々の体で登山口の駐車場に到着です。


                 し、し、しっかーーーーしです。

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 トイレが近い駐車場(第2駐車場)に車を停めようとしたら、駐車場が雪に埋もれて進入することが出来ませんでした。

 仕方ないので、Uターンして一番、下の第4駐車場に戻りました。 が、ここは、既に満杯気味。 何とかちょっとしたスペースに突っ込み事なきを得ました。

 登山前から、へたり気味の Taka です。

 それでも気を取り直し出発です。

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 先人達が踏み固めた雪道をトレッキングしていきます。 今日は、登尾ルートで登って、新道ルートで降りてくる計画です。(最近は、このコースで定着)

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 行く手の山の頂上には霧氷らしきものが・・・ ちょっぴり期待。

20140216_miuneyama_04 途中、休憩小屋があります。

 屋根を見ると、うずたかく新雪が積もっています。

 ここでこんな景色を見るのは初めてです。 恐るべし、南岸低気圧。

 この小屋を後にすると、結構、急勾配の階段がありますが、この階段も雪に埋もれて、急な雪坂となっていました。

 急坂を登り切ると・・・

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 気持ちの良い景色。

 更に登っていくと・・・

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 木々の切れ間から、倶留尊山が見えてきました。

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 こちらも霧氷がついているのでしょうか。

 しかし、我々が歩いている所はなかなか霧氷がみれませんでした。 標高910m になって、ようやく初霧氷が!!

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 倶留尊山も段々と大きく見えるようになってきました。

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 曽爾高原も雪原になっているのが分かります。

 そして高度を上げるにつれて、霧氷の着きっぷりも良くなってきました。

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 そして、自然林の林に抜けました。 雪が深い上に、アイゼンを装着していて一歩一歩の足取りも重く Taka は、かなりへばり気味。

 それでも、空を見上げると・・・

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                        感涙・・・

 霧氷のサイズもますます大きくなっていきます。

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 過酷な環境の中でも、春を待つ植物の姿に励まされて、、、、

                      頂上です 
 


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 なんとかたどり着くことができました。 これまの三峰登山で最もきつかったです。

 頂上は風が強く、長居の出来る場所ではなかったため、早々に退散。 八丁平に向かいます。

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 林の中に入ると、風もピタッとおさまり、穏やかな霧氷が楽しめます。

 そして、林を抜けると待ちに待った八丁平が眼前に現れます。

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 ここで休憩してお昼ご飯です。 ほっ

 それでは、しばし八丁平の素晴らしい景色をご覧下さい。

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 八丁平での気温は・・・

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 思ったより高めでした。

 風さえ吹かなければ、手袋なしでもそんなに辛くありません。

 なかなか去りがたい気持ちを抑えて下山に入ります。 一歩、林の中に踏み込むと・・・

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 ファンタジーの世界です

 それでは、新道ルートで見ることが出来た素晴らしい霧氷をご覧下さい。

20140216_miuneyama_27                    まるでクリスタルガラスのよう・・・

20140216_miuneyama_28                      踏み跡をたよりにして・・・

20140216_miuneyama_29                    天を仰げば氷のオブジェ・・・        

20140216_miuneyama_30                         風の芸術

20140216_miuneyama_31                       氷でできた線香花火

20140216_miuneyama_32                     まるで北海道の雪原のよう

 高度も下がってくると流石に、霧氷はなくなりますが、今まで歩いてきた山を見ると・・・

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 真っ白でした。

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 新道ルートは最後は、車道になりますが、そこは雪原です。

 一部、誰も踏んでくれていない道をラッセルしながら進みました。

 そして、漸く麓の旅行村に帰ってきました。 

 朝の9時に登り始めて、到着したのは、なんと、夕方の 4時30分でした。

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20140216_miuneyama_36 もう、霧氷号バスも最終便が出てしまって、いつもは賑わっている休憩所のお店も店じまいモードでした。。。

 猪焼き肉があったのですが、それもおしまいみたいでした。

 恨めしそうな顔でみていると、優しい店の方が、「食べる?」とおっしゃって下さり、焼いて下さいました。


 係の方とお話しすると、新道ルートを通って降りてきたというと、「それは大変だったでしょう。」とおっしゃいました。 霧氷号バスで来られた方には、時間が掛かりすぎて、バスに乗り遅れる可能性があるため新道ルートを通らないようにお願いしていたそうです。 どうりで、あまり人と出くわさなかったわけです。

 本日のトレッキングマップです。

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 旅行村を出た後は、いつものように姫石の湯で温泉に浸かって疲れを癒やして帰りました。

 二年ぶりの三峰山の霧氷。 本当に素敵な一日でした。

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2013年10月 6日 (日)

信州紅葉旅行 -2日目:白馬乗鞍岳トレッキング-

 ホテルを4時にチェックアウトして、一路、小谷村へ・・・

 途中、白馬道の駅に寄ると・・・

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 朝霧が幻想的な光景を生み出していました。

 ゴンドラ乗り場の駐車場に到着すると、丁度、朝日が山に差し込んだところでした。山肌がうっすらと紅色に染まっています。

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 五竜岳の方向も綺麗に臨むことができました。

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 そして、何より素敵なのは、 この秋の空。 これよこれ、暑苦しい入道雲の空とは無縁のこの空が気持ちを和ませてくれます。

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 それでは、早速ゴンドラに搭乗。 ここのゴンドラは一パーティに一つゴンドラを割り当ててくれるので、とってもお気楽です。 そして、ゴンドラからの景色がまた格別です。 では、しばしゴンドラでの空中散歩写真でお楽しみ下さい。

20131006_hakubanorikura_05                                              白馬の街並み
                           

20131006_hakubanorikura_06                                     白馬の山容が間近に


20131006_hakubanorikura_07                       紅葉も丁度いい頃      

 約20分間の空中散歩を終えた後は、少し林の中を歩いてロープウェイに乗り込みます。

 ここから見る景色もまた絶景でした。

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 ロープウェイを降り、振り返ると・・・

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 どこを見ても飽きません。


20131006_hakubanorikura_10 まずは、本日、お世話になる栂池山荘に荷物を預けに行きました。

 ここで、山上で食べるお昼ご飯や水を仕入れるなど、山登りの準備作業をします。

 そして、7時50分

 白馬乗鞍岳を目指して出発です。

 少しだけ上がると、栂池自然園を一望することができます。

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 まるで箱庭のような世界・・・

 


 紅葉の山肌を見下ろすと・・・ モコモコの世界が。
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 木を見上げると・・・  錦色の世界が。
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 そんなこんなで、どこを見ても美しい景色を楽しみながら、やってきました。 お休みスポットの天狗原に。 少し霧が出てきていますが、湿原と山肌の素晴らしい紅葉をどうぞご覧下さい。

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 さて、ここまではとても歩きよい山道でしたが、ここからは、岩がゴツゴツする難所に入っていきます。 それでも、途中途中で素晴らしい景色を見ることが出来ました。

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 雷鳥保護区に入ってからは、雷鳥さんを注意深く探しながら歩きましたが残念ながら出会えず

 そうこうしながら、乗鞍岳山頂 2.436m に到着しましたぁ~

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 結構、霧が濃くて視界が悪かったので、早々に引き上げ、次の目的地、「白馬大池」を目指します。

 歩いてしばらくすると、霧の晴れ間から白馬大池が見えてきました。

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 もう少し近づくと、霧がぱっと晴れ、美しい光景が広がります。 この景色を眺めながら昼食をとることにしました。贅沢な事です。

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 もう少し近づくと、霧がぱっと晴れ、美しい光景が広がります。 この景色を眺めながら昼食をとることにしました。贅沢な事です。

 
 山荘の赤色が周りの景色と良いコントラストをなしています。 また、山荘の周りのナナカマドも紅葉真っ盛り。

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 山荘で Taka はコーヒーを Elli は なぜか卵スープを注文して、ほっと一息。 ゆっくりと身体を休めた後は、ひたすら下山の途につきました。

 栂池山荘に到着し、部屋に入るとこんな景色が・・・
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 一風呂浴びて、地酒を頂きながら美味しい晩ご飯。 食べ終わるとすぅっーと眠りにつくことができました。

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2013年8月11日 (日)

涼をもとめて信州山紀行 -2日目:坪庭と北横岳-

 信州二日目の朝です。

 朝食前に、近くをお散歩。

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 心が洗われますね。

 それに、気温は・・・

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 19℃・・・  涼しい朝です。 

 朝食を頂き、向かうは北八ヶ岳ロープウェイ。

 まだ時間が早いため、人影もまばら

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 ロープウェイからは、蓼科山がよく見えます。
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 ほどなくして到着。 坪庭です。
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 坪庭というのは八ヶ岳最後の噴火で出来たすり鉢状の溶岩台地です。長い年月をかけて植物が少しずつ回復してきて、庭園のような風景がみられる場所のようです。

 少し高台から坪庭を眺めると・・・

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 確かに箱庭の様相です。  八ヶ岳もきれいに見ることができます。

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 まずは、朝の涼しいうちに北横岳の山頂を目指しました。

 途中、七つ池で少し休憩。 雲が近いです。

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 ほとりに立派なコバイケイソウも咲いていました。(なんか、造られものみたいですね)

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 登りやすい道を、上がっていくと、程なく山頂です。

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 目前に蓼科山を臨むことができます。

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 そして、気になる気温・・・

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 22.6℃。 標高 2480m にしては結構暑い?  そこそこ風があるので、体感的には涼しいのですが、気温は確実に上がりつつあります。

 それでは、山頂からの眺めをどうぞ。

20130811_shinsyu_14                     八ヶ岳の切り立った山容
 

20130811_shinsyu_15              蓼科湖です。 昨晩は花火が打ち上げられたそうです

20130811_shinsyu_16                       縞枯れ帯も間近に

 ペンションで作っていただいたお弁当を食べて山を降りました。 降りた後は、坪庭散策です。
20130811_shinsyu_17                坪庭が溶岩台地であることがよく分かります

20130811_shinsyu_18                   散策されている方の姿が見えます

20130811_shinsyu_19                     何層にもわたる縞枯れ

20130811_shinsyu_20                 溶岩がむき出しで残っているところも

20130811_shinsyu_21                        荒々しい大地

20130811_shinsyu_22                         縞枯山荘

 縞枯山荘でお茶してから、再びロープウェイに乗って下山。 ロープウェイの中ではガイドの方が、本日の山頂駅での気温が28℃であり、それが、過去最高気温であるとおっしゃってられました。 これから、暑い関西に帰ると思うと・・・です。

 まぁ、それでも2日間、清々しい空気に触れることができ楽しい旅でした。

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2013年8月10日 (土)

涼をもとめて信州山紀行 -1日目:御射鹿池と車山-

 あっついです。

 なんとも、あっついです。 でもこんなことを言っていると、余計に暑くなるので、もう言いたくありません。

 そこで、涼を求めて信州に行くことに。

 実は、会社の方から、 信州の「御射鹿池」 と 「坪庭」 に行ってこられて良かったとの話しを聞いて密かに狙っていたのです。

 ちょうど日の出頃に諏訪サービスエリアに到着。

20130810_shinsyu_01

 

 まずは御射鹿池に向かいます。 この池は、東山魁夷画伯の有名な「白い馬の見える風景」の一つである「緑響」のモチーフとなった場所です。

 とにかく、写真をご覧下さい。 「あぁ、ここだったのかぁ」ときっと思われるはずです。

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 早朝から多くの方が、写真を撮りに来られたり、絵を描きに来られたりしていました。ひっそりとした空間が気持ち良く。 離れがたい場所でした。

20130810_shinsyu_04 さて、今日は、車山山頂まではスカイライナー、スカイパノラマというリフトで一気に上がり、その後で、八島ヶ原湿原までトレッキングをします。

 まぁ、標高1800~1900m の世界です。 下界よりも12度は低いので快適(のはず)です。

 はずだよねぇ。  きっと。


 ゴンドラで移動中も、多くの高山植物をみることができます。

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 そして、車山山頂!  清々しい空気です。

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 これから、一番奥に見える八島ヶ原を目指します。

 それでは、高山植物とともに高原の風景をどうぞ。

20130810_shinsyu_07                         ウスユキソウ

20130810_shinsyu_08 
                        マツムシソウ

20130810_shinsyu_09                        ツリガネニンジン   

20130810_shinsyu_10                       蝶々深山へと続く道

20130810_shinsyu_11                   コロボックルヒュッテが遠くに見えます

   

20130810_shinsyu_12                      八島ヶ原湿原が目前に

20130810_shinsyu_13                         ルリトラノオ


 八島ヶ原湿原に到着です。

 ここでも、高山植物が盛りを迎えています。

20130810_shinsyu_14                   


 それでは、八島ヶ原湿原の写真をどうぞ。

20130810_shinsyu_15                        ハクサンフウロ

20130810_shinsyu_16                        ヤナギラン

20130810_shinsyu_17                   アカバナシモツケソウ と クサレダマ


 湿原の入り口まで来ました。

20130810_shinsyu_18      


 何となく、気温が上がってきた感じです。 結構暑い・・・

 
20130810_shinsyu_19 とりあえず、歩き疲れたので、ここからバスに乗って、沢渡まで行き、そこから、歩いて車山肩を目指すことにしました。

 沢渡でバスを降りて少し歩くと、お腹も空いてきました。 

 近くにジャヴェルというお洒落なヒュッテがあったので、昼食をとりに行くと。。。。

 残念… お休みでした。

 気を取り直して、空腹を押しながら、花の高原を車山肩まで歩きます。

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 車山肩に到着です。 お待ちかねのお昼ご飯にありつくことができます。

 コロボックルヒュッテでボルシチをいただきました。

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 気持ちのいい一時です。 (日差しがきつかったですが・・・)

 お腹も満足して、再び車山山頂まで歩きました。(登りです) 流石に午後になると気温も急上昇。 標高1900m もあるのに気温が30度近くあります。 一体、下界は何度なの?  恐ろしい限りです。


20130810_shinsyu_22 今日は、朝早くに家を出て疲れているので早々にお宿へ。

 お世話になるのは蓼科高原ピラタスの丘にあるペンション「歩絵夢」さんです。

 温泉に入って、食事したら、こてっと寝てしまいました。

 明日は、坪庭から北八ヶ岳への登山です。 涼しい一日でありますように。


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2012年10月13日 (土)

錦秋の東北・信州旅行 -第8日:旅のエンディング・・・黒部・立山-

 錦秋の山々を求め歩いた今回の旅も、とうとう最終日。

 締めくくりは、黒部・立山アルペンルート。

 朝4時に起床。 ホテルを出発して再び北上しました。

 いつもは富山側からのアプローチなのですが、今回の立山は信濃大町の扇沢からスタートします。 扇沢の手前では、こんな風景が。 思わず車を停めて写真をとってしまいました。

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 神々しいばかりの赤く染められた山肌。

 扇沢には6時30分くらいに到着。 まだチケットブースが空いていないので、身を切るような寒さの中、チケットを求める行列に並び待つこと40分。 漸くチケットを Get してトロリーバスに乗り込んで黒部湖へ。

 今年は水不足なので、黒部湖の水位も下がっています。観光船ガルベも水位低下の為、運行を停止しているそうです。

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                       ですが・・・

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 なけなしの水を観光放水中

 黒部湖から黒部平までケーブルカーで移動。 黒部平からの展望です。

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 ロープウェイの整理券番号が回ってくるまで、この風景を満喫しました。

 ロープウェイからも素敵な風景が。

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 ほどなく、大観峰に到着。 大観峰からの眺めも絶景です。

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 再びトロリーバスに乗って、いよいよ室堂へ。 扇沢発のルートではトロリーバスに乗ってからはトンネルをトール為、全然外界が見えないので室堂ターミナルの外へ出ると。 驚きの風景に出くわすという楽しみがあることに気づきました。

 ターミナルを出ると・・・

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 目映いばかりの光景を味わうことが出来ます。

 それでは、室堂散策の写真をお楽しみ下さい。

20121013_tateyama_09                  この日、立山は初冠雪したそうです。

20121013_tateyama_10                   いつ来ても室堂は清々しい景色

20121013_tateyama_11                        剣岳の異様

 20121013_tateyama_12                   みくりが池に立山が映り込みます

20121013_tateyama_13              地獄谷 この時は有毒ガス濃度が高く立ち入り禁止

 ホテル立山で昼食をとったあと、バスで弥陀ヶ原まで下りました。

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 まずは、カルデラ展望台へ。 途中の森の中では目の覚めるような紅葉を見ることが出来ました。

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 ちょっと、この頃から雲が多くなってきました。 急いで弥陀ヶ原散策へ。 それでは、弥陀ヶ原の風景をお楽しみ下さい。

20121013_tateyama_16                   草紅葉もちょうど綺麗な色合いに

20121013_tateyama_17                    天狗平に向かう山肌の紅葉

20121013_tateyama_18                  地糖(ガキの田)もいたるところに

20121013_tateyama_19                  常緑樹を背景に紅葉が映えます

20121013_tateyama_20 室堂に向かうバスは、混雑時期には事前に、「何時のバスに乗りたいと」伝えておく必要があります。

 バスが来るまで時間が少しあったので、弥陀ヶ原ホテルで喫茶タイム。

 いつか、こんなホテルでゆっくりと泊まってみたいものです。

 この後は、バスに乗り込んで、もと来たルートをひたすら戻っていきます。 大観峰では、陽の当たり方の違いからかもしれませんが、朝とは一味違った風景が広がっていました。

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 さて、この後は再び車畜となり、ひたすら家路を急ぎました。

 紅葉の山を求めて東北から信州へと急ぎ足で駆け回った旅でしたが、色々な人との出会いや、素晴らしい自然に出会えた素晴らしい旅でした。

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2012年10月12日 (金)

錦秋の東北・信州旅行 -第7日:木曽駒ヶ岳晩秋-

20121012_kisokoma_01 信州での朝。昨日の天気予報で確実に晴れそうだった信州南部を目指し、東北から一路南下した甲斐あって、よく晴れています。

 今日の目的は木曽駒ヶ岳。駒ヶ岳ロープウェーへのバスが出る菅沼バスセンターに、始発予定の7時前に到着。すでに行列が出来ています。ほとんどが、登山客。2台目に来たバスに乗り込みます。

 色づき始めたばかりの森の中、くねるカーブを上っていきます。40分でしらび平に到着。

20121012_kisokoma_02 ここでロープウェーに乗り換え。

 行き当たりばったりで来ることになった木曽駒ヶ岳。

 登山地図を持ってなかったので、売店で購入すると、定価900円が1500円 あ~ でも必需品なので、仕方ありません・・・

 しらび平の標高は1661m。ここから標高差950mを、ロープウェーで一気に上ります。





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 運良く窓際に立ち、窓の下を眺めると、色づき始めた斜面に一筋の渓流が谷を刻んでいます。時には滝となり(一番大きなのが日暮れ滝)、何段にもなって流れ落ちます。

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上空からしか見ることのできない光景。

 色付きは上に行くほど進み、ナナカマドの朱が、樺類の黄金に鮮やかに映えます。

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 東北の山とは、また違う色彩の綾錦。見とれている間に、7分30秒の空中散歩が終わりました。

 終点の千畳敷駅は、標高2611m。気温は、氷点下2度 でも、穏やかに晴れているのと、ありったけの服を着込んでいるのとで、さほど寒さを感じません。駅舎を出ると、東に伊那谷を挟んで、南アルプスの山々が屏風のように連なっています。

20121012_kisokoma_07 

 その奥には、富士山も。

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 西に目を転じると、宝剣岳の荒々しい岩稜を抱いた千畳敷カール。これぞ高山の別天地です。

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 準備体操をして、千畳敷カールの周遊道を歩き始めます。ナナカマドの色褪せ始めた朱色が、秋の終わりを告げています。ほどなく、八丁坂への分岐へ。

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 ここを登って、木曽駒ヶ岳を目指します。八丁坂は、名前の通りの急斜面。しかし、登山道が細かく折り返しているので、ゆっくり歩けば意外と楽に登れます。これも、東北3日連続登山のおかげ?

 高度を上げるたびに、直下の千畳敷カールは箱庭のごとく、上方は左右に広がる岩壁が屏風のごとく迫まってきます。40分ほどで八丁坂を登り切り、乗越浄土に到着。

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 夏を過ぎてなお営業している山小屋を通り過ぎ、左に三ノ沢岳、右に稲前岳と将棋頭山への稜線が造る谷間を眺めながら、中岳へ。標高2925mの岩そのものの小高い山頂に出ると、ようやく目指す木曽駒ヶ岳が姿を現します。

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 少し視線を移すと、とんがり帽子の槍ヶ岳もくっきりと見えます。

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 一休みして、せっかく稼いだ標高を少しばかり下ると、あと一息で木曽駒ヶ岳。

ガレ場のような道を一登りで、標高2956mの頂上に辿り着きました

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 頂上からは、西側にこれまで見えなかった木曽の山並み。目前に木曽前岳、麦草岳、木曽谷を隔てた御嶽山は残念ながら雲に隠れていますが、北は乗鞍、槍穂高まで見晴らせます。

20121012_kisokoma_15                        木曽前岳

 20121012_kisokoma_16                        麦草岳

 20121012_kisokoma_17                       乗鞍・槍穂高

 一通り眺めを堪能して、元来た道を下山。

 11時を過ぎ、空はますます蒼く、陽は草木の色をくっきり照らし、同じ風景が朝よりも鮮明に広がります。

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千畳敷カールまで下り、行きに寄らなかった剣ヶ池に回ると、雪解けで夏だけ出現するようで、水はすでに干上がった状態。

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 いつか高山植物の頃に訪れて、逆さ宝剣を見てみたいと思います。

20121012_kisokoma_20 時刻は1時前。千畳敷ホテルのレストランで、Takaは駒ヶ根名物のソースカツ丼、Elliはビーフシチューの昼食。

 千畳敷の高山然としながら、岩肌がどこか東洋的な風景は、いつまでも見飽きませんが、いつかは下りねばならぬもの。

 1時半を回り、下りのロープウェーに乗りました。

 下山後は、今日登ってきた山が見える日帰り温泉、こまくさの湯で身体の疲れを癒し、手軽に宿泊先のホテルの食堂で夕食。

 明日も天気は良さそう。Elliは近場ドライブか、乗鞍や北八ヶ岳でもよかったのですが、Takaが「今年の立山は近年にない色付きだそうな。立山よの!」と宣います。立山って、信州でもどちらかというと北側で、ここからかなりありますよ しかし、立山の紅葉を見たいという誘いに、Elliも勝てず、「行程きついな~」と思いながら同意。明日の早朝出立に備えて、早めの眠りについたのでした。

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2012年10月 9日 (火)

錦秋の東北・信州旅行 -第4日:感動の栗駒山 でもガックリ駒?-

 今日は、念願だった秋の栗駒山登山。 紅葉シーズンの栗駒山は大混雑するとのことで、ホテルを朝6時に出発。

 東北の山は本当にアクセス道路が完備されていていいです。

 ほどなく、登山口に到着です。 駐車場は既に大半が自動車で埋まっています。

 早起きさん Good Job

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 清々しい、秋の天気ぃ~。 お天道さん Good Job

 しかも、山の方を見ると・・

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 な、な、なんか 紅いですよぉ。 お山さん Good Job

 準備体操をして、いざ、出陣。 Elli に導かれるままに進みます。 でも、なんだか、登山道がぬかるんだ残酷道。 それに、駐車場には、あれだけの人たちがいたのに、山道を進むのは我々のみ。

  Taka: もしもし Elli さん。 この道でいいの?

  Elli : ガイドブックで、お勧めのルートだよ。

  Taka: に、しては、あまりにも人がいないさ過ぎるよ。 みんな、お勧め嫌い?

  Elli : ・・・ でも、楽しいよ。

 至る所にロープが出てきて、ぬかるみ道を歩く足下は既に泥だらけです。 そう、これが、Elli 様お勧め、東栗駒ルートです。 駐車場におられた方達は、恐らくというか絶対、(きっと快適な)中央ルートに進まれているのです。

 Elli の Non Good Job に耐え、辛抱して登っていると漸く眺望が開けました。

 おおっ~。

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 これは、気持ちよさげな道。 そうそう、こんな道を歩きたかったのです。 るんるん。

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 と思いきや・・・

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 Ellっ~~~ 聞いてへん。 こんなん、聞いてへん。 聞いてへんでぇ~

 楽しい、紅葉街道をルンルンと歩むはずではなかったのれすかぁ~~

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       見知らぬ人に助けられてるし・・・

 

 あと、なんだか雲ゆきが・・・ 最初、あんなに晴れていたのに。

 それでも、再び眺望が開けました。

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 確かに素晴らしい紅葉風景です。

 時折流れてくる霧を振り分け進むと、

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20121009_kurikomayama_09   

                        感動 

 この東栗駒ルートで栗駒山山頂を目指すには、最後、胸突き八丁の上り坂が待っています。それを登り切ると栗駒山山頂です。

                       が。

20121009_kurikomayama_10 霧で 真っ白 な栗駒山頂が待ってくれていました。

 

          もはや、 気分は・・・ ガックリ駒

 

 本当なら、 真っ赤だなぁ~ 真っ赤だなぁ~ 栗駒やぁまは真っ赤だな♪ と唄うはずだったのですが、冷たい霧に打たれて震えながら、ドナドナを唄いながら悲しくお弁当を食べました。

 すると、一条の光が時折差し込んで来ます。

 気を取り直して、少し、尾根沿いに沿って歩いてみることにしました。

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 どうやら、岩手県側で発生した霧が、山頂で吹っ切れて秋田県側ではクリアになっているところもあるようです。

目の覚めるような紅葉の錦。

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 秋田県側の登山口は須川温泉というとても人気の温泉があることころです。写真の右側の方にある赤い屋根の建物の辺りです。

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 ただ、ここから登ると3時間くらいかかるらしく。登ってこられた方も、「長かったぁ」と口にされていました。

 山頂に戻ると、相変わらずの霧でしたので、後ろ髪を引かれる思いで下山。

 しかし、少し降りると、霧も少なくなり、比較的クリアな視界。 そこで、見えたのは。

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 こ、こ、これが 栗駒山の紅葉 

 まるで山が燃えているようです。

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 鮮やかなパッチワークの世界にしばし、時間が経つのを忘れて見とれました。

 途中、多くの方の撮影スポットになっている場所がありました。

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 まだ、頂上は霧の中のようです。 ですが、素晴らしい眺めです。

 この眺めを惜しみつつ、下山していきました。 途中、振り返ると、なんと、山頂の方が晴れてきているようです。

 酔狂者の我々、下りてきた道を再び引き返し、先ほどの撮影スポットまで登っていきました。

 どうです。 頂上がついに晴れています。

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 陽が差し込んで、紅葉も一層鮮やかになっています。

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 所々の広場で、登山客の皆さんが、この紅葉を愛でていました。

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 歩いてられる方も気持ちよさそう。

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 東栗駒もいい感じに。

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 また、一味違った印象があります。 最初は苦しめられましたが・・・

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 念願の美しい栗駒山を満喫して、今度こそは本当に下山しました。

 最後の頂上ビューポイント。 山頂は、すっきりと晴れ上がっていました。

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 ありがとう、栗駒やま~ と思いきや。 この時、とんだハプニングが・・・

     カメラ 落っことしてしまいました。。。

 カメラは、下り道を3メートルほど、コロコロと落ちていきました。

 コンパクトカメラなので、何となく大丈夫でした。 傷だらけにはなってしまいましたが、撮影機能は大丈夫のように見えました。少なくともその時には・・・

 「よかった、よかった、無事で さすが、 Made in Japan」 と思って、登山の後の楽しみ、温泉に行きました。

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 ハイルザーム栗駒です。

 あれ、、、なんとなくぼけているような。

 カメラをおっことした時の影響でしょうか、なんか端っこが今ひとつピンぼけているような まぁ、あの落ち方で坂道を転がって無傷でいる方が不思議のような気もしますが。。。

 さて、今夜も一関のホテル蔵に戻ったのですが、Takaの手が荒れていたので近くの薬局を求めて一関の街を彷徨しました。 そして一件の薬局をみつけて入りました。とても親切に薬を探していただきました。 そして会計の時の会話

  Taka   : 実は、今旅行中なんですよ。

  店員さん : へぇ、そうなんですか。

  Taka   : 今日は栗駒山に行ってきました。 素敵な山ですね。

  店員さん : でも、紅葉はまだだったでしょう。

  Taka   : 何をおっしゃいますか。まっさかりでしたよ。 生まれて初めてあんな凄い紅葉をみましたよ。

  店員さん :  ・・・ あれっ??? そうだったんですか????

  Taka   : ですよぉ。

 うーん、「灯台もと暗し」とはまさにこのこと。 地元にいると無感覚になるもんですね。

 ホテルに戻って Elli にこの話をすると、まぁ、地元の人なんて案外そんなものね。と笑い飛ばしました。

                       ですが・・・

                翌日の朝、衝撃の事実が・・・

 ニュースを付けると、天気予報に続いて紅葉情報をつたえていました。

                「栗駒山 い・ろ・づ・き・は・じ・め

              はいっ?    色づきはじめだったんだぁ~

              あ・れ・で 色づきはじめだったんだぁ~

 てっきりピークの紅葉を見たと思いこんでいた我々っていったい・・・

 薬屋さんの店員さんを笑い飛ばした我々って・・・

                  ガックリ駒 

 それにしてもピークの紅葉ってどうなっちゃうのでしょうか。 恐るべし栗駒山でした。

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