2014年6月21日 (土)

紫陽花の矢田寺

 梅雨の晴れ間ならぬ曇りの1日cloud、奈良屈指の紫陽花の名所、矢田寺に出掛けてみました。

 山域に入ると、塔頭の一つ、大門坊のお堂の前に沙羅双樹の花が咲いています。

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 本堂と御影堂にお参りして、紫陽花園を散策。矢田丘陵の谷がちな地形をよく活かしています。

20140621_yatadera_02                     色とりどり

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                      青の空間
 

20140621_yatadera_04                      森の情景

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 20140621_yatadera_06紫陽花園を出て、南僧坊で精進料理の昼食。大和盆地を見下ろす庭園もあって、ほっこりできます。

 境内には、丘陵を利用した八十八カ所霊場もあります。山頂には展望台もあるとか。一度、巡ってみたい・・・

 その後、バスで大和郡山まで戻り、ちょっとだけ城下町をぶらぶら。お城から、水路の残る紺屋町を歩きます。

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               資料館になっている箱本館「紺屋」

 

 散策の後は、奈良町に出て、恒例の春鹿寄席。

 本日の出演者はなんと4人shine 主催で創作と古典の2本立ての笑福亭純瓶さん、当代文枝作の創作を演じると右に出る者のいない桂三歩さん、勢いのある達者な話風の笑福亭べ瓶さん、若手の林家愛染さん。

 落語も交流会も盛り上がって、お開きとなったのでした。

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2014年6月 8日 (日)

シロヤシオ咲く大台ヶ原

 大台ヶ原を歩くと、正木峠から正木ヶ原にかけて、こんもり丸い五枚葉の木に覆われているのに気付きます。五葉躑躅(ゴヨウツツジ)と呼ばれる、シロヤシオです。初夏は白い花、秋は紅葉が美しい木。この春、シロヤシオの花は当たり年。初めてその花の姿を見に、出掛けることにしました。

 早朝、登山口へ向かうドライブウェイから見ると、峰峰の上を雲が滝のように流れています。

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             駐車場に車を置いて、歩き出します。

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                清々しい高原の木漏れ日。

 霧が多く、残念ながら日出ヶ岳からの熊野灘の眺めはありません。正木峠に向かって緩やかに木道を登っていくと、いよいよシロヤシオの森。

20140608_odaigahara_03             白い花がびっしりと垂れ下がっています。

 

20140608_odaigahara_04                           露に濡れて・・・
 

20140608_odaigahara_05                                       木道をさらに登って・・・

 

20140608_odaigahara_06          正木峠の頂き付近。霧が少し晴れてきました。

 

20140608_odaigahara_07_2       木立の中に白い花が霞のように散りばめられています。

 

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            峠を正木ヶ原の方に下っていきます。

20140608_odaigahara_09_2               牛石ヶ原付近。青空を背に。

 
 

20140608_odaigahara_10_2                  薄桃色を帯びた花も。

 

20140608_odaigahara_11          大蛇嵓の辺りには、曙ツツジも残っています。

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   霧で見通しのない大蛇嵓を後にし、

  再び森の中へ。

 

   どこか神秘的な風景です。

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      シオカラ谷には、名残の石楠花。

    石楠花も当たり年だったこの春。

    見事だったことでしょう。

 

      吊り橋を渡って・・・

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 20140608_odaigahara_17_4 更紗灯台(サラサドウダン)の揺れる坂道を一登りして、駐車場に帰り着きました。

 山歩きの後は、小処温泉へspa

 せせらぎのほとりにあり、ひっそりと自然に溶け込んだ、秘湯らしいこじんまりした温泉。

道端には、白い空木。花に彩られた1日でした。                                                                                                                                     
                                            

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2014年5月17日 (土)

霊山寺のバラとスリランカ料理

 20140517_ryosenji_01_21週間遅れの母の日、Taka母様を連れて霊山寺のバラ園を訪ねました。真言宗のお寺にバラ。不思議な取り合わせですが、第二次大戦でシベリア抑留を経験した住職が平和を願って、寺の鬼門の方角に植えられたのだそうです。

 奈良には、他にもバラで名高い寺があり、うち「おふさ観音」ではバラの咲く庭を仏の世界に見立て「花まんだら」と名付けています。極楽浄土の花園なのですね。

  境内入り口には鳥居があり、神仏習合の大らかさが漂っています。

  バラ庭園に足を踏み入れると、色とりどりのバラが迎えてくれます。

  20140517_ryosenji_02            噴水オブジェとコラボ。設計は京大農学部。

 20140517_ryosenji_03                  華やかなアーチ。
            
  20140517_ryosenji_04                    色の饗宴。

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              喫茶室のテラスでバラのアイスクリーム。

 20140517_ryosenji_06                   空に向かって・・・

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                    陽光のごとく

 20140517_ryosenji_08                         艶やかな彩り。

 

20140517_ryosenji_09 バラを堪能した後は、国宝の本堂に参詣。鎌倉時代の建造です。

 寺院自体は、天平年間、孝謙天皇により建立。病気平癒を祈願したことにちなんで、境内には日帰り入浴の出来る薬師湯などもあります。真言密教の寺らしく、山道を辿って奥の院まで行くことも出来ます。またの機会に訪ねたいところ。

            お寺を出て、新緑の生駒山をドライブ。20140517_ryosenji_10

             遠くアベノハルカスが霞んでいます。 20140517_ryosenji_11
 締め括りは、山麓のスリランカ料理ラッキーガーデン。夕景から夜景へと変わっていく大和盆地を眺めながら、朝採り野菜とスパイスの効いた料理を味わいました。皆にとって充実した母の日でした。

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2014年5月13日 (火)

水仙香る蓬莱山と琵琶湖の眺め

  五月晴れの空が広がっています。GWは終わりましたが、一年でもっとも良い季節はまだまだ続きます。平日ですが、お休みを取って滋賀の蓬莱山へ行ってみました。HPの情報では、水仙が見頃とか。また手頃な縦走ルートも充実している様子。山道を2時間で登ることも出来ますが、今回は週の中日ということもあり、ロープウェーを使って、のんびり山上で散策することにしました。

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  眼下に広がる新緑。山腹を上がるにつれ、季節を遡り、柔らかく萌える新芽の色が、点描のようなっていきます。数分の空中散歩で、標高1087mの山頂駅に到着です。

  冬はスキー場となるびわ湖バレイ。リフトを横目にならだかな草地を歩くと、ほどなく水仙の丘。遠目からだと緑の斜面に黄色がまばらにしか見えませんが・・・
                      

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                 近付くと一面の黄色。 

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               青空へ延びる小径を登り・・・

 水仙の丘から、蓬莱山へ。 20140513_biwako_06_3

 標高1174mの山頂は、広々した草原の丘。

 青い水を湛えた琵琶湖を見下ろします。

 その先には、笹原に延びる緩やかな縦走路。

 右手前方、蒼色の小さな窪みのように見える小女郎ヶ池を目指します。

 

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           森と琵琶湖を眺めながら、のんびりと歩く道。

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                     振り返れば、蓬莱山。

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  20140513_biwako_14 小女郎ヶ池に到着。伝説があります。麓に住む若い妻(お孝)が薪採りの最中に、この池の主である蛇の化身の青年に魅入られ、夜な夜な池まで通うようになります。不審に思った夫が後を付けると、お孝は自分の左目をくり抜き「赤子に乳の代わりにしゃぶらせるように」と言付けて、池へ入ってしまいます。池の名の由来は、孝女郎が転じて小女郎になったと伝えられています。

  ここでお弁当。

  池から蓬莱山に戻る道の辺、小梨の花も咲いています。

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  水仙の丘に戻ると・・・

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              午後の陽を受けて、水仙の花びらが煌めいています。

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                               透けるような黄色の花の群れ。

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 水仙と琵琶湖の眺めを堪能して、朝よりも青い湖面を見下ろしながら、再びロープウェーで山を降りました。 色んなルートがあるようなので、また訪れてみたいです。

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2014年5月 6日 (火)

新緑の多武峯談山神社

 Taka引き続き長期出張中につき、Elli一人で過ごすGW最終日。今日も好さげなお天気ですsun しつこい喉と鼻も、さらにマシになったことだし、再び一人歩きに出掛けてみました。行き先は、人込みの苦手なTakaなら避けそうな名所旧跡の中から、談山神社に決定。紅葉で名高い古社。この季節は、新緑と山吹に彩られます。

  談山神社には、JR桜井駅からバスで向かいます・・・が、事前にバスの時間を調べずに駅に着いたら、バスは10分前に出たばかりwobbly 次のバスは1時間半も後。途方に暮れてガイドブックと地図を開けると、歩いて行けそうな範囲に阿倍野文殊院と聖林寺が。談山神社に向かうバスは、聖林寺なら通ります。聖林寺まで15分ほどの道のりを歩いて行くことにしました。

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 途中、古墳をかすめ、駅から続く市街地を抜けると、談山神社の鳥居が立っています。この下をくぐって談山神社への古い参詣道が延びています。多武峰街道。往時の面影を残す街並みの中に、造り酒屋が一件。炭山神社の御神酒を納める、西内酒造。蔵のお店で、Takaにお土産の一本bottle・・・と思うところですが、行程が始まったばかりでさすがに買うわけにはいきませんsweat01

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 街並みが途切れ、田畑の中を山沿いへ数分のぼった小高い山裾に、聖林寺があります。明治以前、談山神社は妙楽寺という名の仏教寺院でした。聖林寺は、その別院の一つ。全てが談山神社へとつながっています。

  山門からは大和盆地への眺めが開け、正面では三輪山が古墳を見守っています。

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 本尊の子安地蔵にお参りした後、本堂から渡り廊下を渡ると、国宝の十一面観音が祀られたお堂があります。 他に何もない空間の中、足元から頭頂まで流れの美しい立ち姿で、凜然とした面持ちを投げかけています。厳かな麗しさに浄化されるような15分間。

 バスの時刻になり、談山神社へのバスに乗車bus。里から谷沿いに山道を入っていきます。 多武峰のバス停で下りると、せせらぎに屋形橋がかかっています。朱塗りの欄干の間を渡り、杉木立の中をしばし歩くと、楓の木立の下に、石碑と東大門が現れます。

20140506_danzan_04 ここからは、楓の新緑に覆われた登り坂。

 時刻は12時前。参道の土産物屋で、串コンニャクとトチ餅で軽く腹ごしらえし、いざ境内へ。朱塗りの鳥居をくぐり、光したたる青葉の下、石段を登っていきます。・・・と、人がぱらぱらとしかいません。連休とは思えない静けさ。受付の方に尋ねると、昨日までは結構人がいたのに、最終日の今日は、ぐっと参拝客が減ったそうです。2日前の室生寺の人出が嘘のようcoldsweats02 おかげで、閑かな境内が楽しめます。

  山肌に2つの段を成して広がる境内。石段を上がり、左右に歩くたびに、明るい緑の中、檜皮葺の屋根に壁の朱塗りも鮮やかな社殿が、次々と現れます。

20140506_danzan_05                     神廟拝所と十三重塔 

 今でこそ神社ですが、明治の廃仏毀釈までは「多武峯妙楽寺」というお寺だった談山神社。神廟拝所の如意輪観音像(特別公開の時以外、写真展示のみ)、多武峰の象徴といえる十三重塔は、お寺であったころの名残り。

20140506_danzan_07                          十三重塔

 端正な構造美を見せる建築群の間には、山吹・・・
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 石楠花といった季節の花が、緑風に揺れています。自然の中に、計算された舞台のような美しさ。




 

楼門をくぐり、畳敷きの拝殿に上がると・・・






20140506_danzan_06a_2                          拝殿

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 御簾と柱の額縁に新緑が広がっています。

 朱塗りの日光東照宮のモデルとなった、本殿(畏れ多さに写真は撮らず)は凝った造りで、精緻な美があります。




20140506_danzan09_3                                       拝殿の吊灯籠

20140506_danzan_13 社殿を一通り巡って、次は境内の西端から延びる山道を登ってみます。10分足らずで、談(かた)らい山に到着。談山神社の名前の由来となった所です。大化の改新の前、中大兄皇子と中臣鎌足が、この地で蘇我氏討伐の密談を行ったと伝えられます。

 鬱蒼とした木立に覆われた広場の中に、会談の場所を現す石碑が置かれています。

 そこからさらに緩やかな坂を登ること10分、御破裂山に出ます。こちらは、中臣氏あらため藤原鎌足の墓所があります。鳥居が建ち、宮内庁管理となっているところ、藤原氏の権勢を偲ばせます。裏手に回ると、春霞の二上山と大和盆地が見えました。

 今一度、山吹と皐月の花々を愛でながら、山内を下り、今度は明日香まで歩いてみることにしました。現地の立て看板で知った、明日香まで4kmの道と、近鉄のてくてくマップに出ている万葉展望台経由の道と、二通りの行き方があり、万葉展望台経由のコースを選んでみました。

20140506_danzan_14 談山神社の西大門跡を過ぎ、民家と田畑のある一画から大和盆地を見晴らした後、人気のない細い車道を杉林の中へと入っいきます。途中、石仏が並ぶ山中への坂道を辿ると、念誦崛(ねずき)と呼ばれる、石塚が祀られています。増賀上人という、平安時代の高僧の墓。他に訪れる者もなく、文字通り山中にひっそり眠っています。

  ほどなく、万葉展望台への道標があり、山道に入ります。辺りは、ひたすら杉林。鬱蒼とこもる木立の陰を和ますかのように、時折、石仏が佇んでいます。1kmほど歩いて、万葉展望台に出ました。明日香から大和三山の向こうに二上山を一望する眺め。曇り空で霞んでいるのが残念。

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  一服して、明日香へ下りていきます。再び暗い杉木立の中、誰も居ませんshock さすがに、不安sweat01 明日香に4kmで出る道の方が、よかったかも。早く杉木立から抜けたい、と思うこと20分、山道を抜け、車道に出ました。

20140506_danzan_15 左右に柿畑の広がる中、明日香の里を見下ろしながら下りていきます。柿の若葉が、つやつや輝いています。上居という集落にくると、向かいに稲淵の棚田が広がっています。水が張られ、田植えを待っているよう。早苗が植わると、綺麗でしょう。彼岸花の頃も、訪ねてみたいものです。

 ほどなく眼下に石舞台古墳が見え、明日香への山越えは終わりました。明日香から人が歩いて行き来できる距離ゆえ、多武峰で大化改新の密談ができたのですね

 途中、人寂しい思いもしましたが、歴史の道を辿った充実した一日でした。

2014年5月 4日 (日)

石楠花の室生寺とボタンの長谷寺

 GW返上で長期出張中のTakaairplane。Elli帰省の予定でしたが、春風邪がすっきり治り切らず諦めて、関西残留weep とはいえ、鼻水と喉だけで、不思議と全身状態は悪くありません。お天気は好いsunのに、家で燻っていると、免疫力まで燻ってしまいそうです。ここは一念発起(?)出かけることにしました。行き先は、この時期、石楠花が花盛りとなる室生寺。人混みが嫌いなTakaがいると、 ほぼ100%行けない所です。

  近鉄室生口駅から東海自然歩道を歩きたいところですが、体調が万全でない今日は、バスに乗りますbus。新緑に彩られた川沿いに出ると、対岸の岩壁いっぱいに刻まれた石仏が目に飛び込んできます。大野寺の弥勒磨崖仏。高さ11.5mの迫力に、思わずカメラを構えます。が、車窓からiPhoneで撮影は難しく、仏様は通り過ぎてしまわれましたwobbly

20140504_muro_01a バスは、山の若葉がみずみずしい渓流沿いを走り、15分ほどで室生寺の門前へ。川沿いに土産物屋や食事処の並ぶ通りを抜けて、太鼓橋を渡り、山門をくぐると、もう石楠花の花園。この辺りの花は咲いたのが早かったのか、もう終わりかけています。

 立派な佇まいの仁王門から、境内へ。なぜこんなに植わっているのか不思議なほど、至る所にあふれかえる石楠花。

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予想はしてましたが、拝観者もあふれていますweep 石楠花に彩られた鎧坂の石段も、人だらけで写真を撮るのに一苦労。普段のカメラはTakaが出張に持って行ったので、iPhoneのカメラで思うように構図が取れませんsweat01

20140504_muro_04 こんなに参拝客が居ながら、山懐に抱かれた境内一円を、深山幽谷の閑けさが支配しています。金堂で、艶やかかつ凜と締まったお姿の諸仏を拝み、再び花の中へ。寺に石楠花がある、というより、 石楠花の中にお寺があるようです。花の上を、楓の新緑が覆い、心洗うような光を注いでいます。

 本堂で菩薩様にお参りして、室生寺の象徴ともいえる五重塔へ。1998年、台風で被害を受けましたが見事に修復され、楚楚とした姿を現しています。

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20140504_muro_06 裏手に回ると、紅の花蘇芳もあでやか。

さらに上へと続く石段を登って、奥の院へ。この辺りの石楠花は、満開を迎えたばかり。みずみずしい花姿を見せています。とはいえ、こちらの石段は、かなり急。花に見とれてばかりいられません。お寺の入り口の仁王門から数えると、上まで700段はあるとか。喉風邪が完治してない状態で、楽な所を選んだつもりが、山歩きめいた行程と化しておりますcatface

 石段を登り切ったところには、深い杉木立の中に舞台造りのお堂と、弘法大師を祀る大師堂が佇んでいました。

 山の空気に包まれながら、10年に一度の花付きと言われる石楠花を愛でつつ石段を下りました。山深く、俗世を離れた清浄さ漂う境内でした。

 寺を出ると、3時。ちょうどこの時期限定で長谷寺まで直通バスが出ています。 長谷寺は、今ボタンが見頃。せっかくだから、乗ってみます。立派な観光バスで、快適shine。芽吹き立ての緑に山桜が散らばる山間を縫って行きます。時折、現れる棚田では、田植えをしています。田園の眺めに癒やされる内に、長谷寺に到着しました。

  江戸時代から観音霊場として栄えた長谷寺は、門前に土産物屋や食事処が続き、賑やかな雰囲気で俗界に戻ってきたよう。山門をくぐると、長い回廊の両脇を埋めるように、牡丹が花開いています。色鮮やかな牡丹は、四季折々の花に彩られる寺の華やかさを象徴しているよう。

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20140504_muro_08 回廊を上り詰めると、本堂ではちょうどご本尊の十一面 観音の特別拝観中。普段は、礼堂の窓からお顔だけを覗かせていますが、特別拝観では、観音様のいる仏間に足を踏み入れ、高さ10mのみ姿をじかに仰ぎ、足元に触れて御利益を授かります。下から見上げるお顔は、前から見るよりも遙かに高く、ずっしりとそびえる体躯に威厳が重く満ちます。

 改めて礼堂から観音様にお参りし、初瀬山の断崖に張り出した舞台から辺りを見下ろすと、境内は一面の楓の新緑の海。紅葉の頃が偲ばれます。

  本堂を下りて、境内を一巡。花寺らしく、進むごとに違う季節の花が現れます。しゃくなげ、つつじ、花卯木・・・ よく計算された、見目麗しい植え方。

 

20140504_muro_09                        花卯木


20140504_muro_10                        小手毬と牡丹


20140504_muro_11                       本坊から牡丹と本堂
      

 5月の花を満喫し、帰りの客でなお賑わう門前町を帰りました。華やかな大和路の春でした。

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2014年4月12日 (土)

奈良~九重桜と春鹿寄席

 今日は、午後3時過ぎから春鹿寄席。お天気もまずまずで、それまでの時間、奈良公園を散策。ソメイヨシノは散り過ぎましたが、奈良公園では、色んな種類の桜が春を継いでいきます。今は、垂れ桜と、九重桜が満開cherryblossom。この種類の桜が多いところを、訪ね歩きます。

 みどり池園地。九重桜が、咲き誇っています。

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八重の中でも早咲きの品種で、小振りの花弁が可憐。

花手鞠が、枝からこぼれそうです。

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 戒壇院へと続く石段の脇には、清楚な山桜。

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 正倉院横の園地には、大きな枝垂れ桜が2本。可憐で華やかな、八重の紅枝垂れ。

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「おかっぱ桜」と呼ばれる独特の姿は、花が鹿に食べられないように枝を切っているため、また実際に鹿に食べられることもあり、枝の長さが一定に揃っているからだそう。不思議に愛らしいボリューム感。

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 東大寺大仏殿の脇から、東塔跡園地へ。ここは、桜も楓も多い所。すでに新緑をつけた楓に、枝もたわわな九重桜。そして、名残のソメイヨシノ・・・ 少しずつ春が進んでいます。続く春日園地。広々とした芝生を九重桜が彩っています。折しも風が吹き、花吹雪が・・・ 


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華やかな一時です。

シルクロード交流館の脇の、枝垂れ桜の饗宴もあでやかです。

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 この後、もう一度東大寺大仏殿の背後に出、土塀の続く石段を登って、二月堂、三月堂、若草山の麓を通り、浮見堂の浮かぶ鷺池へ。

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 池を見下ろす高台は、ちょっとした九重桜の並木。

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 下に入ると、桜色の回廊。身も心も桜色に染まって、奈良公園の花力を満喫しました。

 散策の後は、奈良町の今西家書院で、お楽しみの春鹿寄席。

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本日の噺家さんと題目は・・・

笑福亭純瓶さん 奈良を舞台にした創作落語・・・なのですが、今回は桃太郎をアレンジした「桃太郎と鶴と正直じいさん」のお話・・・あれ、奈良はcoldsweats02sign02 もしかして、ネタ切れsign02sweat01 しかも、話の途中で、本来ならまくらとおぼしき四方山話が入ってきますよ。どうなることかと思いながらも、意外性にかえって楽しく笑えました。次回、Elliの恩師の先生作の奈良町民話地図など進呈しよう(どの話もご存じかもしれませんが・・・)と、僭越ながら思った次第でした。

 桂華紋さん 「ふぐ鍋」 若手で、今後のさらなる面白みを感じさせる、勢いある話しぶり。

 笑福亭純瓶さん 「平の陰」 安定の古典落語。創作の方と打って変わって、安心して(?)、笑わせていただきました。

 桂坊枝さん 「天王寺詣り」 まくらでは、まったりした、物静かなくらいの話しぶり。それが落語の本筋に入ると、一変。メリハリの効いた、熟練の話芸。極められた語りに大いに笑った、円熟の締めでした。

 

20140412_nara_15 この後は、お楽しみの交流会bottle 

 美味しいお酒と、噺家さんとの語らいの一時。

   桜に魅せられ、

         芸に笑い、

           酒と食に酔った

盛りだくさんな一日でした。



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2014年4月 9日 (水)

又兵衛桜と春の宇陀散策

 最近、お天気が変ですsweat01。仕事のある平日に晴れsun、週末になると雨rain・・・勤労者はひたすら税を納め、週末、行楽や遊興に散財することなく、将来、手薄になる年金に備えて、ただただ働け、という酷薄な天のお告げなのでしょうか・・・sign02

 恨み節はともかく、ソメイヨシノが満開だった4月5日、6日の土日。曇りやら雨やらで、ぱっとしないお天気・・・出ようと思えば出られるのですが、Elliはまだしも、青空の下の桜にこだわるTaka、家を出ようともしませんcatface 仕方なく(?)、現在の天気の周期で、晴れが予想される9日水曜日、休みを取って、花見に繰り出しました。

 行き先は、奈良県南部、宇陀の又兵衛桜。平日とは言え、結構な人出になると聞き、早めに出発。近鉄榛原駅からバスを乗り継ぎ、9時過ぎには、最寄りのバス停、宇陀高校前に着いていました。又兵衛桜までは、歩いて20分。阿騎野・人麻呂万葉公園を過ぎて、山里のあぜ道へと入っていくと、北向き地蔵桜が現れます。郷愁に満ちた、鄙びた趣。

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 ほどなく、ソメイヨシノの並木の奥に、悠々と枝垂れる一本桜が現れます。

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又兵衛桜です。

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 樹齢300年の古木。今年の大河の主役、黒田官兵衛に仕えた武将、後藤又兵衛の屋敷跡に立っていると伝えられます。石垣の上に佇む姿は、風格が有り、古老のよう。近付くと、枝の張り方がとても立派な上、花付きが一重で楚楚としているため、その枝垂れる様は、上品な翁の白い髭のようです。幾星霜の風雪に耐えた「歴史」を感じさせます。

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 後ろには、華やかな紅色の桃。赤いおべべで着飾ったわらべらが、白鬚の翁の周りで遊んでいるようです。

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 桜を見上げる広場には、見事な辛夷。ここに並ぶ出店から、山菜ご飯や柿の葉寿司を買って(Takaは、持ってきたお酒でお酌bottle)、しばしお花見がてらお昼ご飯。

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 又兵衛桜の前には、小さな川が流れています。橋を渡って、対岸から桜を眺めると、また別の風情が。雅な桜色に枝垂れる姿は、たおやかな娘さんのよう。

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 白髭の翁ではありません。近くで見ると、古色蒼然としている樹が、少し離れただけで、華やかな画となります。

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 桜の下には菜の花、対岸には水仙、そして桜の奥には桃の花が植わり、まさに春爛漫。

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 見渡せば、まわりの山里は、そこかしこに桜が。駐車場の少し先まで歩いてみました。一画に、ソメイヨシノ、連翹、花蘇芳の百花繚乱。

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  気が付けば、3時間近くも、又兵衛桜の元で過ごしていました。最初は少なかった人も、10時過ぎから段々増え始め、常時1~数組の団体さん、個人客も多くなってきたよう。12時過ぎ、駐車場渋滞で連なる個人客の車と、団体用駐車場に停まる観光バス6台shockを横目に見ながら、「かぎろいの丘・万葉公園」へ。

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 丘の上からは、宇陀一帯が見晴らせ、柿本人麻呂の歌



ひむがし

   野にかぎろひの立つみえて 

      かへり見すれば 月かたぶきぬ

 を記した万葉歌碑が建っています。

 少し盛りを過ぎたソメイヨシノが、春を飾っています。明日香の頃、朝廷から冷涼なこの地へ薬草狩りに来た往時を偲びながら、しばしお昼寝。

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 丘を降りてすぐそばに、「阿騎野・人麻呂公園」があります。

 明日香時代の朝廷の遺跡が実際に出土した所に、倉庫や住居が再現され、凜々しい馬上の人麻呂像が立っています。

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 かぎろいの丘の北側に出て、阿紀神社にお参りし、天益寺へ。

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 大きなヨシノ桜と、樹齢300年の枝垂れ桜の競演。大野寺の枝垂れ桜は、この株を分けたものとか。下の畑も、桜で縁取られています。まるで、桜の里山です。

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 天益寺には、室町時代の茅葺き屋根の本堂がありましたが、数年前、放火で焼失。再建され、往時の風情が戻ってくることを願ってやません。

 次は、少し歩いて、徳源寺へ。

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 桜に覆われた石段を登り(でも登っている時は、桜の花はよく分かりません)、杉木立の中を進んでいくと、松山城を支配した織田家の墓所があります。

 再び石段を降り、宇陀川を渡って、松山西口関門から、宇陀松山の古い街並みへ。




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 夕暮れ時で人影もまばら。最近、甘酒造りに凝るTaka、麹屋さんで生麹を購入。

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 以前、「酒蔵みて歩き」で訪れた久保本家も、桜に彩られています。ここで、本日の行程、終了。日帰り温泉あきのの湯で、歩き疲れた身体を癒やし、バスで榛原駅へと戻りました。帰宅途中の西大寺へで、夕食。

 「神韻」蔵元直営の居酒屋「樽八」で、本日の打ち上げとし、桜づくしの一日は、暮れたのでありました。

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2014年3月21日 (金)

伏見日本酒まつりと城南宮散歩

 毎年の恒例行事、伏見日本酒まつりbottle (近頃なんだか酒関連の恒例行事が、やたらと多い気がするのですがcatface)。今年も、お昼前から繰り出しました。

20140321_jonangu_01 まずは、山本本家。昨年、こちらの蔵元直営「鳥せい」の粕汁が絶品だったのですが・・・

 あれ、出汁が薄いsign02

 前後のおばさん方にも不評で、皆さんブツブツ・・・。察するに、昨年は、遅い時間に来場したので、鶏肉の出汁が濃く、鶏肉もごろごろ入って(残って)たのですが、今回は開店直後に来たので、出汁がまだ出来っておらず、具の量も加減されてたのかも。

 狙うべきは、品切れのリスク承知で、「残り物には福がある」時間なのかもしれません。

 次は、川を渡って、斉藤酒造。新酒鑑評会13年連続金賞受賞を誇るこの蔵、Takaの心をそそる純米酒もさることながら、Elliも楽しめる果実酒、何より美味しい食べ物屋さんが多く、いつも楽しませてもらっているのですが・・・

 今年は、例年になく凄い人。席を取るのも一苦労。有料試飲コーナーも、恐ろしい行列で、10分以上待たないといけません。蔵の人も、「今までこんなことはなかった」と、苦心のご様子。いつもなら、有料試飲コーナーを何度も行き来するTaka、今回は一度で断念。とにかく食べる物だけは食べて、早々に切り上げました。

 3つめ目は、招徳酒造。女性の杜氏さんが醸す、優しい味のお酒。おつまみの鶏モモ肉の炭焼きも絶品で、良い締めくくりとなりました。

 普段は、この後、酒蔵の並ぶ堀沿いなどを散策するのですが、今日は趣向を変えて、北上。枝垂れ梅が美しいという城南宮に行ってみました。

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 鳥居から、本宮に至る参道の両脇は、様々な椿が植えられ、とりどりの色と姿を見せています。

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 端正で清々しい佇まいの本殿にお参りし、 庭園へ。

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 枝垂れ梅は、もう盛りを過ぎていましたが、一面に散り敷く花びらが、地面を華やかに染めています。

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 枝垂れ梅の丘を抜けると、椿の小径。塀越しに、本殿が見えます。

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 大抵の神社では、本殿は拝殿の後ろに奥まり、参拝者は拝殿ごしに本殿を伺うしかないのですが、ここでは、庭園を通ることで本殿の後ろに回ることができ、全容を見ることができます。これは大変、貴重shine

  次は、曲水の宴を行う、平安風の庭。北野天神と梅の植え込みの借景も、心憎いばかり。通路を渡って、室町、桃山風の庭へ。広々とした枯山水に、池のほとりの茶室。よく整えられ、進む度に変化していく景観の見え方も、計算し尽くされています。

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 奥では、馬酔木が白い花を、鈴なりに付けています。

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 この花が咲くと、もう桜の季節はすぐそこ。春に向けて、着実に時が進んでいくのを感じた一時でした。

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2014年3月16日 (日)

青谷梅林を歩く・・・ 城陽酒造蔵開きもね!

20140316_aotanibairin_01 まさに春爛漫。

 京都の青谷梅林というところに行きました。

 JR山城青谷という駅を降り立つと・・・

            cherryblossom 満 開 cherryblossom


 の二文字が躍っています。 駅には、既に多くの人が・・・

 というのも、この駅の傍に、城陽酒造さんという蔵があり、今日は、年に一度の蔵開きなのです。 ですので、蔵開きに向かう人、梅林に向かう人で、小さな駅はごった返していました。

 で、我々は、まずはお蔵さまへ・・・ 

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 この蔵は青谷梅林の梅を使った梅酒でも有名なんです。 お庭にも梅が咲いています。

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20140316_aotanibairin_04 ちょうど、オープニングの挨拶が行われていました。 桜で一杯もいいけれど、梅で一杯もいいですよとのこと。

 ブランチとして、ここで食べようとおもっていましたので、まずは、食材をGet。

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 朝っぱらから一杯。。。 なんという幸せでしょう。

 ふと、横に咲いている梅の木を見ると、

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ハチさんは働いておられました。 ご苦労様です。 梅の木を眺めながら、ついつい盃が進んでしまいます。

 お酒を買って引き上げる頃には、大変な人の数になっていました。

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 千鳥足よろしく、観梅ウォークにでかけます。

 それでは、青谷梅林の梅たちをご覧下さい。

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 いろいろなウォーキングルートが用意されており、展望所へのルートもありました。

20140316_aotanibairin_13                    竹林の緑に少し癒やされます

20140316_aotanibairin_14               展望台からは山城大橋がくっきりと見えます


 お酒をいただき、梅の花を愛でるという贅沢な一日でした。

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