2017年4月 1日 (土)

卯建の上がらぬ奴が卯建の町をお散歩

 例年の如く、身も心もすり減らしてボロボロになりながら怒濤の年度末を終えたTaka。

 なかなかElli実家の徳島に行くこともできなかったのですが、ようやく一息つくことが出来たので、墓参も兼ねていざ徳島へ。

 その前に、実は Taka の高校時代(あったのか・・・)の友人が、最近、転職して徳島の脇町に住んでいるということで旧交を温めに行きました。

 脇町と言えば、なんといっても 卯建 

 卯建の上がらん Taka が行くのも、まことに気恥ずかしくなる町ですが、友人がそこに居るのだから仕方なしと向かいました。

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 脇町に来るのは2度目ですが、やはり美しい街並みです。

 そして、なんといってもこの角度

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 卯建じゃぁー って叫びたくなりますね。 (泣きながら・・・)

 夜、友人のご夫婦とは、新しくオープンした居酒屋さんで4時間近くも話に花を咲かせました。

 

2013年12月16日 (月)

伊勢参宮への道 プロローグ 番外:海女小屋編

 朝6時。 目覚ましの音で飛び起きます。

 何はさておき、二見浦のご来光を見に行かねばなりません。 なぜ、見に行かなければならないのかはわかりませんが、日本人の血がその行動に奔らせるのでしょう。 だって、こんな酔狂者は我々だけかと思いきや、なんと、ホテルを出ると、ゾロゾロと人の波が夫婦岩を目指して行進しているではありませんか。

 で、寒さに震えながら夫婦岩に着くと・・・

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 相変わらず、強風の中、波が高く打ち付けています。 カモメさん達も風に身を任せるしかありません。

 昨日、パール夫婦岩を見ることが出来た代わりに、この季節は残念ながら、夫婦岩と一緒にご来光を臨むことはできません。 波しぶきの洗礼に恐れつつ、磯伝いの遊歩道を、かなり先の方まで移動します。

 多くの方が、ご来光ウォッチングポイントで、少しでも波しぶきを浴びぬように壁にへばりつきながら一列に並んでいます。 とりあえず、我々もこの列の中に・・・

 どうやら、本日は、二見シーパラダイスの奥の山から日が昇るようです。

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 今か今かと待ちます。

 ん?

 来ましたぁ~

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 2013年12月16日のご来光でございます。 パンパン 礼

20131216_amakoya_04 辛うじて雲の切れ目からのご来光を拝むことができ満足だったのですが、 風は先ほどよりも強く吹き付けてきます。

 遊歩道も完全に波しぶきで洗われていますが、元来た方へ戻らなければなりません。

 波が引いた頃を見計らい、駆け足で通過です。



20131216_amakoya_05                     かなり ヤバかったっす


 そうこうしているうちに夫婦岩にも日の光が射し込んできました。

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 二見浦を満喫して、今日向かうのは、海女小屋です。 海女小屋で海女さんのお話を伺いながら、海の幸をいただくという贅沢な企画です。

 JRで鳥羽まで出て、そこから近鉄特急で賢島まで行きます。

 そして賢島の港から、

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                     出航っ~ です。

 英虞湾の定期船に乗って和具に向かいます。

20131216_amakoya_08                       あおさのりの養殖場

20131216_amakoya_09               上空には我々を護衛すべく自衛隊のヘリ部隊(ウソ)

20131216_amakoya_10              昨日勉強したミキモト真珠養殖場 朝熊閣・真寿閣も

20131216_amakoya_11                  遊覧船 エスペランサとすれ違い                

20131216_amakoya_12                  パールブリッジをくぐれば和具はもうすぐ

 和具について、我々を運んでくれた定期船ともお別れ。

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 このあと、海女小屋のあるあづり浜までは海辺ウォーキング。 和具の街並みや、港、遊歩道を散策して、 1時間30分ほどで目的地のあづり浜に到着です。

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 海女小屋体験は、浜の反対側の丘の上にあります。

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 昨日と明日は、団体の予約があり一杯だけれど、今日は我々の貸し切りとのことです。 しばし、資料館でいろいろと見た後、呼ばれて小屋に行くと、

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 いい感じです。

 食材も・・・

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 贅沢なことです。

 海女さんが丁寧にこれらを焼いてくださり、いろいろとお話を楽しみます。

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20131216_amakoya_20 持参のお酒(Takaは大七の皆伝を、 Elliは梅の宿のゆず酒。 ここまでリュックでしょってきました) を取り出し、食べては飲み、飲んでは食べて・・・ 気づいた時には殆どなくなっていました。。。

 宴も終盤になると、なんと、 この時を待ってましたとばかりに・・・

      にゃんこ 様

達が。(親子だそうです)

 でも、凄くしつけられていて、一線を越えては来ません。 少しでも越えると、海女さんの「こらっ」の一言で、スタンバイポジションに戻ります。

 きっと、残りものを待っているのですが、ごめんなさい。私たち、食いしん坊なものなので、分けてあげられるものは殆ど残っていませんでした・・・

 それでも、わずかな残り物を綺麗に処理してくれるにゃんこ達がいました。(お母さんは、子猫に全てをくれてやっていました・・・)

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 美味しい海の幸と、楽しいお話でお腹も心も一杯になって去りました。

 帰りは流石に歩けないので、バスで帰ることに、待ち時間の間、あづり浜を散策。

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 きれいな海です。

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 きっと、綺麗な夕陽をみることができるのでしょう。。。

 バスで鵜方駅に行き(暖かい車内とほどよい揺れで爆睡でした)戻り、そこから再び賢島に戻り、宝生苑で入浴。 伊勢神宮参拝きっぷの特典で、ビジターでも日帰り入浴させてもらえるのです。 宝生苑の庭園露天風呂は英虞湾の夕陽を見るベストポジション。 お湯につかりながら、沈む夕陽を堪能しました。

 この後は、近鉄電車で帰途につきました。

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 来年。 伊勢神宮に詣でます。

2013年12月15日 (日)

伊勢参宮への道 プロローグ 二見浦編

 今年は伊勢神宮の式年遷宮の年。

 恥ずかしながら、齢XX年にして、まだ一度も伊勢参拝を果たしたことのない Taka。 そして、学生時代に参宮を果たしたものの、全く作法に則らず無礼な参り方をした Elli。 一度、正しい作法で伊勢を参ってみようと奮い立ち、伊勢にはせ参じることにいたしました。

 正しい作法とは、まずは二見浦を参って禊ぎを行い、そして、伊勢神宮にとって返して外宮、内宮の順で回るというコースです。

 ただ、色々とオプションも付けたいところでもあり、まずは、プロローグとして二見浦を参ることにいたしました。
 
 

 そこで、 “伊勢神宮参拝きっぷ” なる、御利益の期待できそうな切符を買って向かったのは鳥羽です。

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 青い海に青い空。。。  でも、風がきつくて寒っ。

 鳥羽のお目当ては、 ミキモト真珠島です。 入島して最初にいったのが、御木本幸吉記念館。 真珠王と呼ばれた御木本幸吉さんの偉業を知ることができます。

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20131215_futamiura_03 最初の頃は周りから山師とののしられながら、そして困窮しながらも真珠の養殖に身を捧げてきた人生は圧巻でした。

 
 真珠博物館で知ったことですが、真珠取引で使われている国際的な単位は

                 

だそうです。 同じ日本人として誇らしいことですね。

 真珠島では、かつてアコヤ貝の養殖に欠かせなかった海女さんの作業の実演を見ることもできます。

 当時と同じ白い磯着をまとった海女さんが実際に海に潜られます。

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 潜られた後、ヒューヒューという呼吸をされていたので、大丈夫なのかなと思ってしまいましたが、実は、これは磯笛といって、潜って海面に出た際、いきなり大きな呼吸をすると肺や心臓を痛めてしまうので、ゆっくりと呼吸するための智恵なのだそうです。

 さて、たっぷり4時間近くを真珠島で楽しんだあと、Canバスという観光バスで二見へと向かいました。

 最初に向かったのが賓日館です。 伊勢神宮に参拝する賓客のご休憩所として明治20年に建築された建物です。 皇族にも愛用された建物ということもありとても威厳があります。

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 建物の中も、趣のある造りになっています。

20131215_futamiura_06                       板倉白龍作の二見蛙

20131215_futamiura_07            皇室などがお泊まりになられた御殿の間。二重格天井が格別

20131215_futamiura_08                   能舞台がしつらえられた大広間

20131215_futamiura_09                      吹きガラスの趣のある歪み


 さて、賓日館を後にして、本日のメインイベント、二見浦です。

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                       風、きつっ!

 風、強すぎます。 歓迎されていないのでしょうか・・・ って気分になります。

 でも、二見蛙は優しく迎えてくれました。

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 あと一週間で冬至ということもあり、日もみるみる落ちていき、寒さも身に沁みます。 でも、この季節だから見ることができるものもあります。

 それは、 パール夫婦岩!

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 夫婦岩の間にぽっかりと満月が浮かび上がります。

 図らずも、激しい波しぶきに体を洗われて、禊も無事に済ますことができました。 こうして伊勢参宮への道、プロローグ編は更けていきました。

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2013年10月 7日 (月)

信州紅葉旅行 -3日目:栂池自然園散策-

 朝です。

 宿での朝食はお弁当に振り替えてもらい、栂池自然園散策に出掛けました。

 丁度、空が白みかけてはいるのですが、残念ながら、辺り一面、濃い霧が立ちこめています。 それでも、時折、山肌に日が入ると・・・

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 朝日に赤く染まった白馬の山々を見ることができます。

 栂池自然園の中も霧が本当に低く漂っていて、眺められる景色は刻々と変化しています。

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 ですが、ここでも、時折、強烈な光線が差し込んできます。 すると・・・

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 周りが暗いだけにコントラストが鮮明になり、黄金色に輝きます。 でも、またすぐに霧の中に隠れていきます。

 なかなか、お天気は意地悪ですが、とりあえず、霧が晴れることを願って、白馬大雪渓が見える展望台まで行くことにしました。

 途中、霧が嘘のように晴れてきて雄大な山容がぱっと目の前に、

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20131007_tugaike_05               昨日、ロープウェイから見た景色が目の前に


20131007_tugaike_06          NHKドラマ「坂の上の雲」のエンディングで映し出される小蓮華山


 そして・・・
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 この林の中を抜けると。

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 展望台に到着です。

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 息をのむ美しさ・・・

 大雪渓はかなり痩せて、おおきなクレバスが。

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 朝早くに出たこともあり、我々の他には、一組の夫婦の方がいるのみでしたので、ここで、宿で朝ご飯用に作って頂いたお弁当を食べました。 二日続けて、本当に贅沢なことです。

 お腹もいっぱい、景色も堪能して、引き返すことに、その間にも素晴らしい風景に出会うことが出来ました。

20131007_tugaike_11                 小蓮華山も別の角度から見ると味わい深く      

20131007_tugaike_12                 名残の白馬大雪渓 この後は死角に入ります

20131007_tugaike_13                        黄金色の山肌

 
20131007_tugaike_14                        湿原を一望


20131007_tugaike_15                  これが栂池 ちょっと地味なところに・・・

20131007_tugaike_16                    このコントラストが栂池の魅力

20131007_tugaike_17                     くさもみじはもう終盤


20131007_tugaike_18                      気持ちのいい湿地帯


20131007_tugaike_19                       モコモコの黄葉


20131007_tugaike_20                  自然園の入り口が見えてきました      


20131007_tugaike_21            戻ってきました 霧がかかっていたときとは大違いにびっくり

 ということで、我々の旅もこれでおしまい。。。 のはずだったのですが、白馬乗鞍岳の方向を見ると・・・

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 とっても良い天気。。。  昨日見た天狗原の景色がもう一度見たくて、酔狂者と言われるのも顧みず再トライしました。

 昨日も見たはずなのに、この景色には何度もみとれてしまいます。

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 そして、天狗原・・・

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 何度見ても、見飽きない風景です。

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 流石に、これ以上登る気力もなく、下山することに、まぁ、周りの人から見たら、「根性のない奴」と思われたことでしょう。。。

 登っているときには気づかなかったですが、下山の時も景色を楽しむことができました。本当にコントラストが綺麗なところでした。

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 最後に、お世話になった栂池山荘で、遅めのお昼ご飯を食べ、ロープウェイとゴンドラで降りて帰途につきました。

 
 信州の旅・・・ 素敵な旅でした。

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2013年10月 6日 (日)

信州紅葉旅行 -2日目:白馬乗鞍岳トレッキング-

 ホテルを4時にチェックアウトして、一路、小谷村へ・・・

 途中、白馬道の駅に寄ると・・・

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 朝霧が幻想的な光景を生み出していました。

 ゴンドラ乗り場の駐車場に到着すると、丁度、朝日が山に差し込んだところでした。山肌がうっすらと紅色に染まっています。

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 五竜岳の方向も綺麗に臨むことができました。

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 そして、何より素敵なのは、 この秋の空。 これよこれ、暑苦しい入道雲の空とは無縁のこの空が気持ちを和ませてくれます。

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 それでは、早速ゴンドラに搭乗。 ここのゴンドラは一パーティに一つゴンドラを割り当ててくれるので、とってもお気楽です。 そして、ゴンドラからの景色がまた格別です。 では、しばしゴンドラでの空中散歩写真でお楽しみ下さい。

20131006_hakubanorikura_05                                              白馬の街並み
                           

20131006_hakubanorikura_06                                     白馬の山容が間近に


20131006_hakubanorikura_07                       紅葉も丁度いい頃      

 約20分間の空中散歩を終えた後は、少し林の中を歩いてロープウェイに乗り込みます。

 ここから見る景色もまた絶景でした。

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 ロープウェイを降り、振り返ると・・・

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 どこを見ても飽きません。


20131006_hakubanorikura_10 まずは、本日、お世話になる栂池山荘に荷物を預けに行きました。

 ここで、山上で食べるお昼ご飯や水を仕入れるなど、山登りの準備作業をします。

 そして、7時50分

 白馬乗鞍岳を目指して出発です。

 少しだけ上がると、栂池自然園を一望することができます。

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 まるで箱庭のような世界・・・

 


 紅葉の山肌を見下ろすと・・・ モコモコの世界が。
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 木を見上げると・・・  錦色の世界が。
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 そんなこんなで、どこを見ても美しい景色を楽しみながら、やってきました。 お休みスポットの天狗原に。 少し霧が出てきていますが、湿原と山肌の素晴らしい紅葉をどうぞご覧下さい。

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 さて、ここまではとても歩きよい山道でしたが、ここからは、岩がゴツゴツする難所に入っていきます。 それでも、途中途中で素晴らしい景色を見ることが出来ました。

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 雷鳥保護区に入ってからは、雷鳥さんを注意深く探しながら歩きましたが残念ながら出会えず

 そうこうしながら、乗鞍岳山頂 2.436m に到着しましたぁ~

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 結構、霧が濃くて視界が悪かったので、早々に引き上げ、次の目的地、「白馬大池」を目指します。

 歩いてしばらくすると、霧の晴れ間から白馬大池が見えてきました。

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 もう少し近づくと、霧がぱっと晴れ、美しい光景が広がります。 この景色を眺めながら昼食をとることにしました。贅沢な事です。

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 もう少し近づくと、霧がぱっと晴れ、美しい光景が広がります。 この景色を眺めながら昼食をとることにしました。贅沢な事です。

 
 山荘の赤色が周りの景色と良いコントラストをなしています。 また、山荘の周りのナナカマドも紅葉真っ盛り。

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 山荘で Taka はコーヒーを Elli は なぜか卵スープを注文して、ほっと一息。 ゆっくりと身体を休めた後は、ひたすら下山の途につきました。

 栂池山荘に到着し、部屋に入るとこんな景色が・・・
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 一風呂浴びて、地酒を頂きながら美味しい晩ご飯。 食べ終わるとすぅっーと眠りにつくことができました。

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2013年10月 5日 (土)

信州紅葉旅行 -1日目:諏訪酒を楽しむ-

 あぁ、秋ですね。 ようやく、暑かった夏も終わり、灼熱の夏で火照った身体に涼しい風が心地よい季節になりました。 そして、秋と言えば、

  ① 木々が美しく色づく季節

  ② お酒に味がのってくる季節、そして、新しい造りがはじまる季節

です。 ということで、この二つを同時に満足させてくれる地・・・ 信州 へと旅することにしました。

 具体的には、

    1日目  「上諏訪街道 秋の呑みあるき」という甘美なイベントに参加 

    2日目  白馬乗鞍岳から白馬大池へトレッキング 

    3日目  栂池自然園で紅葉散策 

という、秋のゴールデンコースです。

 ということで、本日は一日目、上諏訪街道 秋の呑みあるきぃっ~

 イベントは13時からなので、ゆっくりとおうちを出て諏訪へ。 諏訪湖に到着。

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 天気も、なんとか傘要らずですみそうです。 この日の宿、「ホテルルートイン 上諏訪」に車を駐車させていただいて、仮チェックイン手続きをすると、なんにも言っていないのに、「呑みあるき」会場への道筋を説明してくださいます。 


20131005_suwa_02 ホテルからJR上諏訪駅はほんの近く。 目の前には有名な温泉、片倉館もあり、至極便利なところにあります。

 とりあえず、駅に行ってチケット代わりの枡(道中手形、又は、パスポートと呼ばれています)を Get します。

 この枡を各蔵で突き出すと、お酒が注がれるという、なんとも素敵な、ありがたい枡です。 



 それでは、会場マップを持って、いざ出陣。

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 どこの蔵も大盛況です。

 イベントのホームページに、「雨天の場合にはカッパ着用をオススメします」とありましたが、なるほどです。これでは、傘はさせませんね。

 鹿肉の串カツなどを買って、それをつまみに美味しいお酒いただきました。

 やはり水が同じだからなのでしょうか、どの蔵も、お酒のベースは似た味でした。


 イベント会場では、諏訪の龍神太鼓などの披露もあり、色々と楽しめます。

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 たらふく、呑んで食べて、酔いを覚ますべく、少し諏訪市街を散策。 懐かしのデゴイチなんかも見ることができました。 この日は、酔いもあり、また、明日のトレッキングに備えて、さっさと眠りにつきました。

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2013年8月11日 (日)

涼をもとめて信州山紀行 -2日目:坪庭と北横岳-

 信州二日目の朝です。

 朝食前に、近くをお散歩。

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 心が洗われますね。

 それに、気温は・・・

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 19℃・・・  涼しい朝です。 

 朝食を頂き、向かうは北八ヶ岳ロープウェイ。

 まだ時間が早いため、人影もまばら

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 ロープウェイからは、蓼科山がよく見えます。
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 ほどなくして到着。 坪庭です。
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 坪庭というのは八ヶ岳最後の噴火で出来たすり鉢状の溶岩台地です。長い年月をかけて植物が少しずつ回復してきて、庭園のような風景がみられる場所のようです。

 少し高台から坪庭を眺めると・・・

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 確かに箱庭の様相です。  八ヶ岳もきれいに見ることができます。

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 まずは、朝の涼しいうちに北横岳の山頂を目指しました。

 途中、七つ池で少し休憩。 雲が近いです。

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 ほとりに立派なコバイケイソウも咲いていました。(なんか、造られものみたいですね)

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 登りやすい道を、上がっていくと、程なく山頂です。

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 目前に蓼科山を臨むことができます。

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 そして、気になる気温・・・

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 22.6℃。 標高 2480m にしては結構暑い?  そこそこ風があるので、体感的には涼しいのですが、気温は確実に上がりつつあります。

 それでは、山頂からの眺めをどうぞ。

20130811_shinsyu_14                     八ヶ岳の切り立った山容
 

20130811_shinsyu_15              蓼科湖です。 昨晩は花火が打ち上げられたそうです

20130811_shinsyu_16                       縞枯れ帯も間近に

 ペンションで作っていただいたお弁当を食べて山を降りました。 降りた後は、坪庭散策です。
20130811_shinsyu_17                坪庭が溶岩台地であることがよく分かります

20130811_shinsyu_18                   散策されている方の姿が見えます

20130811_shinsyu_19                     何層にもわたる縞枯れ

20130811_shinsyu_20                 溶岩がむき出しで残っているところも

20130811_shinsyu_21                        荒々しい大地

20130811_shinsyu_22                         縞枯山荘

 縞枯山荘でお茶してから、再びロープウェイに乗って下山。 ロープウェイの中ではガイドの方が、本日の山頂駅での気温が28℃であり、それが、過去最高気温であるとおっしゃってられました。 これから、暑い関西に帰ると思うと・・・です。

 まぁ、それでも2日間、清々しい空気に触れることができ楽しい旅でした。

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2013年8月10日 (土)

涼をもとめて信州山紀行 -1日目:御射鹿池と車山-

 あっついです。

 なんとも、あっついです。 でもこんなことを言っていると、余計に暑くなるので、もう言いたくありません。

 そこで、涼を求めて信州に行くことに。

 実は、会社の方から、 信州の「御射鹿池」 と 「坪庭」 に行ってこられて良かったとの話しを聞いて密かに狙っていたのです。

 ちょうど日の出頃に諏訪サービスエリアに到着。

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 まずは御射鹿池に向かいます。 この池は、東山魁夷画伯の有名な「白い馬の見える風景」の一つである「緑響」のモチーフとなった場所です。

 とにかく、写真をご覧下さい。 「あぁ、ここだったのかぁ」ときっと思われるはずです。

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 早朝から多くの方が、写真を撮りに来られたり、絵を描きに来られたりしていました。ひっそりとした空間が気持ち良く。 離れがたい場所でした。

20130810_shinsyu_04 さて、今日は、車山山頂まではスカイライナー、スカイパノラマというリフトで一気に上がり、その後で、八島ヶ原湿原までトレッキングをします。

 まぁ、標高1800~1900m の世界です。 下界よりも12度は低いので快適(のはず)です。

 はずだよねぇ。  きっと。


 ゴンドラで移動中も、多くの高山植物をみることができます。

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 そして、車山山頂!  清々しい空気です。

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 これから、一番奥に見える八島ヶ原を目指します。

 それでは、高山植物とともに高原の風景をどうぞ。

20130810_shinsyu_07                         ウスユキソウ

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                        マツムシソウ

20130810_shinsyu_09                        ツリガネニンジン   

20130810_shinsyu_10                       蝶々深山へと続く道

20130810_shinsyu_11                   コロボックルヒュッテが遠くに見えます

   

20130810_shinsyu_12                      八島ヶ原湿原が目前に

20130810_shinsyu_13                         ルリトラノオ


 八島ヶ原湿原に到着です。

 ここでも、高山植物が盛りを迎えています。

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 それでは、八島ヶ原湿原の写真をどうぞ。

20130810_shinsyu_15                        ハクサンフウロ

20130810_shinsyu_16                        ヤナギラン

20130810_shinsyu_17                   アカバナシモツケソウ と クサレダマ


 湿原の入り口まで来ました。

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 何となく、気温が上がってきた感じです。 結構暑い・・・

 
20130810_shinsyu_19 とりあえず、歩き疲れたので、ここからバスに乗って、沢渡まで行き、そこから、歩いて車山肩を目指すことにしました。

 沢渡でバスを降りて少し歩くと、お腹も空いてきました。 

 近くにジャヴェルというお洒落なヒュッテがあったので、昼食をとりに行くと。。。。

 残念… お休みでした。

 気を取り直して、空腹を押しながら、花の高原を車山肩まで歩きます。

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 車山肩に到着です。 お待ちかねのお昼ご飯にありつくことができます。

 コロボックルヒュッテでボルシチをいただきました。

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 気持ちのいい一時です。 (日差しがきつかったですが・・・)

 お腹も満足して、再び車山山頂まで歩きました。(登りです) 流石に午後になると気温も急上昇。 標高1900m もあるのに気温が30度近くあります。 一体、下界は何度なの?  恐ろしい限りです。


20130810_shinsyu_22 今日は、朝早くに家を出て疲れているので早々にお宿へ。

 お世話になるのは蓼科高原ピラタスの丘にあるペンション「歩絵夢」さんです。

 温泉に入って、食事したら、こてっと寝てしまいました。

 明日は、坪庭から北八ヶ岳への登山です。 涼しい一日でありますように。


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2012年11月11日 (日)

ベルリンに行った話~実は、太宰府

 福岡に美術展を訪ねる旅の2日目。いよいよこの旅の最大の目的、ベルリンから来たフェルメールと対面です。

 会場は、太宰府の九州国立博物館。西鉄で、太宰府散策きっぷを購入し、いざ、出発です。

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 西鉄・・・  普通電車なのに外観が、やけにゴージャスですぅ。


 今日は、あいにくの曇り空。時折、小雨がパラつきます。 太宰府駅から、まだ静かな天満宮門前町を抜け、歩くこと10分で国立博物館に到着。2005年開館の、国内で一番新しい国立博物館です。

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 勾配を生かした、公園のように緑豊かな道を登っていくと、大きなガラス張りの建物が、姿を現します。

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 開場前でも、すでに行列。やはりフェルメールの人気は高い

 エントランスホールに入ると、中央階段脇の博多祇園山笠の飾り山が、賑やかな姿で出迎えてくれます。

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 今回の特別展『ベルリン国立美術館展』。その名の通り、ベルリン国立美術館所蔵の107作品が展示されています。

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 イタリアやフランスの作品だけでなく、彫刻のリーメンシュナイダーや、絵画のクラハッハなど、ドイツ美術を代表する作家の名品も。

 クラナッハ作『ルクレティア』。固いまでに鋭い人物造形に、緊迫した精神がみなぎります。世界史の教科書に登場するルターの厳格な肖像画も、クラナッハの作品。実物を見られたのは、貴重な体験

 我々をここまで呼び寄せた、フェルメールの『真珠の首飾りの少女』。壁面にあふれる白い光の中、柔らかな黄色のドレスをまとった少女が、穏やかな横顔で首飾りを手に、光の降り注ぐ窓の方へと眼差しを向けています。たおやかで、優美な一枚。フェルメールの作品の中でも和やかで、親しみやすい美しさを湛えています。

 特別展の次は、常設展。古代から大陸と日本列島の窓口だった九州の歴史と文化を紹介しています。市立博物館より、もう一つ分かりやすい展示。印象に残った文物を2,3記すと、室町時代、筑前で造られ、珍重されていた茶道具の芦屋釜。「楓流水 鶏 図真形釜」は、いぶし銀のように渋い一品。  近世ヨーロッパの優美な聖母子像を、日本の豪華な蒔絵で飾った「花鳥蒔絵螺鈿聖龕」。南蛮交易の華やかさを伝えています。古事記完成1300年記念ということで、本居宣長自筆『古事記伝』もあり、常設だけでも充実していました。

 博物館を出ると、1時過ぎ。「虹のトンネル」という専用通路で太宰府天満宮へ出て、境内を通り抜け、参道へ。

20121111_dazaifu_06 太宰府散策切符には喫茶券が付いていて、「茶房・民芸 かさの家」で、梅ヶ枝餅と抹茶のセットを食べることができます。

 民芸風の調度に囲まれた小部屋で、心安まります


 小腹を満たして、太宰府天満宮に参詣。七五三参りの家族の姿も。太宰府といえば梅ですが、この季節、「菊花展」が開かれ、手塩にかけた立派な菊が幾列も並んでいます。

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 それでは、太宰府の境内をご紹介します。


20121111_dazaifu_08_2           天満宮と言えばお牛様。参拝客に頭をなでられすぎて光っています。    

20121111_dazaifu_09                         立派な社殿

20121111_dazaifu_10                      これが、かの 飛梅 です


20121111_dazaifu_11 境内を一巡して、またもや小腹が空いたので、本殿奥の北神園へ。

 色づきの進んだ紅葉を愛でながら、一番奥まった所にある「お石茶屋」へ。白い皮の、芳ばしく、もちもち柔らかな食感に、ほどよい甘さの餡。あまりの美味しさに持ち帰りを頼みましたが、この焼きたての味は、きっと店内でしか味わえないのでしょう。

 この秋の紅葉は駆け足なのか、太宰府天満宮の楓も、もうかなり色付いています。朝、九州国博への途中にあった紅葉の名称、光明禅寺へ行って見ました。端正な石庭の、白い石と明るい緑の苔の対比の上を、緑から橙、朱まで七色の紅葉が覆っています。飽かずに眺め入ります。

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 折り悪く、時雨が降ってきました。雨に濡れ、鮮やかさを増す苔と紅葉の色。ついつい見入ってしまいますが、今日のうちに関西まで帰る身。濡れそぼる紅葉寺を後にし、太宰府を立ちました。

 福岡に戻ると、Takaが酒屋に行きたいと言い出します。何でも、この辺りの有名な地酒を買いたいのだそう。天神からとぼとぼ歩くこと15分、お目当ての店に着いたものの、対応も品揃えも今一つで、空振り。そのまま歩いて、博多駅に。途中、静かなビル街の中に、鎮守の杜のこんもりした緑と鳥居が、忽然と現れます。住吉神社。1800年の歴史を誇り、日本各地にある住吉神社の中でも最も古く、本殿は国の重文。小ぢんまりしながらも、閑かな緑の中、美しい佇まい

 福岡の街を歩くと、小規模ながら、このような由緒ある神社に行き当たります。歴史の蓄積を感じさます。

 博多駅の地下で、夕食に鶏弁当(大分名産ですが)を買って、新幹線に乗り込みました。福岡の文化と歴史と食に恐れ入った2日間でした

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2012年11月10日 (土)

エジプトに行った話~実は、福岡

 文化の日が、期せずして仕事と食の日になった先週。今週こそ文化的に過ごそうと、美術館に出かけることにしました。「芸術の秋」は、日本各地で美術展がたけなわ。なかでも、フェルメールの展覧会は、ぜひとも観たいところ。

 この秋は、神戸と福岡にフェルメールの絵が来ています。このうち福岡に来ている作品は、東京と九州だけでヨーロッパはベルリンに戻ってゆきます。東京も福岡も遠いけど、ベルリンはさらに遥か・・・ ここは一念発起、福岡まで観に行くことにしました。

 ついでに九州周遊旅行でも出来れば理想ですが、先月東北と信州に1週間を費やした我々。時間も資力も倹約モード 土日だけで、どうやって行こうかと新幹線やらピーチアビエーションやら検討していると、Takaが「飛行機は嫌っ 新幹線も早割はもう発売期限過ぎてるし、宿も入れるとお高いし。高速日帰り、これより経済的なものはない」とのたまいます・・・いくら助手席で寝ている、もとい座っているだけのElliも、さすがにこれは全力で避けたい 

 全力でネットを徘徊すると、新幹線と宿のセットで、2万弱で収まるプランを発見。Takaに見せると、やはり運転片道5時間もの日帰りは負担だったのでしょう。即、予約を入れました。

 そして、当日。新大阪駅に行くと、九州新幹線の「さくら」が停まっています。ネットで見た、九州新幹線開通の幻のCMが頭に浮かんできます。いつか、乗りたいな~。我々は、8時21分発ののぞみで出発。これまで車で何時間もかけて、大阪から中国地方を越えて九州まで辿り着いていた道のりが、2時間でなんだかあっという間。あっけなく、しかし快適に博多駅に到着です。

 駅を出て、中洲のホテルに荷物を預け、そのまま福岡見物を兼ねて、昼食にと調べていたラーメン屋まで歩きます。途中、川沿いの天神中央公園や、天神の繁華街を抜けます。公園には旧中央公会堂貴賓館という洋館があったり、アクロス福岡という、階段上になった壁面が一面に緑化された会議場やホールの入ったビルがあったり、文化的かつ先進的。天神周辺は、垢抜けたデパートや高級ブランド専門店の入ったアーケードが連なり、とっても華やか。天神から警固という地区に出ると、これまた大きな道にお洒落なブティックやレストランが続いています。なんか、大阪よりお洒落?

 お目当てのお店、秀ちゃんラーメンに着くと、私たちの次で満席になり、ギリギリセーフラーメンは、豚骨の旨味たっぷりなのに、口当たりはすっきり、細い麺は腰(?)があるのに、すべすべ滑らか。ラーメンとは、かくも洗練された食べ物だったのでしょうか。餃子も香ばしく美味 福岡の食のレベルを思い知りました.

 欅並木が色付き始めた、文字通り「欅通り」を歩き、福岡城跡へ。一帯は、大濠公園として整備され、日本庭園や福岡市立美術館があります。緑豊かな公園をゆっくり散歩するのもいいですが、曇りがちのお天気。 それなら、今回の旅のテーマ、芸術の秋を極めようと、福岡市立美術館で開催中の「大英博物館 古代エジプト展」(芸術と言うより、歴史)を見聞することにしました。

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 大英博物館が誇るエジプト関連の戦利品、もとい収蔵品から、世界最長の37mにも及ぶ「グリーンフィールド・パピルス」をはじめ、古代エジプトの死生観を表した「死者の書」の他、棺、ミイラ、護符、装身具などの副葬品が来日し、古代エジプトの死後の世界が一通り理解できるようになっています。

 中心となるパピルスの絵巻「死者の書」は、亡くなった人が死後の世界に入り、数々の難所と関門を乗り越え、無事天国へ辿り着くまでの指南書。襲いくるワニや蛇を追い払う呪文や、神の館で受ける最後の審判の手順などが書かれています。

 人面に鳥の体をした死者の魂や、鳥や動物の頭をした神様も楽しいですが、何より面白いのは、「罪の否定告白」を、それを乗り切るための呪文。最後の審判で死者は神々の前で、罪の告白ならぬ、「罪の否定告白」をします。生前に犯してはならない罪が42種類あり、その全てを犯していないことを神の前で告げます。

 曰く、「盗みをしなかったこと」(買い置きしたお菓子の盗み食いもだめ?)「人をだまさなかったこと」(嘘も方便は通用しない?)「悪口を言わなかったこと」(姑などの・・・以下略)」 ここで嘘の告白をしても、心臓を天秤にかけられ、正義の女神の羽根と釣り合わなければ悪事を働いていた証拠となり、アメミトなる怪物に心臓を食べられ、真の終幕となります。う~む、Elliなぞ、かる~く心臓を怪物に食べられて終わりそう

 こんな告白を考えるとは、古代エジプト人はさぞや品行方正、清廉の士と思いきや、続きの展示をみて、仰天 なんと、天秤での心臓計量で心臓が自分を裏切り、不利に働くのを防ぐための呪文があるのです。なんとも人間くさいというか、お茶目というか、人は古今東西皆同じというか。思わずほっとして(?)てしまいます。

 最後の審判をめでたく乗り越え、「イアルの野」の楽園に辿り着いた死者は、農耕に励み、日々を送ります。晴耕雨読 健全で、いいじゃないですか~、と思いきや、古代エジプトの民は、ここでも現世的人間らしさ全開。王様をはじめ、裕福な人は「シャブティ」なる召使いの人形をこしらえて墓に入れ、来世へとお供させ、イアルの野での畑仕事をこれに任せるのでありました・・・ う~む

 人は、時代と場所が変わっても同じ。はるか時空の彼方の人々に、大いに親しみを持てる、愉快な展覧会でした。

 最後にミイラの棺に入ってパチリ  これで、来世は悠々自適?

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20121110_fukuoka_03 美術館を出て、公園の真ん中に広々と横たわる大濠池をしばし散策。

 池にかかる橋を歩いて、公園の北側へ。「死者の書」が呼び寄せるのか、曇天のせいか、なぜか烏がいっぱい 時刻は、4時前。暗くなるまでまだ時間があるので、福岡市立博物館に行ってみることにしました。

 地下鉄もありますが、せっかくなので町の様子の分かるバスに乗ってみます。福岡シティループバスという、観光名所を網羅した緑色のバス。車内では沿線の紹介放送が流れ、よく分かります。

 市立博物館も、ガラス張りの立派な作り。

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 ここには、「漢倭奴国王」の金印があります。常設展では、古代から現代まで大陸への玄関として栄えた福岡の反映と歴史を語る品が、押し合いへし合いのように並んでいます。閉館まで1時間足らずで、じっくり見られないのが残念。

 所狭しと押し込められた史料と考古遺物のなかで、国宝の金印は専用のガラスケースに一つだけ、大切に展示されていました。それは、思ったよりずっと小さく、長さ一辺2.3cmほど。TakaもElliも教科書の写真で、勝手に4~5cmくらいのものを想像していたので、なおのことしげしげと見入ってしまいます。小さくも、波濤と時間を越えて伝わった金の印は、その威光を語るがごとく重厚な輝きでした。

20121110_fukuoka_05 ホテルに戻り温泉に入ってから、夜は中洲から川を渡ってすぐの天神中央公園脇のめんたい重へ。

 丁寧に、品良く造られた郷土料理はどれも美味。 お昼のラーメンに続いて、福岡の食の水準の高さを実感。店を出て、中洲を少し散策。川沿いに、名物の屋台が並んでいます。小雨でも、威勢の良い呼び声にどこもお客さんでいっぱい。屋台から庶民的なお店、お洒落な高級店まで、この競合が福岡の美食を生むのですね。恐れ入りました。

 食も文化も町の作りも、水準の福岡。その都市力に圧倒された、旅の初日でした。

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           めんたい重で食した、その名も「明太重」 おいしゅうございました。

 

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