2016年12月 9日 (金)

Kalafina クリスマスコンサート

 今日は、かねてより予約していたKalafinaのコンサートを聴くために京都コンサートホールに行きました。

 Takaは、ちょうど偶然にも、お酒の会で作っているお酒の搾りがあるということで、そちらの見学のために、ならまちにある春鹿の蔵にに立ち寄り。

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 う~んconfident  搾りたてのお酒の香り。 極楽の香りです。

 そのお酒を試飲させていただきました。 最初にいただいたものは、まだ少し尖ったところがありましたが、次にいただいたものは、少しまろやかに。

 でも、美味しい。。。

 この後、京都北山で Elli と落ち合い、 ビストロブランジェリー・ブリアンというお店で腹ごしらえ。(Elliはカレーシチューを、Takaはハンバーグをいただきました)

 お腹も幸せになって、いざ、コンサートホールへ。 座席は、舞台右手のバルコニー席です。 クラシックとは違って、やはり少し見づらいかな。coldsweats01 また、隣の方の迷惑になるのでオペラグラスも使えないし。。。

 今日のコンサートはいつもとは異なり、アコースティックなフロントバンドを擁したシックな趣。

 Kalafinaで聴く、ジングルベル、we wish you a merry Christmas などのクリスマスソングは絶品。 幸せな気分になれた一日でした。

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2016年12月 4日 (日)

西本智美 wiht エルサレム交響楽団

 久しぶりの西本智美さん指揮の演奏会に行きました。

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 楽団はエルサレム交響楽団。 初めて聴くオケです。演目は、ドヴォルザークのチェロコンにマーラの5番です。

 西本さんの指揮は本当に観ていて美しいです。

 特に手の動きがしなやかで、タクトを持たずに指揮をされる楽章があるのですが、楽章の終わりで音がゆっくりと消えゆくとき、両手で卵を優しく包み込むような所作をされ、その動きを見ているだけで何を伝えたいのかが分かるような気分になります。

 最初のチェロコンは第一楽章で少し、音が揃っていないような印象も受け、「どうなるの?coldsweats02」と思いましたが、だんだんと美しいハーモニーが、そして、圧巻は、今回の目玉?でもあるマーラー5番の第4楽章 Adagietto。 Elliはこの曲を聴くと、学生時代に観た映画「ベニスに死す」のクライマックスシーンが思い浮かびます。

 編成も超大編成で、シンフォニーホールの舞台がほぼ、楽団員で埋め尽くされていた感じがします。

 我々は、バルコニー席で、西本さんの指揮を正面斜め方向からみれたのと、面白かったのはパーカッションの動きでした。バスドラムの上にシンバルを固定し、一人で両方を演奏される姿は初めて見ました。(いままで、気付かなかっただけかもしれませんが)

 マーラーが終わると、ヴラボーの嵐でした。

 年の瀬にいい思い出をつくることができた一日でした。

2013年12月 8日 (日)

シャロン・シャノンのアコーディオンに酔う

 今日は、毎年、暮れの恒例になっているびわ湖ホールでのケルティック音楽の日。

 本日は、アコーディオンの名手、シャロン・シャノン。

 何でも、十年ぶりの来日とのことで、当然のことながら、我々も生で聴くのは初めてです。

 まぁ、せっかくびわ湖ホールまで行くので、最後の秋を楽しもうということで、山科の疎水縁を散策することにしました。 そして、 あわよくば、そのまま小関峠を越えてびわ湖ホールまで歩いて行こうかと・・・

 お昼前にお家を出て、まずは起点となる山科に。 山科は、何を隠そう、 Taka が幼稚園、小学1年生(そんな時もあったのです・・・)の頃を過ごした思いでの地なのです。 ショッピングモールで腹ごしらえをした後、名残の紅葉を期待して向かったのが毘沙門堂。

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 散り積もった葉を楽しみました・・・

 毘沙門堂を後にして、疎水縁を散策することに。(流石に小関峠越えはやめておきました。)

 晩秋の、どこかもの悲しい景色をどうぞ。

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 天智天皇の御陵に到着です。

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 大化の改新で朝廷に政治の実権を奪い返した立役者の御陵だけあってとても広大でした。

 地下鉄東西線の、その名も御陵(みささぎ)駅に出て浜大津に向かいました。 浜大津の駅を出るとそこは大津港です。

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 びわ湖沿いを歩いてびわ湖ホールに到着です。

 これまで幾度と訪れたびわ湖ホールですが、展望台なるものがあることを初めて知り、そちらへ。。。

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 なんとなく、冬が近づいていることを知らせるような空色でした。

 さて、シャロン・シャノンのコンサートの始まりです。

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 シャロン・シャノンのアコーディオンはイタリアの CASTAGNARI のボタン式。 このアコーディオンから奏でられる音楽は、アイリッシュの独特のリズムを引き立て、時には、メランコリックに語りかけてきます。

 
 ゲストミュージシャンのステファニー・カドマンさんの軽快なタップダンスとフィドルも素敵でした。 カドマンさんの指導で、Chair Dance 形式でタップダンスの基本則を教えて頂いたのですが、これが簡単に見えて意外と難しいのです。

 本日の演目は、

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でした。 アイルランドの風景(見たこと無いですが・・・)を思い起こさせてくれる曲ばかりでした。


20131208_sharonshannon_10 演奏会が終わったのは6時過ぎでした。

 今日はなんと言ってもアイリッシュ気分。

 京都三条にあるダブリンというアイリッシュ・パブのお店に行きました。

 ここに来たら、いつも飲むのはギネスビール。 

 泡でシャムロックをかたどってくれます。 飲むのがもったいない感じです。



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 こうして、アイリッシュな一日は過ぎていきました。 来年のびわ湖ホールは誰がやってくるのでしょうか。 今から楽しみです。

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2013年10月26日 (土)

広上淳一さんの京響に感動

 今日は、久しぶりに演奏会に行きました。

 実は、ずっと広上さん&京響を聴きに行きたくてコンサート情報を確認していると・・・

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なるものがあったのです。

 京阪電車で八幡市(いつもは桜cherryblossomの季節にお世話になっています)に出て、20分ほど歩くと
八幡市文化センターに到着。

 本日の演目は、

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 最初は、尺八・琴・三味線による邦楽。 特に、尺八と琴による上弦の曲は、動と静の音楽が波のように交互に繰り広げられ、身体のどこかにある遺伝子が揺さぶられるような感動がありました。

 さて、広上さんの京響ですが、最初の一曲目がドヴォルザークのチェロコン。 チェロは宮田大さん。 ゲーリー・カーさんのコントラバスでのチェロコンを聴いて以来、チェロによる本来のチェロコンに少し物足りなさを感じていていましたが、今回の演奏は、躍動感のあふれる演奏でとても満足しました。

 そして、圧巻だったのが、二曲目のブラームス交響曲第一番。 非常にゆっくりとした演奏で、細部の音を一つ一つ大事に演奏されていました。 個人的に素晴らしかったのは、一音一音が玉のような響きで奏でられていたティンパニでした。  特にホールとの相性も良かったのかもしれません。 音がぼやけること無く、ストレートに飛んでくるようでした。

20131026_hirokami_03 アンコールも含めてたっぷり3時間の演奏会でした。

 再び八幡市駅まで歩いて帰り、途中、伏見で降りて、お気に入りのお店「花吹雪」さんで食事。

 それにしても、広上さんの京響は聴く度に凄くなっていると思います。 今日の演奏は二曲ともノータクトでしたが、タクトをもたないことで自由になった身体の動きと楽団が一つになって、一種の絵巻を見ているようでした。

2012年11月24日 (土)

坂本・日吉大社紅葉散歩とチーフタンズ演奏会

 本日は夕方から滋賀県びわ湖ホールにて、チーフタンズのコンサートnote

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 10年ちょっと前から、来日のたびに足を運んで、今回で3度目。折しも、秋の三連休。京都や滋賀の紅葉が美しくなる時期maple。せっかくなので、日中、大津に近い日吉大社の紅葉を見に行くことにしました。今年の紅葉前線は、かなり駆け足。先週にはもう見頃を迎えたようですが、はてさて・・・?

 10時過ぎに家を出てtrain、昼前に坂本に到着。坂本は、比叡山延暦寺への参道の起点。穴太積みの立派な石垣に囲まれて、里坊と呼ばれる寺院や屋敷が並んでいます。

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20121124_hiyoshi_03 威厳と風格のある町並み。まずは、お腹に何か入れるべく、以前、延暦寺で食べて美味しかった鶴㐂蕎麦へ。


         と ・ こ ・ ろ ・ が ・・・

付近にお店が少ないこともあり、行列weep

 30分近く待って入った店は、年季の入った座敷から坪庭が見え、老舗らしい風情。お蕎麦は、蕎麦の香ばしい風味とツナギの滑らかさ、どちらもバランスよく生きた、待った甲斐ある味でした。

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 いよいよ日吉大社へ。

 鳥居をくぐってすぐ、せせらぎに石造りの橋がかかり、その先で山王鳥居という三角形が独特の鳥居を囲むように、楓が紅葉の回廊を作っています。

 広い境内に3000本と言われるもみじは、この付近が一番多いよう。



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 日吉大社には、西本宮、東本宮の2つの本宮が有り、国宝の西本宮本殿から、順番にお社を巡って行きます。東西両本宮の間にも、宇佐宮、白山宮、樹下宮と、500年前に建立された古色蒼然とした社が、点在しています。

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 三王祭の神輿の収蔵庫も。東本宮では、国宝の本殿は残念ながら修復中でしたが、銀杏の黄葉が見事で、青空に映えていました。

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 旧竹林院へ。里坊の1つで、日吉大社の奥宮が鎮座する八王子山を借景にした、庭園が見事。

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 里坊とは、延暦寺の僧侶が晩年、気候の厳しい比叡山を降りて、里に構えた、いわば隠居用のお寺。紅葉は終盤に入っていましたが、築山の麓に巡らせた水の流れに、木々の色が映り込み、雅びでした。

 穴太積みの石垣が迫る道を通って、滋賀院門跡へ。

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 坂本の里坊の中でも最も格式が高く、1615年に天海僧正が建立して以来、幕末まで天台座主となった皇族方が暮らしていた所。天台宗事務局も敷地内にあります。見所の一つ、小堀遠州の石庭は大ぶりな岩を用い、戦国の世らしい剛毅さ。

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 こちらの案内の方の説明が、大変上手で分かりやすく、思わず聞き入ってしまいます。例えば、「穴太衆積み」の「穴太(あのう)衆」とは、この近くにある穴太村の人たちで、石積みの技術を代々伝えていたため、安土城の石垣を任されたのを最初に、戦国から江戸に掛けて日本各地で城郭の石垣を築いたそうです。他にも、里坊の解説や、皇室と関わりの深い寺院の築地塀に見られる白線が多いほど格式が高いことなど、勉強になりました。

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 石段を上がって、慈眼堂へ。江戸期の歴代天台座主の墓所。

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 天海僧正を祀る廟に守られ、境内は、今日一番の美しさを見せる紅葉の天蓋の下、ひっそりと鎮まっていました。

 坂本散策を堪能して、京阪電車で琵琶湖ホールへ。昼の日本史的世界からは一転、アイリッシュ音楽の夕べnote。チーフタンズは、オリジナルメンバー3人に、フィドルの2人とアイリッシュ・ハープが加わって、結成当初と同じ編成に。音色も、チーフタンズ独特の、郷愁あふれる音色そのもの。アイリッシュ・ダンスの名手、キャラ・バトラーさんの足捌きも、圧巻。 東京のバグパイプ楽団の客演も(チーフタンズと演奏なんて、なんて贅沢な機会♪)。

 最後のアンコールでは曲に合わせて、客席から通路近くの客が手をつないで舞台まで躍り出て、演奏者と客席が温かな一体感のうちに幕を閉じました。チーフタンズの演奏会では恒例のこの締めくくり、今回はTakaとElliも通路側の席だったため、チーフタンズと同じ舞台に立つ幸運を得ましたshine

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 比叡山麓の歴史から、アイリッシュの心温まる音楽まで贅沢に味わった、秋の一日でした。

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2012年4月 8日 (日)

Yuki Kajiura Live vol.#8 "Spring 2012" in Osaka

 出会いは、歴史秘話ヒストリアという番組を見たときでした。

 何、この音楽・・・ いいlovely

 そして、訳も分からずサントラCDを購入。 初めて、音楽を作っていらっしゃるのが“梶浦由記”さんだと知りました。

 そして唄っているのは誰・・・?  とても美しいハーモニー

 スイッチが入ってしまいました。 梶浦さんのDVDやCDを買いまくってしまいました。

 その中でも FictionJunction というユニットのライブDVDにとても感動しました。 このライブに行きたいと思い焦がれていました。

 そして、2012年4月8日 大阪は なんばHatch での公演のチケットを手に入れました。。。 抽選に外れて立見席ですが・・・ クスンweep 

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 まぁ、いいのです、あの奮えるような感動を味わえるのであれば、たとえ火の中水の中、ってか、火の中に比べれば立ち見なんて極楽浄土です。

 で、今日、念願のライブに行って参りました。

16時45分開場なので、その30分前から会場前でスタンバっていました。そして16時45分。スタッフの方が、「こちらにお並び下さ~い」と声を掛けられました。「おぉっrock」と いそいそdashと並ぶと、その次に、「指定席券をお持ちの方だけで~す。」とおっしゃられ。 「はぁ、sad お呼びでない?」と、勝ち誇った指定席券をお持ちの皆様の前を敗軍のようにトボトボsnailと列を離れていきました。

 悲哀かな・・・weep

 でも、これだけに留まりませんでした。立見の厳しい現実が・・・

 トボトボと肩を落として「で、どこに行けばいいべぇ?」と歩いていると、別のスタッフの方が、「立見の方は外に出てくださーーーーーい。」と。 そうなので、4月というのに寒風が吹きすさぶこの日に外に出されてしまいました。寒空の下、待つこと20分。 漸く、栄光の整理券番号101~150番をもつ人たち(我々もね)が中に入れていただくことができました。

 あ、あ、ああああ 暖かーーーーい crying

 しかし、室内の暖かさに浸っている訳にはいかないのです。立見の苦難は更に続きます。 そう、場所取りです。 Takaはいいのですが、Elliは、万一、自分の前に、アンドレ(誰っ?)のような大男がいるときっとステージが見えないので、隙間をぬって、ステージが見渡せるポジションを確保しなければならないのです。

 恐らく立見の数は、200くらいなので、整理券番号 135・136 は決して若い番号ではなく、ホールに入ったときには、既に多くの方がポジショニングを終えられていたのです。

 まぁ、なんとか、ステージが見通せる場所を確保できました。 そのあとは、そこで約3時間、立ちっ放しでした。 我々、こういうライブは初めてなのですが、休憩ってないのですね。

 はからずも、不動明王の立派さを感じさせられた一日でもありました。think

 それはさておき、素敵なライブでした。 梶浦さんの音楽とレギュラーの歌姫達の生の声も素晴らしかったし、ゲスト出演されていた、伊藤えりさん、戸丸華江さん、そして、フルートの赤木りえさん。皆さん素晴らしい音楽を奏でてくださいました。

 感動の一言につきます。

 最後には、我々も・・・ 年甲斐もなく、、、、 手を振り上げていました。。。coldsweats01 

 あっという間の3時間でした。

 これ、買いました。 梶浦由記さんの凄いところは、音楽だけではなく、デザインのセンスも素敵なところです。

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 夏の東京公演も行きたいなぁ・・・

2012年2月18日 (土)

festa cobaを聴く

 このところ毎週、酒蔵巡りに引っかけて野辺歩きに繰り出している我々。が、元来が文化系。日本列島が強固な冬型の気圧配置で冷却されるこの季節、屋内で過ごす芸術な一時にも心惹かれます。美術館やクラシックの音楽会には行きますが、他のジャンルはあまり行ったことのない我々。たまには趣向を変えて、今をときめくcobaさんのアコーディオンなど聴きに行くことに。

その名も、"coba tour 2012  20th anniversary ~ festa coba" 「コバ2012年の演奏旅行 20周年記念コバ祭り」。なんだか、とっても楽しそう。どんな一夜になるのでしょう?

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 会場は、このところお気に入りの滋賀県立びわ湖ホール。京都駅を過ぎ山科に入ると、山肌は雪化粧。滋賀に来ると、雪が舞っていますsnow。空もどんよりと、まるで冬の日本海側。膳所駅で降り街へ出ると、雪が積もっています。先月、三峰山に入って以来、見ていない雪。ちょっと嬉しいElliですhappy01。(Takaは、このところ続く日本海側への出張で見飽きて、うんざりの様子gawk)。

 終演が遅そうなので、先に早めの夕食restaurant。カプリチョーザで、カルボナーラやシチリア風コロッケを頂きます。イタリア料理は、実際に演奏会が始まってみて分かったのですが、今夜の曲目にはとてもいい選択でしたnote

 開場時間になり、びわ湖ホールへ。会場の中ホールに入ると、舞台には、ワイヤーで一面に吊られたたくさんのチビTシャツt-shirt。横縞模様に、胸元の"coba"のロゴが、洒落ていながらも肩肘の張らないラテンの港町の雰囲気。仄かなミストが流れ、潤いが喉にも優しい(lovely)演出の中、cobaさん登場。

 美しい銀色の細工の施された大きな黒いアコーディオンから、音が響き始めます。空気の震えが伝わる、迫力のある音色。アコーディオンというと、シャンソンやタンゴのような、翳りのある印象ですが、cobaさんの音色は変幻自在。旋律を歌いあげる部分は、まるで吹奏楽器。音色も輝くように明るく、カンツォーネのテノールのよう。アコーディオンて、こんな表現の出来る楽器なのですねshine

 cobaさんは声も良く、話も面白い(しばし、強烈coldsweats01)。コンサートの前半は、18歳で単身イタリアに渡り、帰国後アコーディオン音楽家として歩み出すまでのいきさつを語りながらの演奏。「アコーディオンの世界を変える」という強い決意で、アドリア海の小さな港町とベネツィアの音楽院で研鑽を積み、世界的なコンクールで優勝を飾ったそうです。

 イタリアでの思い出を織り込んだ曲、特に"adrian express"という曲は、年季の入った煉瓦の壁に石畳の坂道、その向こうに輝く碧い海が目に浮かぶようです。Cobaさんの楽器がカンツォーネのように歌うのも、ご本人の発声がイタリア人のように朗々とされているのも、血の滲むような努力でイタリアの文化を吸収し、体得された所以なのですね。並外れて強固な意志と行動力、そして編曲と作曲の天才的な才能。Cobaさんの奏でる音楽は、単なる喜怒哀楽だけでなく、息の詰まるような気迫に溢れています。

 後半は、月にちなんだ曲を柱に、最新アルバムから選曲。タンゴやシャンソン風、NHK海外向け放送で震災支援への感謝を伝える曲、哀愁に満ちた調べからウキウキするような旋律、しっとり歌い上げる曲調から情熱的な曲調まで、多様な曲で聴かせます。どの曲にも、たとえ愉しい曲でも、どこか哀調が漂います。加古隆や梶浦由記といった、ヨーロッパの文化を身に付け、一人世界と対峙しながら、自己を音に託していく芸術家に共通する、独特の孤独感。

 後半の曲には、本日のバンドを組むギター、ドラム、ベース奏者のそれぞれの演奏をじっくり聴かせる時間も。どの方も流石ですが、中でも素晴らしかったのは、ギターの方。一音一音にキレがあり、まさに音が立っています。実に歯切れ良く力強い音で、小気味よくリズムと旋律が刻まれます。Cobaさんが20年来、ずっと演奏を共にしてきたというのも頷けました。

 6時に始まって、終演は8時45分。休憩を除いて、たっぷり2時間半sign01そんなことは感じさせない、熱気に満ちた、圧巻の連続でした。

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2011年12月27日 (火)

京響 広上さんの第九

 万感の思いがあった2011年。 締めくくりは恒例の第九です。

 今年は、最近、Myブームとなっている広上淳一さんが振る京都市交響楽団です。 Takaはフレックスを利用して、すでにアンニュイモードに突入しかけている会社を抜け出し、京都は北山を目指しました。

 北山で、Elli と合流して、まずは腹拵えに。 最初はハンバーグでも食べようと東洋亭に向かったのですが、あいにくお休み・・・shock

 そこで進々堂へ。 

 Takaは、窯焼きビーフシチューセット、Elliは、たっぷり野菜とハンバーグのスープカレーセットをいただきました。 このセット、さすが進々堂さんだけあって、パンが食べ放題なので、お腹もいっぱいになりました。

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 今日の演目は、まず最初に、京響楽団員であるフルート奏者の清水さん、ハープ奏者の松村さんによる

  ダマーズ作曲 フルート、ハープ、弦楽のためのデュオ・コンチェルト

があって、第九に移ります。

 1曲目を聴いて最近の京響の実力の高さに納得しました。 特に清水さんは、この後、フルート首席奏者として第九にも出演されるのです。

 そして、第九・・・

 第1楽章から広上さんの渾身のタクトを観ることができました。 そして、そのタクトに合わせて、美しく力強いハーモニーが・・・ 広上さんの熱意が楽団員の方に伝播しているよう・・・ 

 そして、第4楽章。 広上さんのタクトはいよいよ熱を帯びます。ある時には、ティンパニとボクシングの打ち合いをしているようなシーンも。 まさに指揮者と奏者の真剣勝負。

 合唱は、京都市民合唱団と京都市立芸術大学の混成チーム。 素晴らしい歌声がホールを包み込みます。 広上さんも一緒に歌われていました。happy01

 クライマックスでは、オケと合唱が怒濤の如くホールを震わせ、思わず鳥肌が・・・

 いろいろなことがあった2011年ですが、来年はいい年になればと思わずにいられませんでした。

 ところで、京都で第九を聴くのは初めてなのですが、演奏が終わって拍手も鳴りやまぬうちにそそくさと席を立たれていくお客さんが多くいたように感じました。 大阪だと、結構、みなさん最後の最後まで拍手されている方が多いのですが・・・ これって、土地柄でしょうか? 京都の方は、ちょっと淡白? できれば、最後まで余韻を味わって欲しいなぁと思いました。

2011年12月18日 (日)

Anuna ~アイルランドの聖なる声~

 クリスマスxmasまで、1週間。身を切るような寒さの中、滋賀のびわ湖ホールへ出かけました。アイルランドの混声合唱団、アヌーナを聴くためです。

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 作曲家のマイケル・マクグリンが「古代~中世アイルランドの音楽を蘇らせる」意図で結成し、自ら掘り起こした中世アイルランドの聖歌や俗謡を、現代的に編曲して歌い続ける、少人数の合唱団。家に一枚だけあるCDcd。かけると、ノンビブラートの澄み切った、秘めやかな和声が広がります。

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 初めて生で聴く、純正調の古楽。楽しみに、JR膳所駅から琵琶湖の畔にあるホールに向かいました。

 少し時間があるので、琵琶湖沿いを散策。湖の奥に、比良の山々が雪を被っていますsnow

 12月というのに、もう真冬。

 ホールのカフェで軽くビーフ・サンドをつまみ、場内へ。

 ホワイエに出ると、壁一面のガラス張りから、琵琶湖と比叡比良山系の広々した眺めが目に飛び込んできました。前に来たときは夜で分かりませんでしたが、立地を生かした美しい空間だったんですねshine

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 席に着き、いよいよ開演。仄暗い舞台には、蝋燭が置かれています。照明が落ち、舞台の真下に、蝋燭を手に黒いマントをまとい女性が現れ、ソプラノの独唱が響き始めました。他の人は?と思っていると、後ろから歌声が響き始め(Taka & Elliは前方左寄りの席)、女性はマント、男性はベストを付け、蝋燭を手にした歌い手が客席の奥や左右から4手に分かれて現れ、清らな歌声と仄かな明かりと共に客席の中を進んでいきます。高い天井の下、客席は四方から湧く厳かな声に包まれ、中世ヨーロッパの空気に満たされます。

 
 総勢12人の歌い手が舞台に揃い、第1部が始まりました。中世の欧州各地の聖歌や俗謡が、美しいハーモニーで歌われます。元々は男声の斉唱だった歌が何声にも別れ、掛け合いや対旋律、様々な歌い方を繰り広げ、聖なる世界を創ってゆきます。男声は、一部ボイスパーカッションやホーミーのような唱法も入れてました。幅広い技巧ですshine

 第2部は、ダニー・ボーイやジングルベルなど、親しみのある曲も取り入れた構成。ジングルベルが、こんなに芸術的になるとはbell。圧巻はエルサレムという、女声だけで歌われた曲。ヘテロフォニーという唱法で、一つの旋律を一人ずつずらしながら、それも輪唱のように小節単位の区切りのいいところではなく、1~数拍といった僅かなところでずらしながら、重ねていきます。他の人に少し引きずられただけでも狂いをきたしそうな、完璧な音程とリズム感が備わってないと不可能な領域。そこから生まれる、冬の夜の冴え冴えした星々ように透明な、声と声との重なり。清浄な、天国から降り立ったような響き。

 歌の合間には、主催者のマイケル・マクグリンさん自ら通訳付きで解説をしてくれるのも分かりやすく親切。驚いたのは、歌い手12人のうち、男性はバリトン、テノール各3人で半々なのですが、女声はソプラノ5人、メゾは1人だけ。この構成が、安定した低音に支えられた、透明度の高い、かつ深みのある唱和を生み出すのですね。人の声が到る、境地の高み。人という体温と苦悩を持つ存在が、どんな楽器よりも清透な音色を奏でるという不思議。

 琵琶湖ホールの音響は本当に素晴らしく、マイケル・マクグリンさんも讃辞を送っていました。残響1.9秒(大阪のシンフォニー・ホールは残響2秒)で、オペラや合唱など歌向きの設計のようです。オケだけだと、どんな響きになるのでしょう?機会があれば、聴いてみたいですnote

 至福の歌声の余韻も覚めやらず、コンサートの印象そのままに、京都三条にあるアイリッシュ・パブ「ダブリン」へ。2階テーブル席で落ち着いて、素朴なアイルランド料理とギネスビールbeerを味わいました。家庭的で美味しい料理と、アイルランドから取り寄せた調度品に囲まれて、すっかり異国気分で心地よい一日は過ぎたのでしたnight

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2010年12月23日 (木)

さようなら? 21世紀の第九

 今年も残すところわずかです。

 今年も公私ともにいろんなことがありました。 それらのことを思い返し、明日の糧へとしてくれる機会を与えてくれるのが

                        師走の第九

なのです。 そして我々の第九と言えば、佐渡裕さんが指揮する「21世紀の第九」なのです。

20101223_daiku_01  思い返せば 2002年12月30日。 Elliと一緒に初めて聴いた第九がこの「21世紀の第九」でした。 指揮者の佐渡さんが、あまりの勢いに指揮棒を折ってしまう(この辺のお話は、こちらで・・・)という、その鬼気迫る指揮、演奏、そして合唱に魅せられて、毎年、その年の〆として聴きにいっていました。 また、この第九を通して、お友達もできました。

        そして、もちろん今年も・・・

 ですが、毎年の恒例行事となっていた、この「21世紀の第九」が、なんと今年で聴き納めになってしまうかもとのことなのです。 佐渡さんが今後、ドイツを拠点に活動されることが予定されているそうで年末は日本で活動できないかもとのことなのです。 我々が大好きな佐渡さんにとって飛躍の一歩ですので喜ぶべきところなのですが、来年は聴くことができないかも知れないと思うと残念でなりません。

 まぁ、何はともあれ、今日一日、最高の第九を聴くために、いつもであれば、いろいろな座席を試しながら聴いていたのですが、今日だけはチケット発売当日に、もっとも良い音であろうと勝手に思っている座席を Get してスタンバっていました。

 演奏中、いろいろなことを思いながら聴いているとあっという間に4楽章が過ぎ去っていきました。 演奏が終わると、この日が最後だと皆さん知っているようで、いつまでも拍手が鳴りやむことはありませんでした。 それは20分以上も続いたでしょうか。最後にはスタンディングオーベイションで、佐渡さんも感極まられたようで目に光るものがありました。

 我々がこの演奏会が大好きな理由がもう一つあります。 それは、合唱が素晴らしく、また、それを聴きに来る方も素晴らしく、指揮の佐渡さんが舞台を降り、続いてオーケストラの方が舞台を降り、最後に合唱団の方が舞台を降りられるとき、最後の一人が降りられるまで拍手を続けられる方がたくさんおられるということなのです。本当に何か一体感ができたというか・・・

20101223_daiku_02 ホールを出た後、清々しい気持ちと、ちょっと脱力した複雑な気持ちになりながら、ドイツにちなんでスカイタワーで開催されていたドイツマーケットに足を運びました。

 ここも昔とは少し趣が変わってきて、以前のような素朴さはなくなってしまったように思われました。 それとも、自分たちが段々と古い時代の人になっていったのでしょうか・・・

 いろんなことを思ったり、昔を懐かしんだり、複雑な思いの交錯する師走の一日でした・・・