「走り大黒天」を訪ねて-泉涌寺別院 雲龍院-
NHK BSの『京都人の密かな愉しみ』という番組。ドラマ仕立てで、京都の風習や隠れた名所を、紹介していきます。四季折々の美しい映像で、見るとつい訪ねたくなります。たまたま見かけて、録画保存するほどはまってしてしまった我々。比較的、人の少なそうな所(?)を選んで、行ってみることにしました。
泉涌寺の塔頭、雲龍院。東山の南の裾に位置します。駅から東福寺の塔頭の並ぶ閑静な界隈を歩き、大伽藍の並ぶ境内を早咲きの梅を見ながら通り抜け、京都一周トレイルの道標を頼りに泉涌寺へ。東山山麓の森の中を少し行くと、雲龍院の山門はありました。
門をくぐると、鐘楼の前に梅が咲き始めています。
鎌倉期1372年創建。南北朝時代、後円融天皇が妙法写経を発願し、以来、写経が盛んに行われてたのだそうです。写経体験を申し込めば、珍しい朱墨による写経が出来ます。Takaには練習が必要とかで、次の機会に
本堂で薬師如来と日光月光菩薩に参拝し、蓮華の間や書院から眺める庭は、端正な風情ながら安らぎある佇まい。走り大黒天は、迫り来るような勢い精悍な気に充ちています。
書院悟之間で抹茶をいただきます。
悟りの窓から、ほころび始めた紅梅を眺めつつ、落ち着いた一時。
居合わせた僧侶の方が大黒天の由来を説明をして下さったり、順路の説明書きも分かり易く、受付の方々も親切で、お寺の側から参詣者に寄り添い、下りてきてくれるような、親しみ深い名刹でした。
« 卯建の上がらぬ奴が卯建の町をお散歩 | トップページ | まさに梅海 いなべ梅林を訪ねて »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
久しぶりの更新ですね。
雲龍院は「悟りの窓」と「迷いの窓」で有名なところですね。
窓から見える梅がきれいです。
早春の京都もいいなあ。
投稿: かじさん | 2019年3月10日 (日) 16時15分
最近の京都はどこも人が多すぎて閉口しますが、
雲龍院はまだまだ静かで良かったです
冬枯れの庭の中で咲く梅、
ひときわ可憐で凜としてます。
東福寺の周りは、この季節でも、
アジアからの観光客がそこそこ歩いてました
梅、桜、新緑と、これからどんどん自然が明るく華やかに
なっていきますね。楽しみだけど、
人もどんどん多くなる~
投稿: | 2019年3月16日 (土) 21時58分