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2013年11月23日 (土)

春鹿寄席 第三十ニ盃  ~紅葉の奈良とともに~

 今年最後の春鹿寄席の日です。

 折しも、奈良は紅葉真っ盛り。 Elliは、前回(6月29日)と同様に お友達のMさんと待ち合わせて先に奈良へ。 吉城園に一番乗りして、その後、奈良をぶらついたようです。

 それでは、まだ人気の少ない吉城園の紅葉写真をどうぞ。

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 Mさんは残念ながら、所要がありお昼で解散。 その後、Taka が呼び出されて、今度は、吉城園のお隣にある依水園に。

 それでは、依水園の写真もどうぞ。 あっ、そうそう、本当にお隣なものなので、一部、依水園から見える吉城園の紅葉も混じってます。

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 そうこうしているうちに、春鹿寄席の時間が迫ってきましたので、急ぎ足で会場の今西家書院へ急ぎました。

 急ぎはするものの、奈良公園はどこもかしこも 秋真っ盛り ついつい足が止まってしまいます。

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 なんとか、間に合いました。

 さて、本日のプログラムは・・・

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 まずは、いつものように純瓶さん。 今日は、今までに無く、古典落語からスタートです。お題は「時うどん」。

 関東では「時そば」と呼ばれているやつですので、もう説明は要りませんよね。純瓶さんのうどんをすする姿が大熱演。 これだけでも笑いが・・・

 次は、春鹿寄席でもおなじみになりつつある生寿さん。 「千早振る」というお題です。博識の隠居さんと、その知識を求めてやってくる町人の話。 町人が自分の娘に百人一首の一つ「ちやはぶる かみよもきかず たつたがわ からくれないに みずくくるとは」 という歌の意味を尋ねられたのですが、意味がわからずにご隠居さんを頼ってきたというわけです。実は、ご隠居さんも分からなかったのですが、そこは博識者としての意地があります。分からないとは言えず、知ったかぶりをして、話しの創作を始めていくところが見せ場。しかし、下手に意味を知っているよりも、このような創作が浮かぶところが凡人ではありません。

 そして、再び純瓶さんの登場。 今度は、百話を目指す奈良創作落語です。お題は、ありません。 ただ、「山賊と弟」になるだろうとのこと。 我々がこの寄席で聞いた中では、最大の長編落語です。

 貧しい田舎から出てきた次郎作という男が奈良の酒蔵(実は、春鹿がモデル?)に職を求めるところから始まります。 そして十年の月日が経ち、お金も貯まり、ボーナス(?)を足して二十両の大金を持って田舎に錦を上げに帰るのですが、道中、山賊に捕まり、すっからかんに、行く当てもなく、それならばと山賊の仲間にしてもらいます。 しかし、根っからの善人。悪事をはたらくこともできず、それどころか、仲間の士気を下げることばかり言うので、頭領からも、頼むから出て行ってくれということに。 そのとき、一降りの太刀をもらい受けます。そして、再び奈良の酒蔵に戻るのですが、その太刀が名刀であることがわかり、四十両の金に化けます。 そしてこのお金を持って再び田舎へと帰ります。 そして、なんと途中、自ら山賊の所に行き、四十両のうち、二十両を返すという善人ぶり。 この後、この山賊の頭領が実は、分かれた自分の兄の太郎作であることがわかります。 うーん。あまりにも長編故、ネタあかしはここまで・・・

 そして、トリを勉められたのが生寿さんの師匠にあたる生喬さん。 お題は、「蔵丁稚」、落語の中に歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の話しも織り交ぜられる堂々の古典落語です。
 芝居好きの丁稚さんが、仕事の使いの合間に芝居を見て、それを旦那さんに見破られ、お仕置きとして、飯抜きで蔵に閉じ込められる話です。 お腹が空いてたまらない丁稚は、気を紛らわせるために、見てきた歌舞伎(これが忠臣蔵)の一幕を一人芝居で演じます。浅野内匠頭の切腹のシーンを小窓からみた女中がびっくり。大騒動に・・・

 素晴らしかったのは生喬さんの語り口。 一つ一つ抑揚と迫力のある言葉に感動しました。 忠臣蔵の歌舞伎のシーンでは、落語を見に来ていることを忘れるほどでした。

20131123_harushika_14 さて、落語の後は、お楽しみの交流会です。

 本日の乾杯酒は、今年の新酒「しぼりばな」です。 まだラベルのついていない瓶から振る舞われました。

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 フレッシュなお味で盃が進みます。


 生寿さんとのお話の一コマ。

 我々: 「今日の生喬さんの丁稚さんの声色というか話し方が、生寿さんが前回の春鹿寄席で話された“悋気の独楽”(コチラも見てね)の丁稚さんに似ていますよね」

 生寿さん: 「やはり、弟子は師匠に似てくるものなんです。 私はどの落語家になるとき、色んな方の落語を聞きましたが、生喬師匠の噺を聞いて、この人しかないと思ったんです。」

 この後、生寿さんは、何人もの人物が出てくる “悋気の独楽” を極めたいという想いも語ってくださいました。

 美しい自然を見て、 素晴らし落語を聞いて、 美味しいお酒を飲んで、 清々しいお話も聞けて・・・   とても充実した一日でした。

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コメント

依水園の秋バージョンのお写真
美しいですね!
水鏡を撮るときは波が収まるのを待つとか…
さすがのエンジニア気質を伺わせます。

「ちりとてちん」の再放送は時々しか見ていませんが
後半はさらに面白くなりますか?
「落語でブッダ」は見るようにしています。
古典落語についてもまた教えてください。

いつもお立寄りありがとうございます
依水園、紅葉はドウダンツツジが見所と聞いてましたが、
楓もしっかりあって美しい上、人が少なく、
写真もゆっくり撮れて、良かったです。
京都の名園だと恐ろしい人で、こうは行きませんよね

「ちりとてちん」は、現代物の朝ドラでは
一番の傑作と思います
どの辺りが面白い、というより、
構成が大変緻密に計算され、一週ごとのテーマを
テンポ良く描く手法も素晴らしいですが、
全体を通して見事で、
最初の1〜2週の提示されたテーマが、
最終週に全て呼応するように回収され、
一話たりとも見逃すところがありません。

答えになってなくて、すいません
もし見られるなら、「ぶっだ」の週といわず、
全部オススメです
ただ、伏線の積み重ねが凄い作品なので、
途中から見ると「?」かもしれません・・

古典落語、「ちりとてちん」以上の知識が私はないので、
きっとSnowdropさんのお父様の方が、
よくご存知と思いますよ
こちらこそ、また教えて下さいね

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