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2013年5月15日 (水)

Elli 帰還

 本日、Elli が帰還いたしました。

 何を隠そう・・・ 今からさかのぼること、1年前、忘れもしない悪夢の  2012年5月27日 日曜日。 10年目の結婚記念日(正確には +2日) を祝して、 大台ヶ原登山に繰り出す途中。 そう、そいつはやってきたのです。 満を持してやってきたのです。 ウン十年間にわたり、黙々と仲間を増やしてきた奴らが、ついにやってきたのです。(詳しくはこちら

 その “やつら” とは、

                     胆石さん

達です。

 お医者様から 

   ・脂っぽい食事は摂ってはならぬ

   ・落ちようとしている石がたくさんあるので海外旅行も行ってはならぬ

と二禁を課され、

 「あまり、長い期間置いておくと炎症から癌になることもあるし、もう、胆嚢として正常な機能が失われているので早いとこ、石製造マシンと化している胆嚢を取ってしまいなはれ・・・」

と言われて、とうとう、ウン十年間もの間、苦楽をともにした胆嚢さんとおさらば することにしたのです。

 と言っても、自分で手を突っ込んで取るわけにもいかず、 入院、手術という手の込んだ仕儀になったわけでござります。

 そして、5月9日に入院して、本日、めでたくも、胆嚢を除去して少しだけ軽くなった New Elli が娑婆に戻ってきたのでございます。

 しかし、医学というのは凄いものです。 お腹の中(肝臓にぺたっとへばりついているそうです)にあるものを、たった2箇所に穴を開けただけで引っぱがすことができるのです。 そして一週間も経たないうちに普通の生活に戻ることができるのですね。 病院の先生にも感謝です。

 それでは Elli が溜め続けていた石達をご覧あれ。 (病院で、先生から、記念にどうぞと手渡されました・・・)

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            まるで石炭のようですねぇ・・・ だから、胆石? ちゃうわな。

                       

            でもぉ・・・ こんなの溜めるなら、お金にしてって感じ・・・

 
 最大のものは、これでした。

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 意外と小さいですね。 でも、胆管の太さは、 8mm 程度らしいので、こんなのがコロっと胆嚢からはき出されてしまうと、

         胆石ころころ、たんせきこぉ。 胆管に、はまってさぁ大変っ。

 ってな状態になって、胆管のなかではドジョウさんは出てきてくれませんので、入院になってしまうのですね。

 まぁ、何はともあれ、これで、Elli  の 二禁は解除されました。 めでたし、めでたしでございます。

2013年5月 6日 (月)

春日の杜の新緑の中

 GWも後半。3日連続で庭仕事に勤しみ、昨日はTakaのみ同窓会に出かけましたが、最終日の今日も我々を誘うがごとくの好天。せっかくなので、出かけることに。

 和束茶畑散歩に引き続き、人の少なそうな所、ということで、去年、赤目四十八滝に行き、爽やかな新緑と清流の畔でリフレッシュどころか、人混みに酔ってヘトヘトになった苦い経験から、今年は近場で人が少なそうな所を選択。一昨年の秋に訪れた春日山原始林を、今度は新緑の季節に歩いて見ることにしました。

 朝9時過ぎに家を出発、近鉄奈良駅からバスで破石町へ。高畑の閑静な邸宅街を抜けると、まず春日山原始林遊歩道、次に柳生街道への入口が現れます。途中、首切り地蔵まで並行して延びる二つの道。前回、春日山原始林遊歩道を歩いたので、柳生街道は滝坂の道へと進みます。

 滝坂の道は、江戸時代に奈良から柳生まで物資を運ぶため、奈良奉行所が敷いた石畳が当時のまま残っています。

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 鬱蒼とした森の中を木漏れ日が差し、春日山と高窓山の谷間から流れ出す渓流に沿って、緩やかに登って行きます。「滝坂」と呼ばれる所以です。

 高畑から滝坂に入ってしばらくは初夏の暑さで、暑がりのTakaがヘバるどころか干上がってしまうのでは、と心配されましたが、5分も歩くか歩かないかのうちに、森陰に入ったからか、せせらぎがもたらす涼風のおかげか、それまでの暑気が嘘のように消え、涼しくなりました

 所々、木立の合間の岩に、石仏が現れます。道のすぐ脇で横になっておられる寝仏も居れば、はるか頭上で朝日や夕日に輝く観音様も。自然の中に顔を出す、古えの祈り。大和路らしい風情です。

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                                                      夕日観音

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                                                      朝日観音


 しかし、石畳は足に当たりがきつく、春日山原始林遊歩道の滑らかな土の道の方が歩き易かったし、また、森の美しさは春日山原始林遊歩道にかないません。次は、滝坂は選ばないかも。

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 首切り地蔵の分岐で柳生街道に別れを告げ、春日山原始林への道に入ります。

 ここからは、なだらかな土の道。杉木立の合間に楓の若葉が、目映いばかりの緑を投げかけます。

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 30分ほど歩いて、世界遺産の石碑に到着。

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 ここから朱い橋を渡り、新緑の楓が続く下を歩いて、鶯の滝へ。

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 時間はちょうど12時。流れ落ちる滝を眺めながら、駅で買ったお寿司と黄粉団子を頬張ります。しばらく居るだけで冷んやりして来たので、食べ終えて早々に出発。秋に紅葉が見事だった興福寺別院を覗いて見ました。 杜の中は緑のシャワー。

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 一昨年、台風で壊れながら、燃えるような紅葉に抱かれていたお堂は、見る影もなく撤去され、石の基壇だけが残っています。興福寺といえば、奈良公園の入り口で、金堂を大々的に再建中。でも、この春日の杜の奥の堂宇は、このまま時に埋もれていくのでしょう。

 再び、春日山原始林遊歩道に戻ってしばらく行くと、杉や檜の人工林の区画が現れました。何でも、大正の世に植林したとか。せっかくの天然の森に、余計なことを。でも、その植林の只中に、この杜で最大の山桜がすっくと立ち、何物にも冒されない自然の尊厳を見せています。

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 人工林が途切れたら、この杜歩きで一番心地よく麗しい、広葉樹の森。普段は黒々した照葉樹も若葉をまとい、明るい緑に彩られています。

 ここを抜けると、若草山。今日は、やたら風が強く(もしかして、滝坂に入ってから涼しくなったのは、この風のせい?)、いつもなら生駒山から二上山まではっきりわかる山並みも、霞みでぼんやり。

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鹿もどこかで風を避けているのか、いつになく一匹も居ません。
我々も、風の来ない木の下を見つけて、しばしお昼寝。(もしかして、晒し者?)

20130506_fuji_13                        この木の下でZzz


3時過ぎ、山を降りました。

 さて、この時期の奈良公園といえば、春日大社の藤。花盛りを迎える連休は、大混雑になりますが、この時間なら、もしかしたら空いてるかも? 駄目元で寄ってみると、おじさんが春日大社本殿の前で万葉植物園の案内を配っています。尋ねてみると、もう空いているとのこと。

 まず、本殿にお参り。砂ずりの藤は、まだ伸び切ってないのか、50〜60cmほどの長さで、中空に棚引いています。

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 Taka、ここ一年で二度も春日大社で日本酒の講演を聴講し、すっかり春日大社ファンになったのか、本日、春日の杜の神に魅入られたのか、何と式年造営の瓦を寄進。記念のクリアファイルをもらって本殿回廊内に入ると、無数の山藤が朱塗の回廊の上に迫っています。春日大社が一番美しい季節かもしれません。

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 ここは藤原氏のいわば氏神さま。お社やご神木に被さりそうな藤も、大切にしているのが分かります。

 4時10分前、万葉植物園へ。万葉集に出てくる植物を、ゆかりの歌とともに網羅的に紹介しています。稲や麦など「五穀」を紹介する、畑のような区画も。池の中に浮かぶ朱塗の雅な舞台を過ぎ、いよいよ藤園へ。近付いただけで、強く甘い芳香が漂ってきます。

 中に入ると、慣れ親しんだ薄紫の藤から、巨峰のように濃厚な紫の八重、白に淡い紅や桃の差す清楚で上品な藤まで、さまざまな色合いの藤が咲き匂っています。甘い香りに誘われて花房に鼻を寄せると、一つ一つ薫りが違います。中でも中国伝来の麝香藤は、その名の通りの香・・・ん?顔を近づけても、あまり香りがしません。風が吹くと、何とも強く甘い香を放つのだそうです。きっと今も、周りの藤の香といっしょになって、気づかぬままにその香を嗅いでいるのでしょう。 それでは、藤園の藤たちをご覧下さい。

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 閉園まで藤を堪能し、歩き通しでお腹も空いたので、奈良の街で早めの夕食。先週末の春鹿寄席に行く時に目に止まった「香月」というお店へ。

 和洋折り混ぜた洒落た創作料理に、料理に合った奈良の地酒や焼酎、ワインを取り揃えています。Takaは当然ひたすら奈良の地酒をオーダー。ポテト料理やパスタに日本酒が不思議なほど合います。「神韻」という前から気になっていた銘柄も飲めて、ご満悦

 春日奥山の神域の杜に始まって、本殿、植物園で藤を愛で、気づけば春日大社の春の盛りを歩き興じた一日でした。


 最後に、今日見た、不思議な生き物たち・・・

20130506_fuji_23                         双頭の鹿様


20130506_fuji_24                        謎の尺取り虫


20130506_fuji_25                          ・・・・・

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