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2012年9月23日 (日)

荒巻鮭と白兎~高橋由一展と岡崎レッドカーペット

20120923_takahashi_02_2 朝夕の涼しさに、秋の気配を感じる今日この頃。

 昨夜、春鹿寄席で「食欲の秋」の訪れを体感したのに続き、本日は一足早く「芸術の秋」に触れようと、京都国立近代美術館に「近代洋画の開拓者 高橋由一」展を観覧に行きました。

 高橋由一は、幕末から明治にかけて活躍した、日本で最初の洋画家。

 下野国佐野藩の剣術師範の家に生まれながら画業を志し、江戸幕府の蕃所調所に入局。そこでの活動に飽きたらず、自ら洋画の師を求めて横浜に居留していたワーグマンに師事。維新後は、自ら画塾を開き、洋画を広めるべく、展覧会を開催したり、日本初の美術雑誌を創刊。一方で、工部美術学校で教鞭を執っていたイタリア人画家フォンタネージに私淑。洋画の技術移入から普及まで、精力的に飽くなき追求を重ねた先駆者です。

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 展覧会は、代表作の「鮭」から「花魁」、風景画、静物画、肖像画、スケッチまで、高橋由一の画業が一覧出来るよう、くまなく展示されていました。どの作品も、洋画の黎明期らしい荒削りな面も見せながら、緻密な描写と徹底した写実が貫かれています。

 油絵で数少ない重要文化財に指定されている「花魁」は、モデルになった小稲が「あちきはこんな顔でありません」と泣いたとか。 表面的な造形の美しさではなく、目鼻立ちの凹凸や骨格まで追求し、克明にくっきりと再現された画面は、鬼気迫るほどの気迫に満ちています。確かに、一見すると美人とは言い難くも、よくよく見ると端正な目鼻立ちの持ち主であることが、伺えます。

 美術の教科書でお馴染みの「鮭」。むき出しの赤身の質感もさることながら、鱗の色つややざらざらの触感まで再現され、匂いまでむんとくるよう。鮭の半身だけで、これだけの迫力とは、凄いことです。

 他にも、「甲冑図」は表面を一面に飾る糸まで触れるかのよう。「芝浦夕景」などの風景画は、洋画ながらどこか日本画風の風土感が濃厚で、郷愁を誘われます。「山形市街図」は、木造の洋館が立ち並ぶ通りを俯瞰した、まさに「明治維新」という景観で、行ってみたくなります。近代日本黎明期の気風に触れられる、良い展覧会でした。

 展覧会を見終えて外に出ると、平安神宮に通じる大通りに、どういう訳か赤い絨毯が敷かれ、人だかりが出来ています。行ってみると、「岡崎レッドカーペット」なる催し。

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 平安神宮の前の自動車道に、この土日限定で赤い絨毯を引き、1時間毎に時代祭の維新官軍や吹奏楽隊がパレード。空き時間は一般に開放し、自由に歩いてもらう趣向です。

 我々が行った時は、ちょうど空き時間で一般公開中。絨毯の上には、なぜか1羽の白うさぎ。皆の人気者になっています。それにしても何ゆえ?赤い絨毯には白い毛に赤い目のツートンカラーが映えるから?

 赤絨毯通りの東側には、グルメゾーンが出来ていました。地鶏と松茸の親子丼を狙うも30分近い待ち時間に断念  祇園さゝ木の鱧天丼をチョイス。さくさくの柔らかな鱧に、ほんのり香ばしい松茸 いかにも京都らしい、逸品でした

 食べ終えて、哲学の道でも散策しようとすると、雨が降り出しました レッドカーペットの上では、ちょうど鳥羽高校の吹奏楽マーチングが始まりました。せっかくピッチもばっちりで上手な演奏なのに、楽器が濡れて、気の毒

 我々も哲学の道散策は断念して、白川に沿って、小降りだし傘を差したままとりあえず三条まで歩くことに。祇園の近くまで来たところで、Takaが「お酒を買いに行きたいよの」とのたまいます。聞くと、お目当てのお店は、二条城の南の三条商店街とのこと。結構な距離ではと、びびりながら歩き始めると、途中、文化博物館や老舗らしい道具屋やら色々出てきて、飽きません。京の町歩きの面白さです。

 烏丸のビジネス街を越えると、日常の生活空間。地元感たっぷりの三条商店街でお目当ての酒屋に寄り、今度は堀川通りを南下。本願寺に近づくと、辺りは仏具街。線香や法衣、数珠の修理専門店まであります。ここまで歩くと、京都駅はもうすぐ。1200年前、平安京が徒歩で歩ける距離に収まっていたことを考えると、意外にコンパクトな京都の中心部でした。

20120923_takahashi_04 夜は、Taka姉宅で宴会

20120923_takahashi_05 東北のお酒を飲みながら Taka姉夫妻の夏の終わりの東北旅行の話を伺いながら、我々も東北に行きたいな~と思わずにいられせん。

 旅愁に誘われる秋の初めの酔い、もとい宵でした。

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2012年9月22日 (土)

春鹿寄席 2012秋の陣

20120922_harushikayose_01 今日は春鹿寄席の日。

 先週、酒蔵まつりで来たばかりの奈良町。 

 まだ少し暑いですが、それでも先週に比べると格段に涼しくなりました。

 本日は、レギュラーの笑福亭純瓶さんの他に、準レギュラー(?)の旭堂南青さん、そして、笑福亭遊喬さんが出演されます。

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 まずは、いつもの通り、純瓶さんの創作奈良落語です。題名は・・・ あれっ、何だったけ。言わはったかな? 薬味のネギ? 役見の禰宜? 名だたる三輪の素麺を食しに来たお殿様の接待の際に、「薬味の葱」という言葉を「役見の禰宜」と勘違いした村衆が巻き起こす大騒動。 勘違いの故に段々と不幸になっていく大三輪神社の禰宜さんの描写がリアルで面白い演目でした。

 次が、旭堂南青さんの明智光秀にまつわる講壇。 最後にホロリとさせる演目でした。しかし、どこが本当の話で、どこが作り話なのか、それを想像するだけでも楽しいです。

 その次が純瓶さんが、本当はトリにと思ってらっしゃった笑福亭遊喬さん。 師匠の松喬さんからの急な呼び出しがあり、すぐに大阪に行く必要がありトリでは無くなったそうです。実は、南青さん。 てっきり遊喬さんがトリ。すなわち自分の次は、再び純瓶さんだとおもっていて、“めくり”を純瓶さんに変えて退席しようとしたところ、遊喬さんが出てこられて、慌てて、“めくり”を遊喬さんに変えるというハプニングもありました。 

20120922_harushikayose_03  さて、演目は「竹の水仙」という古典落語です。

 見所は、宿を経営する主人と泊まり客の左甚五郎のユーモラスな掛け合いです。

 左甚五郎と言えば、昨年の秋、日光東照宮でみた眠り猫を思い出しました。

 そして、最後に再び純瓶さんの古典落語。 演目は、「応挙の幽霊」 素直に笑える幽霊話。これには会場も抱腹絶倒でした。

20120922_harushikayose_04 さて、2時間にわたる落語、講談が終了した後は、お楽しみの交流会。

 今日のお酒は写真の二種類。

 雫下 二百十日熟成春鹿純米吟醸生酒 は、少し甘めですが清々しい香りが立つお酒でした。 なんでも、大使館などにも納められることになったとのことで、今西社長さんも感慨深げにこのお酒を紹介してくださいました。

 もう一つの赤鬼は、日本酒度 +13 という山廃仕込みで醸された超辛口のお酒です。 

 純瓶さんは、この2つのお酒を1:2でブレンドしたものを絶賛されていました。

 Takaもそれが飲みたいというと、蔵の方は「えっ、本当に飲むんですか?」と驚きの表情。

「それは、奨めませんよ」というオーラがありありでしたが、いざ飲んでみると不思議に美味しく感じました。

20120922_harushikayose_05 純瓶さん、南青さんともたっぷりとお話ができました。
 興味深かったのは、講壇は部分的に作り話があるけれども、落語は史実があれば、それは譲れないとのことでした。

 また、落語のオチには、色々な仕掛けがしてあり、単に一つのオチだと思っていても、実は、もう一つのオチが仕掛けられていたりと、奥が深いのだそうです。(すみません、聴いたことを上手く表現できませんが・・・

 他のお客様とも色々とお話ができ、相変わらずの楽しい一日でした。

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2012年9月16日 (日)

萩よりお酒

 あぁ、9月も半ば。

 そろそろ始まりますね。

 えっ、 何がって?

 仕込みですよ、仕込み。  そっ、お酒の仕込みの季節がやってくるのです。

 ということで今日は、Taka の好きな春鹿というお酒を造っておられる今西清兵衛商店さんで仕込み前に行われる酒蔵まつりに行きたいわけです。

 しかし、「また、お酒ぇ~?」と Taka の前に立ちはだかる壁が。。。  誰とはいいませんが。

 壁を力ずくで破壊しても後が怖いので、ここは大人の取引を。

 10時から始まる酒蔵まつりの前に、早朝の涼しい時間を利用して、どこか奈良の花の名所でも行くことを提案しました。

 しめしめ。 Mission Complete ! まんまと、 あっ、もとい、 気持ちよく商談成立です。 どこぞの国にも見習っていただきたい大人の取引。

 ということで、奈良の白毫寺に開門と同時に入ることに、ちょうど萩の花が五分咲きとのこと。 それでは、早朝の萩の寺をご覧あれ。

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 このお寺はいつ来ても気持ちが安らぎます。 ぼぉーっとして一時を過ごしました。

20120916_byakugoji_05                          桔梗

20120916_byakugoji_06                          朝顔

20120916_byakugoji_07                   萩にススキ やっぱり秋なんですね

20120916_byakugoji_08                    奈良の街が一望 空も秋色?

 さて、いよいよ、お待ちかね。 

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 白毫寺で思いの他長居をしたので11時頃に到着しましたが、早くから、大盛況でした。 なんでも 3000人の入場者があったとのことです。

 ちょうど お腹が減った頃だったので、行列を並んで以下を Get !

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 真っ昼間から、幸せ気分でした。

2012年9月15日 (土)

New 冷蔵庫がやってきた

 ここ、一ヶ月くらい、あることに悩まされていました。

 なんか、冷蔵庫が、

   ピー ピー ピー ピー ピー ピー ピー ピー ピー ピー ピー ピー (誰か、止めてぇ)

 と泣き続けるのです。

 ピー ピー 言われて お腹が空いているのかと思い、「電気が足りてない?」と思い。

 「ごめんね、節電の世の中だから、仕方ないの。 我慢してね。」

 と言い聞かせながらやってきましたが、朝、昼、晩、丑三つ時 問わず、泣き続けるので、流石に、こちらが我慢できなくなり、織田信長の如く、

         泣くのなら 殺してしまえ 冷蔵庫  えっ、ちょっと違う?

ということで、買い換えることになりました。

 で、新たにやってこられたのが、この子です。

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 なんか、既に生活臭がプンプン漂っていますが・・・

 大きなノッポの冷蔵庫として、100年くらいは頑張っていただきたいところです。

 冷蔵庫が来た後、庭の芝の手入れをしました。 9月に入り漸く成長も落ち着いてきた芝生くんたち。  漸く炎天下での地獄の芝手入れからも徐々に開放される日も近いようです。(なら、やめてしまえば? っていう声も聞こえて来そうですが、何故か、これがやめられないのです・・・)

 芝生を刈った後は水をあげなくてはならないのですが、直後に夕立が。。。

 ちょっとした幸せを感じた瞬間でした。

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