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2012年5月27日 (日)

ああ 遙かなる大台ヶ原 虚しい300%保証

 今日は日曜日。 天気もいいし絶好の行楽日和。 ということで Elli のたっての希望で大台ヶ原山に登り、ちょうど見頃を迎えている石楠花の群生を見に行くことに。

 朝4時に起きて、5時に出発しました。

 1時間ほど走ったところ・・・

 Elli がなんか、もぞもぞとしています。

 そして曰く、

                  背中が痛ぁ~~い。

 そういえば、普段のElliであれば、車に乗った途端、シートをフルフラット状態にして、「お休みなさーい。 すまんの。」と言って、さっさと眠りに入るのに、今日に限っては、なんとなく落ち着かない様子でした。

 最初は、姿勢が悪かったのかなどと独り言を言っていましたが、その様子が段々尋常ではなくなってきたので、登山は中止して引き返すことに。

 ところがです。来た道を引き返し始めて30分下くらいの所で今度は

                   なおったぁ~

       やっぱり行こぉ 石楠花が待っているよ

 などと宣います。

 流石に体調が万全ではない状態で山登りなぞに行くことはできませんので、Takaとしては、

                    断固 拒否

 を宣言。 しかし、Elli もさるもの、食い下がって来ます。

 「大丈夫。もう全然痛くないから。きっと変な姿勢をしたから、ちょっとした筋肉痛だって。」

 しかし、こんな状態で万一の事(ヘリで救出とか)があれば、世間の笑いものになるのは往々にして、何故かご本人様ではなく、同行者でございます。 すなわち、この場合  Taka様 でございます。

 笑いものにはなりとうありませぬので、断固拒否っ。

 ここまで言っても、Elli 食らいついてきます。 

           絶対大丈夫っ。 300% 保証するってば

 お遊びに関しては、異様なまでの執念をお燃やしになられまする。

 しかし最近、「絶対」という言葉の虚しさを身にしみて感じている Taka としては、妄言としか聞こえぬ故、ハンドル権を握っているという強みを活かして、隣で、なにやら叫く Elli を横目に脇目もふらず一路、家路を急ぎました。

 さてと、今日は庭仕事でもしてゆっくりと過ごそ。と思っていると、何故か、300%安心保証のElli様、再び「いたたたたたっ・・・・」と呻いておられます。 叫きの次は呻き? と思って見ていると。 本当に痛そうです。手のひらに脂汗も滲んでいます。

 流石にやばそうな気配なので、休日診療を行ってくれる総合病院に電話して診察してもらうことに。 再び、車に乗っけて連れて行きました。

 結果・・・

                  即、ご入院 

 CTスキャンなど、色々な検査をしてもらったところ、胆石が胆管で引っかかっているらしいとのこと。

 まさしく、青天の霹靂とはこのことです。朝には登山をすべくリュックを車に積んで車を運転していたTaka。 悲しくも、今は Elli の入院お泊まりセットを準備して車で運んでいるのです。

 改めて思いました。

   世の中で「絶対」という言葉は信じてはいけないと

 しかし、 Elli の 300%保証するっていうのは何なのだったのでしょう・・・

2012年5月21日 (月)

129年ぶりの金環食

 今日は、なんと129年ぶりという金環食が見ることができる日です。

 Elliは、何年も前から日食めがねを Get してスタンバイ。 Takaも数ヶ月前から日食めがねを Get してスタンバイしておりました。

 後は、お天気です。

 実は、Taka はこの日はお休みをいただいていたので、大台ヶ原山へ早朝登山を行い、何の遮蔽物もないところで雄大な天体ショーを見ることも企んでいたのです。

 ただ、昨晩の天気予報を見ていると、どれも否定的なものばかり・・・

 下手すれば、観客もなく雲の上で129年ぶりの大天体ショーが開かれるという、きっと太陽さんとお月さんにとっても浮かばれない結果となりかねません。

 金環食時間が長い南、天気がましな北 という相反する条件の中で、選択したのが

                  自宅付近にとどまる

ことでした。

 雲の動きにやきもきしながらもなんとか見ることができました。 ほっ。

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 最後に金環食が終了し、部分日食になった状態で鳶が・・・

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2012年5月19日 (土)

一目百万本 葛城高原のつつじ

 行こう行こうと思いつつもなかなか実現できなかった葛城山に登ってツツジを鑑賞会。 今日、ようやく実現しました。

 シーズン中は、げに恐ろしげなる人山ができるという葛城山のツツジ。 山に登って更に人山を見るのは勘弁願いたいので朝早くに出発。

 朝の6時には登山口の駐車場に着きました。

 うーん。 気持ちのいい朝です。

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 山頂もくっきりと眺めることができます。 駐車場の高度が約330m。 ここから頂上(標高(959m)まで高低差630m程度を登っていきます。

 往路は「櫛羅の滝コース」を通ります。 途中、その名の通り「櫛羅の滝」が現れます。

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 この滝の由来・・・

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 面白いですね。

 山を登っていくと、これまた面白い地帯があります。左手が自然林なのに対して、右手が人工林(いわゆる杉林)となっています。

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20120519_katsuragisan_05 淡く緑の葉を透かされてきた朝の光を浴びながら、気持ちの良い小径をいくと、山頂に近づいてきたのでしょうか。

 ちらほらと、ツツジが姿を見せ始めます。

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 そして、さらに歩を進めると、こんな光景が・・・

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 金剛山を背景に真っ赤なツツジの園が広がります。

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 まさに、全山紅葉ならぬ全山紅花です。

 それでは、しばし、葛城高原のツツジをご覧下さい。

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 純分にツツジを堪能してというか、少々、あまりにも目映い赤色に疲れてきたこともあって、葛城高原を散策しました。

20120519_katsuragisan_15                      お約束の山頂写真

20120519_katsuragisan_16                        大阪平野

20120519_katsuragisan_17                        奈良盆地

20120519_katsuragisan_18                    クマザサのなかから健気に

 3月に雪の中を来た時に見たこの木・・・

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 2ヶ月後の今日。春の光を浴びて、こんなになりました。

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 ちょうどお腹もすいたので、葛城高原ロッジで名物「かも丼」をいただき、下山することにしました。

 下山時は、「北尾根コース」というルートを通りました。 時折眺望もあり、起伏に富んで楽しいコースではあるのですが、結構、疲れるコースではありました。

 途中の休憩ポイントで山を振り返ると・・・

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 自然林と人工林の境目がよく分かります。また、こげなものも、いらっしゃっていました。

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 きっと、上空から見たら赤色の絨毯のように見えるのでしょうか・・・

 登山口にもどると、そこは大変なことに、まさに人・人・人 でごった返していました、ロープウェイは既に整理券制になっておりました。 そういえば、登山口ですれ違った人の中には明らかに登山を意識せずに来られている方もいるようでした。 きっと、ロープウェイを待つくらいなら登ろうと思われたのかも知れません。

 更に驚くべきは、自動車で道を下っていくと、対向車の列が延々と数キロに渡って続いているのです。ロープウェイの乗車云々の前に、駐車場待ち渋滞が発生しているのです。シーズンピークの週末は大変なことになると聞いてはいましたが・・・

 この後、少し足を伸ばして、「かもきみの湯」という温泉施設に寄って身体をほぐして帰途につきました。

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2012年5月13日 (日)

春の瀬戸内・広島紀行~第4日 鞆の浦

 広島の瀬戸内を巡る旅も最終日。竹原の宿を出て、鞆の浦に向かいます。 竹原つながりで(本当?)頼山陽が滞在したという史跡「対仙水楼」前の駐車場に車を止め、町歩きを開始。 

 鞆の浦は山がちな地勢が海に迫る港町。眼前の海には、弁天島と仙酔島が重なるように浮かんでいます。

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 今日は曇り空のため、海も曇った緑。晴れていれば、風光明媚がさらに引き立っていたのかも。

20120513_tomonoura_02 瀬戸内の交通の要衝で、潮待ち風待ちの港として栄えた鞆の浦。

 山が海に迫り、昔ながらの入り組んだ路地が縦横に残る街には、往事を偲ばせる史跡が点在しています。

 まずは、円福寺に残る対潮楼を訪ねました。

 対潮楼は、江戸時代に朝鮮通信使を迎えた迎賓館。

 幕末には、海援隊の所有するいろは丸沈没事件の際、坂本龍馬と紀州藩重役との交渉の場になったとか。

 楼閣の上からは、起きに浮かぶ弁天島と仙酔島が見渡せます。

 

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 なんでもこの眺め、弁天島と仙酔島を額縁に入った一枚の絵に見立てられるとのこと。

 ほどなく、鞆の浦の五月の風物詩、観光鯛網の船団が現れました。

 この地方で行われていた、伝統的な鯛網漁法を再現したもの。4~5隻で船団を組み、沖に出て鯛を網の中を追い込みます。

 見入っていると、船団から祝詞が港中に鳴り渡り、弁天島の前の小舟で巫女さんらしき人が舞を奉納しています。他の船も弁天島に近づき、島の中央に立つ五重塔へと石段を上っています。一服の絵巻です。神事を終えると、鯛網船団は沖の漁場へと出て行きました。

20120513_tomonoura_04                     神事を司る巫女の乗る船

20120513_tomonoura_05                   曳き船に曳かれて二艘の漁師線が

20120513_tomonoura_06                     鯛漁を観覧する観覧船

20120513_tomonoura_07                     弁天島への大漁祈願

20120513_tomonoura_08                      全船団が雄壮に出漁

 こちらも対潮楼を出て、次は南に突きだした半島の突端近くに立つ、圓福寺へ。いろは丸事件の交渉時、紀州藩の宿舎だったそうです。境内の裏側で、弁天島と仙酔島、さらに鯛網船団が向かう沖合の風景を、対潮楼より少し高見から見晴らせます。

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20120513_tomonoura_10 遊郭跡やいろは丸事件談判跡などの残る路地を抜け、歴史民俗資料館のある旧鞆城跡へ。ここの高台からは、鞆の港と町並みの様子がよく眺められます。

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 坂の多い鞆の浦。迷路のように入り組んだ街路は、史跡や老舗の並ぶ風格漂う通りから、民家がぎっしりと詰まり、生活の匂いも懐かしい、いかにも漁港然とした小路まで、どこを歩いても味わいがあります。

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 城跡を下り、鞆の港へ。日本一長い雁木に腰掛け眺める、夜の港を守り続けてきた常夜灯。今は、観光客がひっきりなしに台座に上っては、写真を撮っています。

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 港から見える位置にある、重文の太田家住宅。

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20120513_tomonoura_16 鞆の特産品、保命酒の醸造を最初に始めた中村家の屋敷です。

 保命酒は、味醂に生薬を加えた薬酒。江戸時代は製造を独占していましたが、明治になり競争が起こると、製造を終了。家屋敷も、中村家から現在の所有者、太田家の手に渡りました。

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 中に入って驚くのは、その造り。華美な装飾はいっさい排されていますが、白壁の端にアール(円弧)を施したり、縁側や廊下の曲がり角の板を、継ぎ目の線そのものがリズムを成すように並べたり、作り付けの水屋の床まで網代にしたり、最高の材質を用い、造りそのものに意匠を凝らしています。

 一通り見てから、気になる所に戻ってじっくり見たかったくらいですが、自由見学は不可、ガイドの方の案内なしには見られないため、諦めました。

20120513_tomonoura_18 潮待ち茶屋でTakaは鯛飯、Elliは鯛茶漬けを食べ、次は山際の寺の並ぶ通りへ。

 急な坂を上って辿り着いた、一番南にある医王寺の境内。

 ツツジ越しに、鞆の街と海が見えます。

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 さらに裏山の石段を太子堂まで登ると、鞆の全容と瀬戸の島々が見えます。

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 折しも、本日午後の部の観光鯛網の船が出漁していくところでした。

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 沖合で漁を行うまで眺めていました。

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 瀬戸内の風景もこれで見納め。医王寺を下りて、一列に立ち並ぶ古刹にありし日の富を偲び、沼名前神社で太閤秀吉が諸国に運び愛でたという組み立て式の能舞台を拝んで、全ての散策を終えました。

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 海運で栄え、それぞれに個性をたたえる瀬戸内の町と島々。穏やかな陽光のもと、小さくとも珠玉のような印象を残し、五月の休暇は過ぎたのでした。




 最後に・・・ 鞆の浦でみたアンニュイな猫たち

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2012年5月12日 (土)

春の瀬戸内・広島紀行~第3日 竹原

 広島の瀬戸内をめぐる旅の3日目。今日は、安芸の小京都、竹原を散策の予定。西条を出て、町歩きの前に、標高454mの朝日山に向かいます。頂上に展望台があり、竹原の市街と瀬戸内海に浮かぶ島々が一望できます。

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展望台に続く小径は、ピンクや紫のツツジに彩られ、皐月らしい鮮やかさ

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 町歩きは、午後だけでも大丈夫そう。朝日山を下り、海沿いを忠海のほうに足を伸ばし、「エデンの海」パーキング広場に寄ってみました。地元出身の作家、若杉慧の作に「エデンの海」という小説があり、同名の映画の撮影場所になった所だとか。海に小高く突き出た丘からは、海も島も間近。日が次第に高くなり青さを増した海と、朝日山から遠望した数々の島が迫ります。

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20120512_takehara_04 この近くにも黒滝山という展望の山があります。

 朝日山は頂上まで車道が通じていましたが、こちらは足で登ることが必要。どれくらいかかるか分からないので、登山口に車を止め、見晴らしのいい場所まで歩いてみました。

 登山口からすぐのさくら堂からでも、瀬戸内海の素晴らしい眺めが得られます。

 その優れた眺望は名高いのか、少し上がると「乃木将軍腰掛の岩」があります。去る5月1日に伏見の乃木神社に詣でたばかり、何かと縁を感じ、我々も腰掛けてみました。

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 そこからさらに登ると平山郁夫画伯「スケッチの場」があります。

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 穏やかな海と島の、去りがたい風景

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 後で分かったのですが、山頂まで登り30分だそう。行けなくは、なかったかも

 お昼も近くなったので、そろそろ竹原へ。

 今宵宿泊予定の「ホテル大広苑」に車を置いて、まずは昼ご飯。

20120512_takehara_08 実は、ここ竹原もTakaご執心の酒蔵の街

 3軒ある酒造のうち一軒、藤井酒造の宝珠酒蔵交流館の奥にある「そば処たにざき」で、仕込み水を使った本格手打ち蕎麦をいただきます。

 風味の高い、綺麗なお蕎麦。天ぷらはさくさく、そば湯もいい味で、久々の美味しいお蕎麦でした。

 いよいよ町歩きへ。

 地図に沿って、まずは街の端にある照蓮寺から歩き始めました。

 照蓮寺は屋根の甍のきれいなお寺です。

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 続いて歴史民俗資料館で竹原の郷土史の勉強。ここでは珍しい水色の洋館。元々は図書館でした。

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20120512_takehara_11 江戸時代に、塩田で豊かになった竹原。

 酒造りも盛んで、最盛期には30数軒もの造り酒屋があったそうです。

 塩田は1960年を最後に姿を消し、酒造も今は3蔵のみとなりましたが、重厚な街並みが繁栄の歴史を留めています。

 町人文化が栄えると共に、学問も盛んになり、江戸後期に儒学者で「日本外史」を著した頼山陽を排出した頼家は、竹原の名家です。

20120512_takehara_12 資料館のある本町通りにある、頼山陽の祖父、頼惟清旧宅。

20120512_takehara_13 中庭には大・中・小と井戸が3つもあり、それぞれ家業の紺屋用、家事用、書道用だったそうです。 

 本町通りから大小路に折れると、頼家ゆかりの春風館、復古館の2軒の重文指定を受けた邸宅があります。いずれも荘重な数寄屋風の造りで、灰色の塗り壁が威圧感すら感じさせます。

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20120512_takehara_15 大正時代の大邸宅、森川邸。

 広大な敷地の中、よく手入れされた和風庭園に囲まれた日本家屋は座敷が幾間も続き、開放的で明るい雰囲気。

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20120512_takehara_19 江戸時代の建物を明治期に改築した松阪邸。

 丸い曲線を描く唐破風の屋根に、2階の菱格子の塗り篭め窓、装飾を嵌め込んだ出格子と、全てが凝った造りです。

 庭からは西芳寺の普明閣が間近に。

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 本町通りの後方に立つ西芳寺。松川邸の前にある趣のある階段を上っていきます。

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 清水寺を模した普明閣。

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20120512_takehara_22 この上からは、街並みが一望できます。

 瓦屋根が波のように重なり、上から見下ろしても重厚。

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 本町通りに戻って、空き家になっていた商家の笠井邸が公開されていたので入りました。

20120512_takehara_24                      立派な梁と高い天井

20120512_takehara_25                    笠井邸の二階から眺める通り

 この後、街並み保存センターを覗き、竹鶴酒造の小笹屋酒の資料館でTakaお待ちかねの試飲。

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 Takaは竹鶴酒造の方となんやら酒談義を・・・(酒談義の内容は、「酒の記」で)

 最後に再び藤井酒造で試飲と酒粕アイスと酒粕ジェラートで散策の疲れを癒したのでした。

 一軒一軒が重厚で風格漂う、竹原の旧い家々。まるで時の流れが止まったかのような、ゆったりと静かな空気が流れてます。歴史を封印をしたかのような時間は、たとえ見物客が一塊で歩いていても微動だにせず、悠然とたゆたっています。

 しばし、心が落ち着く竹原の風景をご覧下さい。

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 竹原での一日は、これで終わりません。夕食をどこでいただこうかと、竹鶴酒造で「竹原3蔵のお酒が飲めるお店」を伺って、お店の方(後で分かったのですが、竹鶴酒造の社長さんでした)から教えていただいた竹原駅すぐの「ますや」。

 東京のホテルでイタリアンの修行をされたシェフの和洋創作料理。決まったメニューはなく、その時入荷した魚介を、素材に合う方法で料理し、出してくれます。珍しいエイの刺身、イタリア風蒸し(焼き?)牡蠣、トラハゼの唐揚げ。。。どれも絶品で、心に染みる味でした。お酒も、ここの料理に合うものしかおかないという徹底ぶり。おかげでElliはいつもの果実酒ではなく、ノンアルコールビールになりましたが、Takaは竹原の3酒造のお酒を味わって、大いに満足。思いも掛けぬ美酒美食の宵となったのでした。

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2012年5月11日 (金)

春の瀬戸内・広島紀行~第2日 おしい宮島

 最近、「おしい広島」というキャッチフレーズで盛り上がっている(のか?)広島に来て二日目。本日は、 Elli のたっての希望で安芸の宮島に行くことに。

 宮島にできるだけ早く行けるようにと泊まったグランドプリンスホテル・・・ 素晴らしいホテルでした。朝食も、コンチネンタルスタイルビュッフェだったのですが、風光明媚な景色を眺めながらのゆったりと味わうことができました。

 ホテルをチェックアウトして一路宮島に。まずは宮島口前の「うえの」というお店で穴子弁当をGet。 そして宮島行きのフェリーに乗船。

20120511_miyajima_01 初宮島のElliは狂喜乱舞状態で鼻歌なんか歌っておられます。

 一方、船中で修学旅行生の群れに囲まれてしまった Taka・・・ 朝早くからあまりの人の多さに少し食傷気味。

 乱舞するElliを横目にデッキからボォっーとしながら景色を眺めていました。

 あぁ、宮島・・・ 懐かしいよなぁーーー

20120511_miyajima_02 そうそう、この船から海越しに厳島神社が見えるんだっけなぁーーー

 真っ赤な大鳥居、そして社殿がさぁーーー 段々近づいてきてワクワクするんだよねぇーーー

 ルンルンElli もそんな気分かねぇーーー

 うん?

 あらっ? あんなところに灰色のビルなんか突っ立ってたっけ  (・_・) ????

 (お目々 ごしごし)

20120511_miyajima_03 ああ゛っーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

           覆われてはるっ

 宮島のシンボル 大鳥居が・・・

 なんか得体の知らへんもんに 覆われてはるでっ

 (未だ、気づいていない Elli は鼻歌継続中)

 「Elliっー ご機嫌中なところ申し訳ないけど、今日、宮島の大鳥居さんお休み中みたい」と伝えると。

 「はぁーん?」とElli。 きっと Takaの気がふれたのかと思ったのか、激震ショックを与えないようにやんわりとオブラートに包み込むように教えてあげた心優しいTakaの気持ちも知らずに、あろう事か宇宙人を見るような目で見返してきます。

 「だからさぁ、鳥居、きっと修復中っ よく見てみな

 もう、さっさと現実を思い知らせてあげるのが親心かと思いお伝えいたしました。

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                 えぇ゛っ~~~

                    Elli 船上にて沈没 

船を降りるとこげなものが、

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 致し方ありません。 いかに Elli が素の鳥居を見たいと宣っても、ここで、たかが Elli のために世界遺産を崩壊の危険をさらすことはできませぬ。

 そこで、ガックリ肩を落とす Elli に慰みの言葉をかけました。

 「いいじゃん。 普通の鳥居なら普通に見れるんだから、覆いつきの鳥居は2ヶ月間の限定公開だぜぇーーー ラッキィー

 こんな,、的を得た慰みの言葉を掛けてあげたにもかかわらず、何故か Elli は怒ってしまいました。。。 なんでぇ?

 というような前振りはさておき、気を取り直してまずは弥山に登るべくもみじ谷公園を目指しました。 向かう途中、宮島名物のお鹿様に出会います。 別に奈良の近くに住んでいる我々、今更、鹿が珍しいわけでもないのですが、ちょっと宮島のお鹿様達は変わってらっしゃいます。

                  なんとなく、アンニュイ

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 鹿せんべいを求めて、がっつく奈良公園の鹿とは対照的です。

 ちょうど、この時間帯は干潮で厳島神社も殆どが海面からでています。

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20120511_miyajima_10 そうこうしているうちに、もみじ谷公園に到着。

 ここでも、アンニュイオーラ全開のお鹿様が・・・

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 さすがに、もみじ谷という冠を被っているだけあって、ここのもみじの新緑は見事でした。

20120511_miyajima_12                        もみじの森

20120511_miyajima_13                       緑が降ってきます

20120511_miyajima_14                      赤色もみじとの饗宴も

20120511_miyajima_15 緑の色彩が降りそそぐもみじ谷公園とも別れを告げて、後は、ひたすら山登り。 

20120511_miyajima_16 海抜0mからの登山になりますので、標高差は530mくらいとそこそこあります。

 ですが、途中、野生の鹿に出会えたり、頂上に近づくと時折、瀬戸内の風景が臨める楽しい登山です。

 途中、多くの外国人の方にも出会いました。 みなさん、結構「こんにちは」と挨拶してくれたのが嬉しかったです。

 さて、いよいよ山頂です。 山頂付近には、「なぜ、こんなところに・・・」と思える巨岩がゴロゴロとしています。

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 この巨岩の下をくぐり抜けて山頂ぉ~ です。

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 気持ちの良い山頂です。 それでは、山頂から見る瀬戸内の風景をご覧下さい。

20120511_miyajima_19                宮島ロープウェイの獅子岩駅と遠くに江田島

20120511_miyajima_20                宮島の対岸 牡蠣の養殖筏が心を和ませます

20120511_miyajima_21                    小黒神島、大黒神島 鹿達も・・・

20120511_miyajima_22                      遠く山口を臨みます

20120511_miyajima_23                  おしい鳥居も見ることが出来ます

 潮風に吹かれながら景色を堪能した後は、お待ちかねの お弁当 の時間。

 巨岩の上に座っていただきます。

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20120511_miyajima_25  “うえの”のあなごめし。。。 もともとは駅弁から始まったあなごめし。

 レトロな雰囲気のパッケージも旅愁を誘います。

 そして、何よりもお味。 香ばしい穴子とほどよくタレが染み込んだご飯が美味です。

 さて、下山の時刻です。 実は本日の宮島満潮の時刻は13時過ぎ、 それに合わせて厳島神社を詣でることにしていたのです。 ということで、下りはロープウェイを使うことに。 獅子岩駅に向います。

20120511_miyajima_26 途中、不消霊火堂(きえずのれいかどう)に寄り、お願い事を・・・ 

 なんでも、弘法大師が焚いた護摩の火が1200年間にわたって燃え続けているとのことです。

 ・・・いろいろな意味で感傷的に。

 獅子岩駅に到着しました。 ここの展望台から見る風景も素晴らしく、遠く、広島市街までが見晴らすことができます。

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 獅子岩駅から弥山山頂を振り返ると、

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 巨岩の様子も一層よく分かります。

 さて、まずは、交走式のロープウェイで榧谷駅まで。 確かに空中散歩って感じを味わえます。

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20120511_miyajima_30 しかも、贅沢なことに貸し切りでした。

 榧谷駅に到着すると、今度はすぐに循環式のロープウェイに乗り換えます。

 こちらでは、本州側の風景を見渡しながら山を下りていきます。

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 ロープウェイを降りたのが13時。 満潮まであと少しです。急いで厳島神社を目指しました。 ・・・が、 もみじ谷公園でしばしトラップ。 昼の光を浴びて、もみじが朝にも増して光り輝いていました。 すこし、ご覧下さい。

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 満潮時刻を5分ほど過ぎて、厳島神社に入りました。 今日は中潮ということですが、社殿のかなり奥まで海水が入り込んできていました。

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 それでは、厳島神社の荘厳な佇まいをご覧下さい。

20120511_miyajima_35                    と、と、鳥居が おしい・・・

20120511_miyajima_36                もう少し潮が高ければ綺麗に映り込んだのでしょう

20120511_miyajima_37                         飛翔

20120511_miyajima_38                    どこから見ても絵になります

20120511_miyajima_39                         本殿も美しい

20120511_miyajima_40                       檜皮の質感が素敵

20120511_miyajima_41                    能舞台 ここだけが黒の世界

20120511_miyajima_42                   反橋 かつての勅使の通路

20120511_miyajima_43                       朱塗りの回廊

20120511_miyajima_44                        海に浮かぶ

20120511_miyajima_45                       多宝塔から臨む

20120511_miyajima_46                       鳥居が見えれば・・・

20120511_miyajima_47 厳島神社を堪能して、かなりお腹いっぱいだったのですが、まだまだ見所のある宮島。

 そのあとも、清盛神社、多宝塔、歴史民俗資料館(平清盛展も)、五重塔、豊國神社と廻りました。そして、さらにお腹いっぱいになったのですが、本当のお腹は空いてきたので、五重塔の近くの塔之岡茶屋で「ちから餅」なるものを食しました。

20120511_miyajima_48 何でも豊國神社の千畳閣を造営した際に、その過酷な労役に従事した方達に太閤秀吉より振る舞われたお餅らしいです。

 確かにこれは力が出ます。

 でも、この千畳閣・・・ 太閤秀吉の死とともに造営が中止され未完成のままとのこと。

 ちょっと、おしい?

 さて、日も暮れてきたので、宮島をでることに、途中で、Takaの会社の同僚お勧めの藤い屋さんのもみじ饅頭を食べ歩きして船着き場へ、

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 この上なく楽しませてくれた弥山、そして、ちょっと残念な大鳥居に別れを告げて、本州へ・・・

20120511_miyajima_50 今日の、お泊まりは酒都西条のグリーンホテルモーリス。

 昨日、あれだけの酒蔵を訪問したにもかかわらず、一滴も飲めずに拷問の思いをした Taka。 今日こそは、心ゆくまで飲ませていただきます。

 「満天」というお店に繰り出しました。 西条の全蔵元? のお酒を楽しむことができます。 流石に全蔵元を制覇することはできませんでしたが、六蔵のお酒を美味しくいただきました。

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2012年5月10日 (木)

春の瀬戸内・広島紀行~第1日 酒都・西条

 毎年GW開けに駆け込みで取得するTakaの5日連続リフレッシュ休暇。今年も、7日月曜日から11日金曜日までみっちり・・・のはずが、どういう訳か異様に忙しく、10日木曜から11日までの、たったの2日間しか取れないことに 

 それでも、続く土日と合わせると、4連休。旅に出ようと天気予報を見ると、お天気がいいのは九州から四国、中国にかけての西日本。それも太平洋、瀬戸内。4日間でゆったり回れる所、ということで、瀬戸内は広島に赴くことにしました

 広島は、6年前、呉、江田島と尾道を訪ねています。今回は、その時行けなかった宮島、竹原、鞆の浦を回る計画。初日の午前中は移動なので、午後から半日で回れそうな所、ということで西条を目指すことに。

20120510_saijo_01  この西条、実は、日本酒の蔵元が集まる酒の街。あまり知られていませんが(「おしい!広島県」)十ほどの蔵元が集まり、伏見、灘と並び、日本三大銘醸地の一つ。

 この街を訪れることは、このごろ頭がどっぷり酒に浸かっているTakaのたっての希望なのでした。

 朝7時過ぎ、家を出発。高速で一路、西へ。1時前には、西条に到着。道路脇には、「酒都・西条」なんて看板やマンホールの蓋も。

 車を止め、まずはお昼ご飯。

 観光案内所で、お昼に名物の美酒鍋を食べられるお店を尋ねると、酒蔵通りの仏蘭西屋を教えてくれました。

20120510_saijo_02 美酒鍋(びしょなべ)は、酒蔵の賄い料理。白菜や鳥肉、砂ずりなどの材料に、ニンニク片を加え、日本酒と塩胡椒だけで煮込んだもの。

 酒の旨みが材料に染みわたり、ニンニクの風味がほんのり効いて、美味 後で知ったのですが、美酒鍋は、賀茂鶴酒造の杜氏の考案とか。仏蘭西屋は、その賀茂鶴の直営店。美味しいはずです。

 お腹を満たし、街歩きへ。造り酒屋が6件、競い合うように軒を連ねる酒蔵通り。

 朱い石州瓦に白壁の明るい色を黒いなまこ壁で引き締めた、華やかな土蔵が並びます。屋根の上には、いくつもの赤煉瓦の煙突。絵になります。

20120510_saijo_03                         白牡丹

20120510_saijo_04                         西條鶴

20120510_saijo_05                         亀齢  

20120510_saijo_06                         賀茂泉

20120510_saijo_07                          福美人

20120510_saijo_08                         賀茂鶴

 一つ一つの蔵が大きく、ほとんどの酒造が1社で複数の蔵を抱えており、中には第8蔵まである酒造も いくつもの蔵が1カ所に集まるおかげで、美しい家並みが揃い、華のある街が出来ます。 

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20120510_saijo_09 白牡丹、西条鶴、亀齢、賀茂泉、福美人、賀茂鶴。蔵の前には、それぞれ井戸があり、仕込み水が流れています。

 ペットボトルやポリタンクに水を汲みに来る人が、後を絶ちません。また、どの蔵元にも直営店があり、試飲が出来ます。でも、Takaはこの後、宿泊地の広島宇品まで運転があるため、ぐっと我慢 かわりに、亀齢酒造の純米吟醸を一本、今宵の晩酌用に購入

 お酒はダメでも、仕込み水は飲めます。西条の水は、さらりとした飲み口の、甘めの軟水。この水からどんな酒が生まれるのかは、今夜と明日の夜に味わうことにしました。

 賀茂鶴の面した通りには、本陣跡もあり、山陽道で栄えた歴史が偲ばれます。

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 酒蔵通りの北東に鎮座する安芸国分寺、

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 北西を守る酒の神様、松尾神社。

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 二社を参って、西条駅の西側にある2件の酒造、山陽鶴と賀茂輝にも足を伸ばすも、すでに夕刻。直営店も閉まり、外から眺めるにとどまりました。

20120510_saijo_13                         山陽鶴  

20120510_saijo_14                         賀茂輝

 西条を立ち、今夜の宿泊は広島宇品のグランドプリンスホテル。ホテル内のお好み焼き屋「かっくん」で、広島名物のお好み焼きを夕食に味わい、窓から見える、港町と海の夜景を眺めながら、晩酌。明日の目的地、宮島に思いを馳せて、初日の夜は更けていったのでした。

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【番外編】

 福美人酒造に、こんなものが・・・ うーーーむ

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2012年5月 5日 (土)

新緑の赤目渓谷からツツジの鳥見山へ

20120505_akame_01 「五月晴れ」という言葉はどこへ?と言いたくなるような天候不順のGW。ようやく、訪れた晴天の日 1日の東福寺に続いて、新緑探訪といきたいところですが、気温もかなり上がりそう。

 暑さに弱いTakaが溶けないように、涼気ただよう所を選ばねばなりません。しかも、GWの殺人的な人出も分散しそうな所。ということで、4年前に行って良かった赤目四十八滝に決定。

 しかし、この後、思い知ることになるのです。我々の読みが甘かったことを

 朝7時過ぎに家を出発し、9時半には目的地に到着。忍者の末裔という87歳の元気なおじいさんに導かれるまま大日屋という食堂の下に車を停め、こちらの名物、伊賀豚角煮丼弁当を入手して、いざ散策です 

 五月晴れの下、渓流を上流に向けて歩いていきます。汗ばむ陽気も、清流の冷気でひんやり。光こぼれる新緑の中を、行者滝、乙女滝、不動滝と、次から次へと滝が現れます。

20120505_akame_02                   怒濤の如く水が流れる霊蛇滝

20120505_akame_03                   水煙が光のカーテンを醸す不動滝

20120505_akame_04                   水が絡まりつつ流れる八畳岩

20120505_akame_05                  鮮やかな目映いかぎりの楓の葉

20120505_akame_06                        降りそそぐ緑 

 赤目の滝は、小振りながら美しい姿で魅せてくれます。でも今日は、昨日降った雨の影響で、今日は水流が増え、お姿が若干ワイルドに乱れています

 数年前訪れたとき、最も美しいと感じた布引の滝。

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 絹糸を垂らしたような端麗な姿が・・・

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 今日は水の太い帯  オー・マイ・ガッ

 水量が多いのは、大きな滝だと迫力が出ますが、端正な滝は姿が崩れて、良くないのかもしれません。

20120505_akame_09 琵琶滝の上まで上り、せせらぎに出たところで昼食。

 トロトロの角煮と甘辛い煮汁の滲みたご飯を頬張りながら、澄んだ流れに目を凝らすと・・・

 目を凝らすと・・・

 目を凝らすと・・・

 目を凝らすと・・・

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 なんと川底に大山椒魚らしき茶色の物体

 写真では上手く撮れませんが、初めて見る野生の姿に目を見張りました。

 終点(?)の岩窟滝まで行き、元来た道を辿ると、人が格段に増えています。赤目の散策路は、渓流沿いに人一人通れる程度の細い箇所も多く、上り下りのすれ違いは、ツアー客でなくとも人が溜まって20~30人単位で行列になり、行き交うことに。自然、待ち時間が発生して、なんと渋滞状態 

 人出は百畳岩を過ぎてからますます増え、上り下りの待合いも多くなり、ふと気づくと、この明るい光こぼれる自然の中で、Takaが言葉少なに沈んでいます。「どうしたん?」と訊くねると、「人に酔うた~」と力ない答え 恐るべし、GW

 不動滝を見おろす展望所の上で一息ついて、ほうほうの体で(?)渓谷入り口のサンショウウオセンターまで辿り着いたのでした。

 この後は、名物の「へこきまんじゅう」を口に入れ、まだまだ赤目に入ろうと渋滞する車の列を横目に、一目散に赤目から退散 計画では、散策でかいた汗を日帰り温泉で流すつもりでしたが、大浴場の芋を洗うような混雑が想像に難くないので、却下。かわりに、宇陀地方を紹介するパンフレットに載っていた、標高735mの鳥見山に行ってみました。

 山頂付近の鳥見山公園まで、クネクネと続く細い道を上っていきます。ここは、つつじの名所。まが玉池の周りに広がる、数千本と言われるツツジの群落が朱い花を咲かせます。

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 見頃にはまだ早く5分咲きくらいですが、新緑に映える可憐な色をまとっています。人も少なく、爽やかな緑とつつじに彩られた遊歩道を深呼吸しながら、展望台まで登っていくと、展望が開け、宇陀の街が一望に

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 冬に「酒蔵みてある記」で歩いた道も見えます。大台や大峰の山々も、遥か遠くに霞んでいます。ゆったりした空気と雄大な風景に、Takaの人酔いもすっかり覚め、身も心もリフレッシュして、5月の連休を閉じることが出来たのでした

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2012年5月 1日 (火)

東福寺から伏見稲荷

20120501_tofukuji_00 GWを中断する平日の出勤日。

 Takaはメーデーで、本日もお休み

 せっかくなので、曇り空でも出かけることにしました。

昨年訪ねた嵯峨野の宝厳院が曇天でも美しかったのを思い出し、自ら輝きいづる新緑を求めて、京都でも有数の紅葉の名所、東福寺に行ってみました。

20120501_tofukuji_01                  もみじ越しに見ゆるが東福寺の通天橋

20120501_tofukuji_02                    山門の前も新緑のトンネルに 

 境内に流れる渓谷を、2000本もの楓が埋め尽くします。通天橋から眺めると、さながら新緑の海。橋を渡り、若葉の林の中を散策。一面の苔と楓の柔らかな緑のアンサンブルが心地よいです。

20120501_tofukuji_03                   水面のもみじは一層、色鮮やか

20120501_tofukuji_04                        もみじの波

20120501_tofukuji_05                通天橋からの通路の屋根瓦の美しいライン

 東福寺は庭園も素晴らしく、開山堂の瀟洒な楼閣と、幾何学的な石庭のコントラスト。

20120501_tofukuji_06                         開山堂

20120501_tofukuji_07                     市松模様に美しく整えられた庭

 方丈の四方に造られた「八相の庭」は、それぞれに趣向が違い、見応えがあります。特に南庭の枯山水は、玉砂利に大胆かつシンプルに引かれた一面の縞模様と渦巻きが、見ているだけで荒々しい波濤を呼び起こし、迫力ある巨石とともに、大海の果てに浮かぶ仙境を見事に現しています。

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 一般の便所にあたる東司も独特な作り。生活の全てを修行と捉え、厳格な作法を励行する禅寺での、修行の一端が伺えます。

20120501_tofukuji_11 東福寺を後に、閑静な住宅街を抜けて、東山の山中へ。

 ここは、もう伏見稲荷大社の山域。

 お稲荷さんの私道が、そのまま京都一周トレイルになっています。よほど神通力が強いのか、こんな筍も アスファルトの路面を突き破って、顔を出しています

 急坂をゆっくりと登ると、ほどなく朱塗りの鳥居が見え、伏見稲荷の「お塚」が現れました。お塚とは、石に個人名を彫り、自主的にお祀りした拝所。うす暗い森のなか、鳥居を立てた石祠の集まりは、どこかおどろおどろしい雰囲気

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 そこから数分で木立が途切れ、見晴らしのよい広場に到着。

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 眼下にお稲荷さん本社の鳥居と、南区の街を見下ろしながら、コンビニのおむすびで昼食。曇りとはいえ視界はよく、京洛の西山はもちろん、遥か大阪平野のビル群まで見渡せます。

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 一服後、ほんの少し歩いたところで四つ辻に到着。東福寺を出てから、1時間と経っていません。四つ辻には茶屋もあり、お蕎麦やきなこソフトクリームやら、美味しげなものを売っています。・・・こんなに近いと知っていれば、コンビニ食材など調達しなかったのに

20120501_tofukuji_16 気を取り直して、 四つ辻から稲荷山を山頂を廻って一巡り。

 山頂の上之社、釼石、滝行の行場などが次々と現れ、仄暗い森のなか、独特の世界です。

 一周して、四つ辻に戻った後は、延々と続く鳥居の中、ひたすら石段を下ります。どこまでも続く朱色の空間・・・最初は目を見張っていますが、だんだん飽きがきて、しまいには奉納者の社名ばかりに目が行きます

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 新池を過ぎ、ようやく麓に着いたかと思うと、まだまだ奥の院。ここから名高い千本鳥居をくぐって、奥社に到達。低めの鳥居が隙間を置かずに並ぶ千本鳥居の朱色の空間は、さすがに緊密で見事 

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 奥社から本殿に降りてそれぞれに願掛けをしました。

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 秀吉が奉った楼門を拝して、JR稲荷駅から本日の夕食の地、伏見に向かいました

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20120501_tofukuji_23 時刻は4時。

 まだ少し早いので、桃山御陵まで散策。鬱蒼とした森の中に敷かれた広い参道を抜けたところに、明治天皇の眠る陵墓があります。

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 陵墓へと続く230段の階段越しに、鳥羽から宇治にかけて街が見渡せます。

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20120501_tofukuji_26 夕暮れ前の街を眺めて、一休みの後は、野木神社と御香宮神社の境内をかすめて、伏見の街へ。

 Takaお気に入りの藤岡酒造のバー「えん」で喉を潤した後、「笑い焼き」でお腹を満たして、帰途についたのでした。

 

   

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