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2011年10月28日 (金)

宇治の一日

 秋は結婚式シーズン。何とTaka、Taka母と共に週末にリッツカールトンでの豪華婚礼&披露宴に招待されています。Elliは、その日はひとりで留守番の予定。いつもは平日にElliだけ出かけると、「おぬしだけ、ええ身分よのぉ~」などとのたまうTakaも、さすがに今回は落差を感じるのか、「どこか行ってきたら?」と、優しい言葉をかけてくれます。そこへちょうど、友人から「秋晴れの日に散策しましょう」と、ありがたいお誘い。行き先を大仏鉄道と迷いましたが、いろいろな楽しみ方がある宇治に決めました。

 近鉄からJRを乗り継いで、一時間弱で宇治に到着。まずは、宇治の平等院へ。

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 4年前、一人で三室戸寺にアジサイを観に行ったついでに寄ったことがありますが、その時、鳳凰堂は平成の大修理のただ中。修理が終わった今、堂内を拝観することができます。拝観は時間制で、私達の番は11時10分。40分ほど間があるので、先に平等院ミュージアム鳳翔館へ。「浄土の瑠璃-平安の煌めき」と題し、平成大修理で発見された平安時代のガラスを展示しています。仏教で、浄土を荘厳したという瑠璃ガラス。その碧や緑の澄んだ色と、柔らかな丸みを帯びた形に、当時の人々にどんな世界を思い描いたのでしょう。

20111028_byodoin_02 見学時間が来たので、鳳凰堂へ。解説を聞きながら、中を見学。本尊の国宝、阿弥陀如来座像。天平仏の厳しさを宿した表情とは違う、柔和な慈悲に満ちたまろやかなお顔。見ているだけで、心が安らぎ和んでいきます。光背や台座、そして天蓋は、装飾されているというより、もはや精緻な装飾細工の集合体。当初は華やかな色彩が施され、螺鈿なども嵌め込まれていたそうです。ミュージアムで予習した鮮やかな再現映像が、脳裏に蘇ります。扉に残る、大和絵の山河を下りてくる阿弥陀来迎図も見事。拝観時間が20分あり、解説を聞いた後もじっくり見ることが出来たのもよかったです。この絢爛で美しい仏堂を、自分のためだけに建立した藤原頼通。贅を極めながらも、政争の絶えない宮廷に身を置くその心情は、いかばかりだったのでしょう。

 庭園から臨む池と鳳凰堂は、いつ見ても静かに、時のない世界に留まっているようでした。

 平等院を出ると、ちょうどお昼時。参道で目にとまった手打ち蕎麦の店「ながの」に入ってみました。つやのある緑の茶そばは、抹茶をたっぷり使っているのか茶の風味もしっかり。つるんとした食感に、こしのしっかりした良質のお蕎麦。そば稲荷は、きつねの中に甘みのあるお酢を効かせた蕎麦が詰まっています。意外性のある、美味な一品でした。 

 おそば屋を出て参道を抜け、宇治川のほとりへ。流れに沿って「あじろぎの道」を上流に向かって歩いていくと、ほどなく旅館街が途切れ、川と山だけの世界になります。市街地のほんのすぐそばとは思えない、清流と豊かな緑。澄み切った流れには、釣り人の姿も見えます。

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30分も歩かないうちに、天ヶ瀬吊り橋に着きました。欄干も路面も、すべて木の吊り橋。情緒があります。

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20111028_byodoin_05 橋を渡って木立の下を歩き、紅葉で名高い琴坂を上り(今はまだ青葉)、興聖寺に立ち寄ると、ちょうど午後の節目の時間。雲水の方々が回廊を渡っています。ここは曹洞宗のお寺。神経の隅々までいき届いた、研ぎ澄まされたかのような美しい立ち居振る舞いに、永平寺を思い出します。

 お寺の脇から朝日山のふもとを巻いて仏徳山へと向かう山道へ入ります。つづら折りとはいえ、坂はなだらかで、路面もよく馴らされされ、とても歩きやすい遊歩道。木漏れ日の下、心地よい森林浴です。

ほどなく、仏徳山展望台に到着。宇治川の流れは近すぎて山の斜面に半分くらい隠れていますが、すぐ下の朝霧橋と平等院は覗いています。

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 一休みして、ふたたび木漏れ日の中を下り、宇治上神社、源氏物語ミュージアムをかすめ、宇治橋の上に出ました。清流の上から、今歩いてきた緑の山と中州が見えます。

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 橋を渡って、商店街へ。本日の締めくくりにして、実は最大の目的地、中村藤吉本店のカフェへ。お目当ては、生茶ゼリイ『抹茶』。竹筒にたっぷり入ったゼリーとアイスクリーム、どちらも抹茶の味が濃く、プルプル柔らかなゼリーと冷たくクリーミーなアイスの食感が、口の中で美味しく調和します。歩いた後の、幸福な一時

 一級の文化財から豊かな自然、そして至福の甘味まで、宇治の醍醐味が詰まった一日でした。

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2011年10月22日 (土)

2011 秋の大すき焼きパーティ クスン(T T)

 秋です。 最近、Takaは読書に目覚めています。 どうして秋になると人は本を読みたくなるのでしょうか。

 それは、さておき、秋というと・・・ 読書もそうですが「食欲の秋」とも言われます。しかし、脱メタボ宣言している Taka にとっては古く懐かしい言葉でしかありません。 すでに心の中では「食欲の秋」などと悠長な思いはなく、「食欲=死」という方程式をいつも心に抱いているのであります。

 However, この季節。恒例 Taka姉家とのすき焼きパーティの季節でもあるのです。

 昨年2010年は Takaの画策で

               ヘルシーお刺身パーティ 

への構造改革を断行したものの。最終的に何となく作戦失敗という感じで・・・ どこぞの国の政治のように早くも改革は1年で挫折。

 結局、今年もすき焼きパーティとなってしまったのでありまする。

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 食べる量を減らそう。

 そうは決心したものの

 いざ、宴がはじまりお酒なぞ飲み出すと

 そんな決心は脆くも消し飛び

 「肉、追加、追加ついかぁっーーーー

 「酒さけじゃぁっーーーーー

 ああ、まさしく酒池肉林。

 宴が終わると食い散らかされた跡と 齢○○にして意志のかけらもない飲んだくれ中年オヤジが悔いだけを残していたのでした・・・

2011年10月19日 (水)

黄金色の信州  ~3日目 白馬八方池~

 信州の旅3日目にして最終日。黄金色の高原での一日の余韻がまだ残る中、朝5時に起床。館内の温泉で朝湯を一浴び。前に泊まったドーミーイン富山よりゆとりある作りで、露天風呂もあり、新しくて気持ちいい浴場でした。

 今日の予定はさらに北へ。旅のうちに1回は水面に映る「逆さ○○」を撮りたいというTakaの希望をかなえるべく、白馬八方池を目指して6時過ぎに出発です。松本から安曇野、大町を通って白馬山麓へ、北アルプスパノラマロードと呼ばれる道を、3000m級の峰々を見ながら快走。黄葉に染まる北アルプスの前山、その奥に連なる急峻な峰峰。

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朝霧の立ち上る木崎湖も神秘的です。

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 次に、青木湖が見えてきました。紅葉をまとった長見山の奥に、白馬三山が覗いています。

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 進むにつれて大きく、近くなる白馬の山々。水面にもその姿を映しています。しかし、残念ながら、木々の梢が邪魔をして、写真になりません。あきらめて、目の中に収めました。

 白馬の町中に入り、朝もやが晴れ、雲一つ無い青空が広がった頃、ロープウェイやリフトが延々と続く八方尾根が見え始め、山麓駅に到着しました。

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20111019_shinsyu_05 8時過ぎ、ゴンドラリフトに乗り込みます。

20111019_shinsyu_06 紅葉も終盤の森を見下ろしながら、標高があがるにつれ、白馬三山が全容を現します。

 南側の白馬五竜岳も、ごつごつした岩肌で向かってきます。ゴンドラの次は2回ほどリフトを乗り継ぎ、標高1830mの八方池山荘に到着。

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20111019_shinsyu_08 第一ケルン(道標と記念碑を兼ねた積石)に出ると、白馬三山の山肌が壮大な迫力で迫ってきます。10月初旬に白馬山頂で積雪20cmの記事を読んだので、新雪をまとっているかと思いきや全て溶け、荒々しい岩肌がむき出しています。雪がないくらいどうでもよくなる、息を呑む景観です。

 その斜面は深い谷間を成し、裾には紅葉の山肌をまとい、谷底には水流を集め、渓流を作っています。あまりの圧倒的スケールに、昨日の詩情あふれる高原の風景が、消し飛んでしまうほど

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20111019_shinsyu_10 第1ケルンから登山道が二手に分かれていたので、始めは白馬三山が見える右側の石のごろごろした道を歩いていましたが、途中から大変な急坂となり、迂回を指示する看板も立っているため、左側の緩やかな木道へ進みました。

20111019_shinsyu_11  ・・・先ほどのいかにも山道らしい凸凹道と違って、勾配も緩く、接地も滑らかで、とても楽に歩けます。ここからは、しばし白馬とお別れ。左手に迫る五竜岳と鹿島槍、はるか下に広がる白馬村、さらに遠く南に浅間山、八ヶ岳を眺めならの登りです。

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 標高1974mの八方ケルンで道は再び1本となり、白馬三山がさらに大きく近く迫ります。

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そこからもう一登りで、目的地の八方池に到着しました。

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 標高2060mに佇む池には、風が凪ぐと不帰(かえらず)の瞼から不帰キレット、三山の白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳までが綺麗に映り込みます。

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 その雄大な景観は、いつまでも飽きることがありません。八方池から先は唐松岳山頂まで登山道が延びていますが、ここまででも充分、高山の醍醐味が味わえます

 雲一つ無い快晴のもと山岳美を堪能して、山を下りました。途中、ゴンドラに乗り換える手前の兎平で昼食。オープンテラスで秋野菜のカレーをいただきます。ふもとを見渡すと、一つ、また一つと、パラグライダーが飛んでいます。

 五竜岳の裾野にも、浮かんでいます。こんな好天に絶景の中での空中散歩、眺めているだけでも爽快

 下山後、京都までの長距離移動に備えて、今日も立ち寄り湯へ。道すがら白馬大橋の上に立つと、松川の清流の奥に白馬の三峰が屏風のように聳えています。

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 松川の源流は、白馬大雪渓。雪と花園に彩られた、憧れの夏山。いつか登りたくて、たまらなくなりました。

20111019_shinsyu_19 旅を締めくくる温泉は、倉下の湯。鄙びた木造の建物に、眺めの良い大きな露天風呂。五龍岳と八方尾根、不帰キレットを臨みます。残念ながら、午後からは逆光で、白く霞んでしまっています。が、源泉掛け流しのお湯は、成分のせいでお湯が空気に触れると茶色く濁り、足の疲れもすっかり取れます。

 あとは高速を一路西へ西へと帰るだけ。余韻に浸りながらも、次の信濃路はどこへ行こうか?と思わず夢見てしまう、魅力あふれる3日間でした。

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2011年10月18日 (火)

黄金色の信州  ~2日目 霧ヶ峰から美ヶ原へ~

 紅葉の高原をいく旅の2日目。朝5時半、気もそぞろに寝ぼけまなこで空を見ると、雲はあるものの、高層には澄んだ空が広がっています。今日は、秋晴れの予感。そわそわと朝の蓼科高原の散歩に出かけました。

 黄金に色づいた広葉樹の下、ピラタス山麓駅まで散策路を上っていきます。まだ動いていないロープウェイの下に出て、さらに上っていくと、北横岳の頂きの下、木立に囲まれた草原にススキが揺れています。

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 西に目を転じると、雲海の上に御嶽山が大きな台形を突き出しています。

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こんなに離れていても、どっしりと別格の存在感です。

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 山麓駅まで戻り、森の中を少し北に歩いて朝日を浴びた蓼科山の姿を拝んで、再び森の小径を宿へ。

20111018_shinsyu_04                       蓼科山の勇姿

20111018_shinsyu_05                      宿へと続く森の小径

20111018_shinsyu_06                      四季の宿 すばる

20111018_shinsyu_08                      すばるのテラスにあるえさ箱

 食事の時間まで、朝日に輝く木立の中の露天風呂で散策で冷えた身体(外気温4℃)を暖めました。

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 朝8時、朝食。ふわふわの焼きたてのパンに柔らかいオムレツ、たっぷりの野菜サラダにフルーツ。そして、昨日飲んで抜群に美味しかった八ヶ岳の牛乳。朝から申し訳ないくらいのご馳走に、お腹も心もいっぱいになって、宿を出発です。

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 いよいよビーナスラインを北へと上がっていきます。黄葉の裾野をまとった蓼科山、黄金色の落葉松林、一面のススキの草原・・・進むたびに美しい風景画が一枚、また一枚とめくられていきます。

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 息を呑む間に、車山肩に到着しました。

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 ここから霧ヶ峰の最高地点、標高1925mの車山まで、草もみじに染まる草原を縫ってプチ登山です。山裾に残ったレンゲツツジの紅の葉が、鮮やかです。

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車山乗越から蝶々美山を臨むと清々しい草原の風景が広がっています。 

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ここを過ぎ、蓼科山と白樺湖が見下ろせるようになると、急坂が始まります。

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 20分近く登り切って、頂上に到着しました。

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 草原から湿原まで植生豊かな高原と、車山からの360℃の眺望で、百名山となっている霧ヶ峰。

 北は白馬から槍、穂高。

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 西は乗鞍から御岳、木曽駒。

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南は北岳から八ヶ岳、間近の蓼科まで、悠々と見渡せます。

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八ヶ岳の裾野の奥には、富士山の姿も。

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 誰もが地図を見ながら、頂きの名を照らし合わせています。近くには、霧ヶ峰の北を占める八島ヶ原湿原が朱く広がっています。

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20111018_shinsyu_24 あまりの展望についつい長居してしまいますが、まだまだ先があります。草原と山々の連なりを惜しみながら、車山肩までゆっくり下りました。 

 折しも昼食時。今朝、宿のご主人から教えてもらった、霧ヶ峰で一番古いというコロボックルヒュッテに入ってみました。

 車山湿原に張り出したウッドデッキでいただく、あつあつのボルシチ。よく煮込んだお肉は、トロトロ。伸びやかな風景の中、温かな一時です。

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 北に向けて車を進め、八島ヶ原湿原に立ち寄りました。ススキの穂が陽光に煌めいています。

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 八島ヶ池が、空と雲を映しています。深い深い水の色です。

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 車でさらに20分。三峰山を見上げる展望台からは、北東方面の浅間山や、先ほど登った車山も見ることができました。

20111018_shinsyu_28                       浅間山を臨む

20111018_shinsyu_29                     車山と後方に映える富士山

20111018_shinsyu_30                        展望台を満喫

 これから訪れる美ヶ原王ヶ頭もきれいに見えています。

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 美ヶ原からは、再び360度の展望が待ち受けているはず。再び黄葉の森を抜け、扉峠を越えて落合大橋まで行くと、白樺の黄金の葉と白い幹が繊細な詩情を織りなしていました。

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 つづら折りの道を抜けて、いよいよ本日2つめの百名山、美ヶ原に到着。周囲が黄金色に染まる中、台地の上に牧草が今なお青々と広がっています。

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20111018_shinsyu_35 しかし、何ということでしょう、下から白いガスが立ち上っています。

 美しの塔を過ぎ最高地点の王ヶ頭に向かって歩いていくと、あんなに鮮明に見えていた電波塔やホテルがどんどん白く霞んでいきます。

20111018_shinsyu_37 早足で急いで40分で王ヶ頭に辿り着きましたが、ぐるりに見えるはずの山々は白いものに阻まれ、全く見えず。足下に広がる森林とレンゲツヅジの紅葉が、心を慰めます。

 散策起点の山本小屋まで戻りました。

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 売店の人に尋ねると、昨日からずっと晴れていたのに、今になってたまたまガスが出てきたとのこと。山の天気は気分屋です。

 松本に向かって下っていくと霧は本当に美ヶ原の周辺だけで、すぐに視界は晴れ、扉峠から先の林道では素晴らしい黄葉。途中の三城牧場は、夕陽が幻想的に差し込んでいました。

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20111018_shinsyu_40 今宵の宿はビジネスホテル。Takaの腰痛湯治のため天然温泉付きドーミーインを選んだものの、時間もあるしせっかくなので、浅間温泉の立ち寄り湯「湯湯庵 枇杷の湯」に寄ってみました。

 ここは、江戸時代の松本藩主の御殿湯。当時の詰め所が、施設として使われています。黒塗りの柱に白い壁、立派な梁を渡した湯上がり処、藩主お手植えの木が残る坪庭・・・すべてに歴史が感じられます。思いがけない風情ある湯浴みとなりました。

20111018_shinsyu_41 今宵の食事は、Taka姉様夫婦から美味しいと教えてもらった、松本駅前の居酒屋「萬来」。

 映画「岳」のロケにも使われたそうで、お店は満席。相席も普通のようでしたが、予約してあったおかげで、奥の座敷でゆっくり食べることができました。パリパリに揚げた分厚い鶏肉をキャベツで包んで食べる豪快なB級グルメの山賊焼き、馬刺しはまるで魚のようにまろやかで、とろりととろけます。Takaは、信州の地酒にご満悦。

 高原歩きから、風情ある温泉、その土地ならではの味まで、密度の濃い充実した旅の中日でした。

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2011年10月17日 (月)

黄金色の信州  ~1日目 北八ヶ岳から蓼科山麓~   

 Takaのお仕事のせいで9月の連休はどこにも行けなかった(実は、色んな所に繰り出していたという噂もありますが・・・) Elliのご機嫌を回復するためにも、溜まりに溜まった振り替え休暇を消化すべく 17日から19日の3日間、信州に旅することにしました。

 もちろん、Elliのご機嫌回復( → )は必須ですが、その他にも、これまた仕事中に痛めてしまった Takaの腰の療養と荒んだ心に癒しを与えることも旅の目的(Elli 談)でした。 そして、その地に選んだのが、温泉があり、散策ができるとともに、今や黄葉がたけなわの信州でした。

 ということで、朝4時に家を出発して一路信州へ。   Elli は、「しゅっぱーーーつ」 と威勢のいい声を掛けたと思いきや、すぐにシートをリクライニングさせてスヤスヤと・・・ 一体、誰の為の癒しなのか、はなはだ疑問のハンドルを握るTakaがいました。

 車はほどなく起点となる諏訪に。 

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 ひんやりとした空気が一足早く深まった秋を感じさせてくれます。 まず向かったのは、横川渓谷にある王滝です。 途中、こんな景色が・・・

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 北アルプスの山々がくっきりと臨めます。 天気はあまり良くなかったのですが空気だけは澄んでいるようで、遠くの山がきれいに観ることができました。

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 王滝に向かう路では、すでに紅葉が始まっており、立派な木々たちに囲まれながらの気持ちのいいドライブです。

20111017_shinsyu_04 王滝に行くには横谷観音入口の駐車場に自動車を留めて、そこから林の中を歩いて行きます。 横谷観音に出るとまず目についたのがこれです。

 ちょっと怖いような、可愛いようななんとなく不思議な気持ちになりました。

 もう、ここでは、辺り一面見事な紅葉です。 駐車場から少し中に入っただけなのですが、やはり、王滝から立ち上ってくる冷気が葉を色づかせるのでしょうか。

 それでは、横谷観音から王滝にいたる紅葉をお楽しみ下さい。

20111017_shinsyu_05                    横谷観音の前 立派な木

>20111017_shinsyu_06                     葉の色が心なしか涼やか

20111017_shinsyu_07                   一歩一歩近づく冬を迎えつつあります

 王滝までは結構勾配のきつい山道です。 横谷渓谷をずっと歩いて登ってこられた方の中には息を切らせてらっしゃる方もいました。 まぁ、我々は下りだったので苦もなく到着です。 そして、これが王滝です。

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 道が崩落しているため、滝壺の近くに行くことは出来ませんが、上から見おろす限り、二段・三段と連なっているようでした。

 王滝、横谷観音を後にして向かったのが白駒池です。 途中、日向木場展望台に寄りました。

20111017_shinsyu_09                木曽の御岳山が強い存在感で迫ってきます

20111017_shinsyu_10                 明日登る予定の車山とその先には槍ヶ岳が

 展望台を後にして白駒池に到着したのはちょうど正午でした。 白駒荘で山菜蕎麦を食べて散策に。 この白駒池、池の周囲にドウダンツツジが自生しておりツツジの葉が色づくと、その色が水面に写り込み素晴らしい景色を観ることができるそうです。 ただ、もう紅葉は終了しており、冬を前にした淋しげな池が茫漠としてあるだけでした。

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 確かに水面へドウダンツツジの赤い葉が水面に映えると素晴らしいだろうと思いました。

 そして最後に向かったのが八千穂高原自然園です。 東洋一と言われる白樺林に癒しの散策を求めました。 

 そして園地に入ると・・・  どうです。これ。

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 心が澄み渡るような気分になりませんか。 それでは、八千穂高原自然園での風景をご覧下さい。

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 園地からその先にある山の斜面を臨むと、

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 まさに黄金色。

 もう、何も言葉の要らない自然がそこにありました。

 園地を出た後、食事処「八ヶ峰」で高原牛乳なるものをいただきました。 濃厚な味がする本当においしい牛乳でした。 

 今日のお泊まりは、ピラタスの丘にあるペンション「四季の宿 すばる」です。 宿のご主人の心のこもったお料理(お酒は、憧れの酒「真澄」)と露天の温泉でゆっくりと疲れを癒やしました。

 明日が待ち遠しい旅のはじまりでした。

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2011年10月16日 (日)

銘酒 きき酒会 IN OSAKA に行ってきた

 8月21日の日曜日を最後に10月7日までお休みなしで宮仕えしてきた Taka です。 しかも、本来であれば、その憂さを晴らすべく飲んだくれるはずなのですが、あまりにも不自然な姿勢で仕事をし続けたために、9月の半ばにはお腰を痛めてしまい薬を飲む羽目になり、

                   禁酒 

という拷問にも晒されるという泣きっ面に蜂状態なのでした。

 ようやく仕事も一段落し、腰の痛みも治まり、とりあえずは、お酒をチャージしないことには息絶えてしまう恐れもありますので行ってきました。 ココへ

                                  銘酒 きき酒会 IN OSAKA

 場所は、大阪は本町にある シティプラザ大阪です。 出展される蔵元の数は21と非常に大規模なきき酒会です。 会場も第一会場、第二会場と回るだけでも大変。

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 会場に入ってみると、もう大盛況でした。

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20111016_kikizake_03 流石に飲食店関係の方も参加されるということもあり、受付でいただいた案内書には、各蔵元が出展しているお酒について、酸度やアミノ酸度まで詳しく記載されています。

 案内書を片手に、ぐびっ、ぐびっ と普段なかなか飲むことができないお酒をいただいていきますと気持ちは天国に登ったような・・・ うーん・・・ 完全な

        お・や・じ

です。

 2時間ほど色々なお酒を楽しんで帰途に着きました。

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2011年10月 8日 (土)

藤原宮跡から今井町へ

 40日間、休日なしで連続稼働の末、ようやく暦通りの休みが訪れたTaka。今日はお天気も上々。折しも、奈良の八木で用事が出来たので、見頃になりつつある藤原宮跡のコスモスと、江戸時代の街並みの残る今井町を散策することにしました。

20111008_imaicho_01 朝10時前、近鉄畝傍御陵前駅から歩き始めてほどなく、右手に本薬師寺跡が見えてきます。今から1400年前、天武天皇が、皇后(後の持統天皇)の病気平癒を願って建立した薬師寺。

 今は、ここよりずっと北の西の京にありますが、元々この地に建てられました。その後、平城京遷都にともない、西の京に解体移築された後も、元の寺院は本薬師寺の名で存続、しばらくは寺勢を保っていたそうです。今は、田んぼの中に小さなお堂が建ち、周りを樹木が静かに守るように囲っています。周りには、一面のホテイアオイ。つややかな濃緑の葉に、薄紫の花が涼やか。植えたのは、地元の小学生。こんなにたくさん、実に大変そう 古代と未来をつなぐ花園です。

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 次は、藤原宮跡へ。飛鳥川を越えて、北に向かって歩いていくと、田んぼの中に、史跡公園のコスモス畑が広がっています

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 花園は東西に広々と続き、西側はまだ6分くらいでしたが、東側はほぼ満開。大和三山を背に、色とりどりの花が揺れています。咲き揃ったばかりで、傷んだ花がないのも綺麗です。 

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 藤原京は、694年、平城京に先駆けて、国内で初めて作られた中国式の都。その規模は、平城京や平安京よりも大きかったとか。宮殿や役所の跡を示す朱塗りの柱や、発掘中の区画が往事を偲ばせます。

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 都の中心、大極殿跡の広場に立つと、畝傍山、耳成山、天香具山、三山が全て見渡せます。持統天皇は、ここから白妙の衣のかかる天香具山を詠ったのでしょうか。

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 藤原宮跡からおふさ観音の参道を通り抜けて、今井町へ。おふさ観音といえば、夏の風鈴と春秋のバラ。境内を覗くと、バラはまだ花数まばら。秋の花期はもう少し後のようです。そのまま参道に戻り、再び飛鳥川にかかる橋を渡って、今井町に入りました。

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20111008_imaicho_09  江戸時代の家並みが残る今井町は、東西約600m、南北約300mの環濠に囲まれた城塞都市。格子状の通りに、瓦屋根に2階の白い漆喰壁、1階の黒々した板壁の対比が重厚な家々が、びっしりと並んでいます。隙のなささえ感じる美しさです。

 時刻は、ちょうどお昼時。町家カフェ「古伊」に行ってみました。連休の初日で大盛況なのか、40分待ち。とはいえ、名前を予約リストに書けば、その間自由に散策できます。

20111008_imaicho_10 少し歩いて、無料公開されている旧米谷家住宅を覗いてみました。金物と肥料を商っていたためか、土間が広く、農家風の作りです。

 奥の庭には土蔵があり、こぢんまりした和室がくっついています。「蔵前座敷」といって、ここでご隠居さんが蔵の番を兼ねて、棲まっていたとか。悠々かつちゃっかりしてます。

 予約の時間になり、古伊へ。町屋の中と中庭と、どちらも食事処になってますが、お天気がいいので庭へ。柿の葉寿司もお蕎麦も素朴で美味しく、木陰での心地よい一時です

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 食事を終えて、古伊からほど近い今西家を訪ねてみました。

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20111008_imaicho_13  インターホンを鳴らすと、保存会の方が出てきて、案内してくれます。白壁の城郭のような外観を持つ当家は、町の西端に位置し、信長の焼き討ちにも耐え、自治権を与えられた町を護り続けてきたそうです。商家の多い今井町にあって武士の身分を持ち、行政や司法を司っていたため、広い土間はお白州、2階には尋問室があり見張りもいました。

 この貴重な建物の保存のため一族の方は別棟に移り、しかも見学者に配慮して窓のない部屋で暮らしておられるそうです。伝統を守る努力と誇りに、胸を打たれます。

20111008_imaicho_14 次に向かったのは、河合家。江戸時代から続く酒蔵で、1階はお店として開放されていますが、2階の見学は予約が必要。日本酒好きのTakaのために、申し込んでおきました。1階部分は旧米谷家とよく似た作りで、右側が土間と台所で勾玉型の竈があり、左側に畳の間が2列に並んでいます。2階は、1階より天井が高く、立派な座敷が連なり、書院や欄間、障子窓の紋様も凝っています。

 見学の後、Takaお待ちかねの試飲。しっかりした辛口のお酒で、今宵の晩酌用にしっかり1本買い込みました。

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 最後に、今井まちなみ交流センター「華甍」に寄って、今井町の歴史と地理を勉強&おさらい、本日の散策を終えました。花と史跡と街並みと、季節感と歴史に触れ、充実した一日でした。

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