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2011年9月24日 (土)

暗(くらがり)峠を歩く

 前の三連休に続き、この三連休もいっさい休みなしのTaka。Elliも家で謹慎・・・すべきかもしれませんが、外はこれぞ台風一過といわんばかりの爽やかな青空が広がっています。それに、登山教室で習ったばかりの歩き方も、試してみたい。近場で一人歩きのハイカーも多い(主におじさんですが)、生駒山に行ってみることにしました。ルートは、暗(くらがり)峠。昔の伊勢本街道がそのまま国道308号線になっているこの道なら、上の方に集落があり生活道としての利用もあるので、そう淋しくないはず。家の用事を済まして、11時ごろ、近鉄枚岡駅からちょっと遅めのスタートです。

 住宅街の中、急な坂道を登っていきます。国道とはいうものの、一車線しかない狭い道で、セメント舗装。しかも、急勾配のため滑り止めでしょうか、○印が一面に施されています・・・とても自動車道とは思えません。たまに車が通ると道幅いっぱいにふさがってしまい、こちらは避ける所がなく、民家の庭先に失敬してしまっていることも。芭蕉の句碑が建つ勧成院というお寺を越えたところで、住宅街は途切れました。

 ここから、本格的に山の中に入っていきます。右手にはせせらぎが流れ、ふと見ると、その流れを挟んで、対岸にも遊歩道が付いています。自分が歩いている道は、人があまりいないのに、向こう岸の道はハイカーや家族連れで賑わい、子供の楽しそうな声なんかも聞こえてきます。道も、明るい木漏れ日の下、気持ちよさそう。手持ちの(分かりづらいと悪名高い)「近鉄てくてくまっぷ」を見ると、「豊浦渓谷」とあります。・・・分かっていれば、向こう側を通ったのに

20110924_kuragaritoge_01 いやいや、今日の目的はあくまでも暗峠越え。由緒正しい伊勢本街道(のほんの一部)を辿ること。邪心はいけません。気を取り直して、一人とぼとぼ・・・いえ、てくてくと進んでいきます。

 豊浦橋という、朱塗りの橋に出ました。対岸の遊歩道は、ここで終わっている様子。休憩所のトイレに寄ると、なんとバイオトイレ。おが屑で有機分解する仕組みの環境に優しい最新式・・・大阪府、財政難のなか太っ腹です

 再び、芭蕉の句碑を越えて、観音寺を右下に見て、歩いてゆきます。時折、ハイカーとすれ違います。Elliのような女性の一人歩きもいます。そして、歩いている人と同じくらい、自転車の人もいます。そう、ここ暗峠は平均斜度17.1%、最高斜度28.1%と、日本有数の勾配を誇るため、自転車愛好者の腕試しのメッカなのです。そして・・・あれあれ、登ってくる人はおろか、下ってくる人も皆さんあまりの急勾配に自転車を押しておられます・・・自転車、意味があるのでしょうか

 この急坂を、トレイルランで走っている猛者もいます。かなり頻繁に休憩を取っておられます。かくいうElliはというと、先日の登山教室で教わった「腰から小股で歩く」方と、息を細く長く吐き切る呼吸法で、ゆっくりながら着実に進み、思ったほどしんどくありません。2ヶ所ほど急勾配のカーブを越え、弘法清水を過ぎ、しばらく行くと、棚田が見えてきました。彼岸花に赤とんぼも止まっています。振り返ると、山の合間に大阪のコンクリート色の街が覗いてます

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 あのどこかに、Takaが仕事をしています・・・一人のどかな風情に浸って、スンマセン

 稲穂が揺れる田んぼを眺めながら少し歩くと、暗峠の集落に着きました。

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 峠の茶屋で、思わず一服。暑さの中、アイスクリームが喉に心地よくとろけます。時刻は、12時半。休憩や写真を撮っていた時間を除くと、正味50分くらいで登ってきた?・・・と、隣の年配グループの話し声が・・・「○○さん、こないだ登り30分やて。」・・・達人の歩行速度、もうイヤッ

20110924_kuragaritoge_04 生駒信貴山スカイラインのガード下をくぐり、県境を越えて、奈良側に下ります。

 棚田がのどかに広がっています。

 展望が開けると、矢田丘陵の緑の連なりと、その向こうに若草山や大文字も見渡せます。奈良側は、大阪側より傾斜も緩やか。道幅も若干ゆったり。のんびり大和盆地の眺めを楽しめます。

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 途中、祠や石仏があったり、そば屋やうどん屋が出てきたり、(新しい店かもしれませんが)古い街道の名残を感じます。道ばたには彼岸花や、黄花コスモスが揺れています。

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 暑くとも、花暦はもう秋の入り口。 道は再び山麓の住宅街の中に入り、ほどなく竜田川を越えて、到着地の南生駒駅に出ました。

 およそ2時間の道行き。短い中にも、急坂の難所(?)、歴史、季節のうつろい、いろいろな味わいの詰まった行程。階段もなく、ずっと坂道だったためか、急斜面ながら足の負担もあまり感じず、なんだか癖になりそうです

後日談: 「暗峠、楽勝~」と思ったのも束の間。翌日、太もものあたりが鈍い筋肉痛に襲われたのでした。せっかく教わった「楽になる歩き方」、これからも精進あるのみ

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2011年9月15日 (木)

Elli登山講習会に出る

 山歩き楽しむようになって3年。登山には適した歩き方がありますが、本を読んだりテレビで見たりしたことを自分なりに試みるだけでは、頼りなくおぼつきません。一度はきちんと教わりたい、と思い、モンベルの講習会「楽になる山歩き」が単発だし良さげでは、とElliからTakaに持ちかけてみたところ、Taka「わしは今さらよい。おぬしが出て、聞いた内容をわしに伝授するのじゃ」・・・。そんなん、伝授できんと思いますが。仕方ないので、Elli一人で参加して来ました。

20110915_kagamiyama_01 場所は、滋賀県湖東の低山、標高384mの鏡山。暑いのでは、と心配していましたが、土の地面を樹木がおおう山の森は、暑さも穏やか。暑くないといえば嘘になりますが、汗を拭き拭き歩き続けられます。コンクリートとアスファルトに覆われた市街地の、焼けつくような暑さとは一線を画しています。

 要所要所で講習を受けながら、ゆっくり少しずつ登っていきます。登山口の公園で登山靴と靴紐の結び方についての講習を受け、歩き方の基本を教わって、登山道に入ります。山では足からではなく、腰から歩くのがポイント目からウロコです。

 道に沿ってせせらぎが流れ、湿地のようになった道端に白いサギソウが揺れています。

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20110915_kagamiyama_03 しばらく行くと昔の採石場の後が現れ、石の運び出しに使った隧道の跡も。それからほどなく、鳴谷池に出ました。豊かな水面は周りの山を穏やかに映し、まるで高原にいるようです

 池のほとりの東屋で一服。登りで大切な呼吸法の指導を受けてから、山頂を目指して登ります。雲冠寺の跡が出てきました。推古天皇創建のお寺で、最盛期には千もの僧坊が並び、3千もの僧兵がいたとか。信長の焼き討ちにあって以降、再建されることはありませんでしたが、境内の跡には礎石か石垣か、畳のように大きな石がごろごろと転がっています。

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 ここから山頂まで、急坂をひと越え。習いたての歩き方と呼吸法のおかげで、随分と楽。途中、木立が伐り払われた展望所から、蒲生野から伊吹山まで見晴らせます。13時、標高384mの頂上に到着。講習を受けながらゆっくり歩いたので、ちょっと遅めの昼食。登山靴に靴下も脱いで、足を解放。体も足もリフレッシュして、次の行動へ。

 森の中を少し歩き三角点を越えて、その名も爽やかな涼み台へ。切り立った岩の上に立つと、手前に「近江富士」こと三上山、琵琶湖の向こうに比叡山や比良山も見渡せます。

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 山頂の広場に戻って、今度はザックについての講習。小さなベルトがいっぱいあって、調整機能も細かい登山用ザック。今日、このこの場で教わるまでチェストベルトの高さを調整できることを知りませんでした。多機能、恐るべし。

 下りの歩き方を教わって、下山にかかります。う~ん、いつもよりゆっくりかもしれませんが、楽でスムース。この差は何でしょう。鳴谷池に出ると、午後の日に照らされた鏡山が水面に映っていました。

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 登ってきた山の姿を眺めるのは、いいものです。ここからは、来た道とは違って、鳴谷渓谷を下りていきます。せせらぎの音が涼しげです。最後に、砂地に到着。講習内容のポイントを復習して、締めとなりました。

 低山ながら史跡あり水辺ありで、野歩きの楽しさがつまった、変化に富んだコースでした。なにより、インストラクターをしてくださった、山岳ガイドの資格を持つモンベル竜王店の店長さん。柔らかな人柄に、山歩きの技術だけでなく、地質や植物、史跡の知識も豊か。またこの方率いるツアーがあれば入ってみたくなる、とても魅力的な方。いろいろ学べた、とても有意義な一日でした。

2011年9月10日 (土)

伏見で落語

 このところ仕事が忙しく、ずっと働きづめのTaka。土日も休日出勤が続いています。次の3連休も、出社の見通し。さすがにこれでは心身の健康が案じられるので、ここらでちょっとガス抜き、伏見に落語など聴きに行くことにしました。

 その名も、「第55回伏見酒造寄席~伏見の清酒きき酒付き」

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 ・・・う~ん、落語とお酒、Taka的には、どちらが目当てなのでしょう。どちらにせよ、今日も土曜日なのに仕事のTaka。夕方6時過ぎに、伏見に現地集合です。

20110910_fushimi_rakugo_02 会場は、伏見夢百衆。元々は月桂冠の本店で、大正5年まで事務所として使われていた大正時代の建築。木造で天井が高く、「これぞ京の酒蔵」といった趣。落語会の会場は、普段はカフェになっている所。靴を脱いで上がると、濃い飴色に輝く木の梁や柱に囲まれた空間に高座が置かれ、風情たっぷりです。

 時間が来て、落語会が始まりました。アットホームな空間で、常連さんも多いのか、出囃子で手拍子が始まったり、声援が飛んだり、和気藹々です。
 今夕の出演&演目は、

                 桂ひろば「お玉牛」
                 桂こごろう「青菜」

 2人だけなので、まくらも本題の落語もじっくり聴けます。落語はどちらも、伏見の酒蔵の粋な雰囲気に合った古典落語。米朝一門の若手、ということですが、桂こごろうさんは、すでに脂ののったベテランの域。特に「青菜」の終盤は抱腹絶倒で、休む間もなく数分間笑い続け、腹筋が痛くて困りました。メディアで名が知られてるかどうかとは別に、達者で面白い落語家さん、もったいないほどいらっしゃるのですね。

 落語の後は、きき酒会。落語会が終わって、落語会場ときき酒会場を仕切る幕が開くか開かないかのうちに、常連さんらしき方々が、なだれ込んで行きます。(そういえば、あらかじめ仕切り幕の側に陣取っていたおじさん多数。)あっという間に、酒瓶の並ぶテーブルは大混雑!きき酒というと、一口ずつ口に含んで味をみるもの、と思ってましたが、皆さんお猪口になみなみと注いでいます。Taka曰く、「きき酒会というより、完全に呑み会よの。」短時間で酒の瓶は次々と空になり、お開きとなりました。それにつけても、皆さん美味なるものへの意欲は、すごいです。

 明日も仕事のTaka。引き続き酔いつぶれるわけにもいかず、夕食は、商店街でふと目にとまったレトロなお好み焼き屋さん「ごん平」に入ってみました。お好み焼きは、出汁や山芋の醸す深みある味わいの生地。トッピングは青のりとソースのみの、マヨネーズでごまかさない本格派。焼きそばは、独特のこしのある細麺で、ソースがなめらかに絡んでいます。お好み焼きも焼きそばも、この店でしかない味を出していて、また入りたくなります。
 ほんの一時でしたが、伏見の新たな魅力を堪能できた夜でした

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