« 2011年6月 | トップページ | 2011年8月 »

2011年7月28日 (木)

海へ! サザエ採り

 今年も7月恒例のサザエ獲りに行ってきました。 本当は解禁日の7月20日に行く予定だったのですが、なんせ大型台風マーゴンなるものが、頼みもしていないのに勝手に来ちゃって中止になりました。

 仕事の都合もあり、遅れに遅れて今日になってしまったわけです。(もちろん、会社はお休み) 今日は少し水温も低かったのですが薄日の射す穏やかな天気で楽しく潜ることができました。

 帰ってきてからは、ご近所さんや知人、Taka姉家に配って、その後は、お酒を飲みながらのサザエ大会でした。

20110728_sazae_01                   やっぱり最初はあっさりと壺焼きで

20110728_sazae_02                  アワビも少し採れたのでステーキに

 解禁日から日が経っていたこともあって少し“こぶりちゃん”達でしたが、美味しくいただきました。

2011年7月26日 (火)

天竺へ~三蔵法師3万キロの旅

20110726_tenjiku 奈良国立博物館で開催中の特別展「天竺へ~三蔵法師3万キロの旅」を、観覧してきました。近鉄奈良駅で、アジアの旅路を制覇した友達と合流。まずは、三条通のベトナム料理「コムゴン」で、夏らしく「冷やしフォー」(美味)の昼食を取り、いざ出陣です。

  今回の展覧会は、大阪の藤田美術館が所蔵する国宝の絵巻物「玄奘三蔵絵」全巻を、一挙公開するというもの。会場に入るとガラスケースがずらりと並び、全12巻の巻物が会期の前半と後半で場面を変えて、広げられています。

  最初は分かりやすそうだし、さらりと見て回れると思いきや、絵巻物は「読み込む」もの。解説文と照らし合わせながら、思わず細部まで見入ってしまいます。物語絵なので、どの人物も群衆の一人一人にいたるまで表情が個性的に描き分けられ、お付きの僧侶の群像など、こんなお洒落な袈裟はないだろうと思うほど、細かい文様が彩なす色で描き込まれています。また、中心人物の玄奘三蔵は、どの場面を見ても一目で分かるように顔立ちと服装が一貫しています。

  背景の寺院や宮殿の建物、場面と場面の間に挟まれた山河も、色鮮やかで流麗。インドやアフガニスタンが舞台の場面でも、建物は中国と日本の平安期を折衷したような寝殿造り、背景の自然も日本をベースに、時には想像とおぼしき植物を書き込んでいるのはご愛敬ですが、建物に架けられた御簾の竹籤の一本一本、床や壁の織物の文様、動物や花々の細部まで、細密に描き込まれています。絵巻物は全長190m。気の遠くなる名人芸です。

  会場には、玄奘三蔵が訪れた場所の現在の写真もありました。いっしょに出かけた友人の方は、玄奘三蔵と全く同じ道、というわけではありませんが、中国の西域からインドを旅したことがあり、どんな場所かを実体験で語ってくれます。贅沢な臨場感です
 唐の長安から出発して、西域、インドを巡り唐に帰還するまでの物語を見終わった後は、玄奘三蔵のもたらした成果と、その後の展開。玄奘がインドから持ち帰ったという大般若経全387巻が山のように積み上げられ、展示されています。いにしえより仏の道を志す者はこれを全て読んだのかと思うと、その刻苦勉励にただただ頭が下がります。
 玄奘三蔵の物語が、民間でどのように「西遊記」となっていったか、中国の民衆本の挿絵の変遷もありました。無知のため、頭の中でゴダイゴの「ガンダーラ」や西遊記のテーマ曲がぐるぐる回っていた自分がいました。。。
 
 展覧会を見終えて、奈良公園のベンチで涼んでいると、ふいにElli、左横から頭をどつかれました。思わず声をあげてその方を見ると、鹿の鼻の超アップ!子鹿を連れた母鹿で、食べ物をねだりに来たようです。「ごめん、何も持ってないよ~」と言うと、通じたのか否か、去っていきました。それからしばらくおしゃべりに興じていると、また別の鹿の気配がして、頭と角が近づいて来ました。しかも、Elliの方ばかり・・・夕涼みはこれまでにして、切り上げて町中に向かいました。
 今日はアジアの日、ということで、三条通でシルクロードの西に位置するイスラエル料理「ファラフェル・ガーデン」で夕食。スパイシーで、何度食べても美味しいです 食後は、シナモンの効いたチャイを味わって、シルクロードな夜は更けていったのでした。 
 

2011年7月24日 (日)

冷涼みたらい渓谷

 毎年Takaの恒例行事、サザエ採り。今年は、いったん20日に予定したものの台風で流れ、一週間遅れの28日に順延となりました。それに備えて(このところ涼しいし)、週末は家で静かに英気を養うものと思っていたら、Takaから「みたらい渓谷へ行くべ」と、活動的な提案。サザエ採りに備えて、ほどよいウォーキングで体力を付けておこう、との目論見です。

20110724_mitarai_01 みたらい渓谷は、奈良の南部、標高800mの天川村洞川に位置し、夏は涼しい、と評判の所。「夏は涼しい所へ 2011」水辺編となることを期待して、朝5時に家を出ました。

 朝7時、洞川温泉センターの駐車場に車を止め、路線バスで来た道を戻る形で天川川合へ。集落を抜け、吊り橋を渡り、天ノ川を遡るように車道を歩くこと20分、みたらい渓谷遊歩道に入りました。広葉樹の林の中を、清流を見下ろしながら歩きます。

 木陰と、下を流れる水のおかげで、涼しく快適。木々の明るい緑の下、白い岩と翡翠色の水のコントラストが綺麗です。

20110724_mitarai_02

 関電吊り橋を過ぎ、川のほとりへと降りる階段がありました。水辺はさらに冷んやり、気温も24℃。

20110724_mitarai_03

 澄み切った流れに手を浸すと、初めはほんのり冷たい程度ですが、1分もすればキンキンにしびれます。

 遊歩道へ戻ると、今度は上の方にも階段がついています。261段の、展望台への登り道。上がってみましたが、単調な山並みが見えるだけで、期待した渓谷の眺めはなし。稲村ヶ岳と大日山が覗いているのが、せめてもの慰めです。展望台そのものは桜に囲まれ、対岸の山に樹木の中の岩肌がよく見えるので、桜と紅葉の頃は、いいのかもしれません。

 遊歩道に戻り、さらに少し進むと、天ノ川に川迫川が流れ込む白倉出会に出ました。

20110724_mitarai_04

 吊り橋の上から眺めると、川迫川、白倉谷、山上川の3つの流れが天ノ川に合流し、複雑な奥行きのあるパノラマです。川原で水遊びをしてる人や、登山装備で道路を上流に向かって歩いている人も。さらに白倉谷にかかる橋を渡り、休憩所の前のみたらい橋に出ると、山上川の流れが2筋の清冽な滝となって、水しぶきを上げています。

20110724_mitarai_05

空気はさらに冷たく、気温は22℃!まさに天然のクーラー

20110724_mitarai_06

 流れを見下ろしながら急な階段を上り、哀伝橋という長い吊り橋を渡ります。橋の上からは、また別の滝が2段になって姿を現します。みたらい滝です。

20110724_mitarai_07

 ここからは、渓流に沿って坂を越えるたびに、岩ばしる滝が一つまた一つと現れます。

20110724_mitarai_09

 白い岩肌には、岩ツツジの小振りなオレンジの花や、ギボウシの淡い紫の花が彩りを添えています。

20110724_mitarai_10

 光の滝では盛んなしぶきを受けて、虹もかかっています。清透な水に冷やされ、気温はついに21℃!素晴らしい景観と冷気を堪能できる、これまで行った所で最高の避暑地です

20110724_mitarai_11

20110724_mitarai_12

 光の滝を過ぎてほどなく、道は渓流から少し上がった所へと離れてゆき、杉林の間を縫っていきます。渓流は、木立の合間から眼下に見える程度。水の冷却効果は強く、ひんやり感は薄れたものの、気温はいぜん22℃。この冬2回訪れた観音峰登山口を過ぎ、さらに1時間近く歩いて、洞川温泉に戻って来ました。

20110724_mitarai_13

 約7キロ半の歩き旅の後は、温泉。一風呂浴びて温泉センターを出ると、ちょうどお昼時。旅館やお店が軒を連ね、昔ながらの街並みを残す「行者通り」で一件、木の壁を一面に朝顔が覆い、美しい佇まいの町屋風の家があります。見ると、食堂。思わず入ってみました。「きらく九兵衛」というお店。山上川の澄んだ流れを見下ろす座敷で味わう山の幸。洞川名物の名水豆腐を使った冷や奴に、ジューシーで芳ばしいあまごの塩焼きの付いた定食は、山菜や野菜、ふくよかなだし巻き卵もたっぷり付いて、お腹もいっぱい

20110724_mitarai_14 ここから少し歩いた所に、山口屋という名水豆腐のお店がありますが、前日から電話で予約しようにも一向につながらず、あえなく諦めることに。

 代わりに、というわけではありませんが、名水百選のごろごろ水を汲んで帰ることにしました。車で水汲み場のごろごろ茶屋に向かうと、何と入り口は渋滞。メゲずに並ぶと、少し待つだけで駐車できました。水汲み場は?と見回すと、駐車場を囲むように水道管が通り、蛇口がたくさん並んでいます。おかげで、水そのものは、すぐに汲むことが出来ました。目的を果たし、帰ろうと思うと、茶屋の前で「名水コーヒー」の文字が目にとまりました。コーヒー好きのTaka、思わず注文。Elliも味見しましたが、ごろごろ水の柔らかさと澄んだ味のおかげか、コーヒーも雑味がなくすっきり、まろやかで飲みやすい味でした。
 洞川には、今日訪れたみたらい渓谷や観音峰、山上ヶ岳や稲村ヶ岳といったトレッキングルートの他、街の廻りを巡る散策路や鍾乳洞もあります。いつか鍾乳洞で「夏は涼しい所へ 洞窟編」を決行したいと思います

20110724_mitarai_15

2011年7月23日 (土)

休日の庭仕事

 今月の初め(7月2日だよ)に芝生の更新作業を行って三週間。 一時はどうなるかと心配しましたが、漸く、回復の兆しが・・・

20110723_garden_01

 ありがたいことです。

 また、今日は、Elli が育てている花に、こんなお客様が・・・

20110723_garden_02

自然の営みに癒やされます。

2011年7月21日 (木)

暑さ対策 第2弾 ダイソンがやってきた

 まもなく、夏本番を迎えます。 夏と言えば、クーラーの効いた部屋でビールをグビッと。 というのが日本の夏だったように記憶していますが、今年はそうもいきません。 なんか最近、エアコンのリモコンに手を伸ばそうものなら、Elli の冷たい視線が・・・

 ならば、せめて扇風機をと思いきや、近くの電気屋さんに買いにいったところ、

                   Why? ~~~

 ないのですよ。 電気屋さんに扇風機が・・・ あれっ? もしかして扇風機って電気屋さんじゃなかったっけ?  思い直して、お饅頭屋さんに行ったところ、やはりありませんでした。 そうです。なくなったのです。この世から扇風機が。工業立国 Japan の面影もなく、扇風機が忽然と消えてしまったのです。

 ということで、ネットで扇風機を探しても、なんか、USBでパソコンにつなげるようなやつしかヒットしてきません。

 本当になくなったのですね。 この世から扇風機が・・・

 しかし、このままでは、エアコン入れようとすると Elli の視線が別の意味で寒いし、かといって、これから8月という、

                   夏本番営業 

を控えて、もはや「暑さ対策 第1弾」で繰り広げた琉球朝顔によるグリーンカーテンなぞ、焼け石になんとかとしか思えず、藁にもすがる思いでネットをサーフィンしていたところ・・・ 見つけました。

    ダイソンの(ジェイソンじゃないよ エアマルチプライアー

です。

 一見、全く扇風機には見えず、怪しげな磁気療法器具かなとも思ってしまうのですが、ちゃんと風を送ってくれるのです。しかも、口コミを見ていると、普通の扇風機よりもマイルドな風を。 そういえば、我が家にある扇風機は、なんか「f分の1揺らぎ」などという余計なお世話機能がついていますが、はっきり言って要りませんこんな機能。風の強弱が余計にうざったく思えます。 そう、待ち望んでいるのはマイルドな優しい風なのです。もしかして、ジェイソンなら(別の意味で涼しくなれる?)、あっ、いえ、もとい。ダイソンならという期待を込めて購入しようとしました。 し、し、しかし。 流石に一見、磁気療法器具かなと思わせてくれる扇風機だけあって、お値段そのものが、普通の扇風機とは一線を画しておられました。

 しかし、ここは清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入しました。

 そしてやってきました。これです。

20110721_dyson_01

 確かに、これでは、既に苔むした頭になってきた Taka には扇風機だとは思いもよらないというものです。 しかし、本当にマイルドな風が気持ちよく降り注いできます。普通の扇風機のような「ほらっ、風を送るぜ。 受けてみろや。」みたいなイライラ感がないというか・・・

 しかも、なんと言ってもデザインがとってもお洒落です。 よくよく、これまでの扇風機を見つめると、それ自身の存在が暑かったような・・・

 不肖 Taka。 今年の夏は、Dyson と共に強く生きていこう と決意を固めたのでした。

夏の春日山原始林 その2

 台風一過、涼しく、しのぎやすい日が続いています。酷暑にへたへたになった7月前半が嘘のよう。そんなある日、春日山原始林を歩く催しの案内が目にとまりました。題して「いきいき健康ウォーク」。真夏の昼間に、奈良盆地を歩く?それって、下手したら健康どころか不健康熱中症ウォーク?とつっこみつつも、運動にもなるし、平日のElliにはちょうどよさそう。折良く、台風後の曇り空続きで、この日も涼しそう。きっと不健康でなく、健康になれるだろう、と参加してきました。
 コースは、半月前に自分たちで早朝に歩いたのと同じルート。ただ、下りは若草山経由でなく、元来た森の中の道を折り返します。 涼しい日でしたが、森の中はさらに爽やかで、神秘的。快適なウォーキングです

20110721_kasugayama_01 若草山の頂きで昼食。食べ物をねらう鹿に襲われないか心配

20110721_kasugayama_02

でしたが、夏草で満ち足りているのか、ピカピカの夏毛が草原の緑を鮮やかに引き立てていました。

20110721_kasugayama_03                      奥にいるのはキリン?

 帰りは元来た道を下り、開山場所の水谷茶屋に到着。青もみじの中の茶屋。名物のわらび餅を食べてみたい・・・

20110721_kasugayama_04
 散策後、新公会堂に寄りました。いつも外から眺めているだけでしたが、奥の庭園が見事。鹿を入れないため、芝生が美しく輝いています。何度来ても新しい発見がある奈良公園の良さを実感して、涼しかったおかげで文字通り「健康ウォーク」となった一日でした

2011年7月17日 (日)

伏見 十石舟遊覧

20110717_fushimi_01  海の日の三連休。行楽地は海も山もどこも混みそう。そこで、今回は「夏は涼しい所へ!」作戦はお休みして、Taka姉様夫婦と伏見で夜、呑み会などいたすことになりました。そこで、暑い最中ですが、せっかくの機会、少し早めに行って伏見を探訪することにしました。

 午後3時過ぎ、近鉄桃山御陵に到着。暑いことは暑いですが、風があり(台風接近の前触れ?)、意外と歩けます。商店街のアーケードを抜け、伏見の蔵元の信仰を集める油懸地蔵にお参りして、龍馬通りを通って、お堀のような宇治川派流に出ました。

20110717_fushimi_02

 宇治川派流は寺田屋や酒造が集まる伏見の町中を流れる運河。両側を柳がそよぎ、春は桜が彩ります。ほとりは木陰が続き、風も涼しく、真夏の京都と思えない心地よさです。 4時20分。運河を行き交う遊覧船、十石舟の最終便に乗ってみました。

20110717_fushimi_03

 岸辺の木立も川面も夕方の光を受けて、きらめいています。川風がほおを撫で、さらに涼しく快適。濠川、高瀬川との合流地点を越えて、20分弱で宇治川との合流点、三栖(みす)閘門に到着しました。

20110717_fushimi_04

 三栖閘門は、昭和4年の建設で、大阪と京都の間で船で物や人を運んでいた頃、運河である派流の水面が宇治川本流より高いため、スエズ運河と同じ仕組みで門を開閉して水位を調整していました。閘門の上から見ると、実際に派流より宇治川のほうがかなり低いのが見て取れます。

20110717_fushimi_05     扉門より宇治川を見たところです。 往時よりも宇治川の水面は更に下がっているそうです。

 帰りは、別の船で折り返して、同じ道を辿ります。柳の木に、木造の蔵が映えます。
 下船して、待ち合わせまでまだ時間があるので、長建寺に寄ってみました。本堂には秘仏の弁財天が祀られています。境内には、「閼伽水(あかすい)」という伏流水が湧いていました。酒造りの水と同じ水質だそうです。伏見には、このような名水がいくつかあるようです。
 

 運河のほとりから酒蔵をもう一度見上げてから、酒蔵の並ぶ界隈を散策。ところどころ、土佐藩邸跡や会津藩駐屯所を示す碑があり、幕末の頃が偲ばれます。

20110717_fushimi_06

20110717_fushimi_07

20110717_fushimi_08 さらに時間が余ったので、これから行くお店、醪音(もろみね)を営む斉藤酒造を拝むべく(Taka曰く、「どこで作られているかを知り、その蔵に敬意を払ってってこそ、初めて美味しく飲めるというもの」らしいです。 Elliには理解不能ですが・・・)、大手筋を東高瀬川まで歩きました。

 川向かいには、松本酒造の美しい蔵が西日に映えていました。

20110717_fushimi_09

 6時半。醪音に到着、開宴。通常4,600円のコースが3,500円ということで、迷わずこれに。刺身から魚の干物、みりん干しの炭焼き、ステーキから釜飯、デザートのシャーベットまで、あまりお酒を飲めず、もっぱら料理がメインのElliでもお腹が苦しいほどの量と味。新酒の品評会で、13年連続金賞を受賞しているという吟醸酒は、とてもまろやかで、深みがるのに優しい味わい。日本酒で漬けた特製の梅酒もまろやかで、上品。いいお店でした。

20110717_fushimi_10

2011年7月14日 (木)

おふさ観音 風鈴まつり

20110714_ofusakannon_01 Taka一泊出張のため、今日は一日ちょっぴりのんびり過ごせるElli。折良く友人の方から、「おふさ観音 風鈴まつり」へのお誘いがありました。聞くからに風流で涼しげです。Elli、おふさ観音も風鈴まつりも初めて。果て、どこだろう?と改めて調べると、大和盆地のどまんなか、橿原ではありませんか。風鈴は涼しげだけど、橿原は暑いな~、ということで、少しでも身を守るべく(?)午前中に訪ねることに決定。

 誘ってくれた方の車に乗せていただいて、橿原へと出発。10時半には門前に到着しました。恐れていた暑さはそれほどでなく、一昨日の雨の余韻か、昨日に引き続きしのぎやすく、快適な気温です。

 おふさ観音は、真言宗のお寺で、正式には観音寺。春と秋は境内一面にバラが咲くことで知られています。小ぶりな山門をくぐると、境内はばらの鉢で埋め尽くされ、明るい緑色の葉で覆われています。その上一面に竹の棚が組まれ、風鈴が吊られています。その数、なんと2,500! その姿だけでも、涼しげです。バラと風鈴。不思議な取り合わせですが、ところどころピンクや黄の花も残り、お寺と思えない可憐な光景です。

20110714_ofusakannon_03

 風がそよぐとチリンチリン、ささやかで透明な音のハーモニーが一斉に響き始めます。右手から、ひときわふくよかで、深みのある澄んだ音色が聞こえてきました。ウッドストック社のウィンドチャイム。何の仕掛けもなくただ風に揺れているだけなのに、アメイジング・グレイスの旋律を鳴らしています。独自の技術による、緻密な調律のたまものだそう。風鈴のかそけき音と、とても心地よい二重奏です。

 風鈴の回廊の先、本堂の軒下にも風鈴がびっしり下がっています。江戸風鈴、奈良風鈴、会津風鈴、南部風鈴・・・ガラスのものは見た目も涼しげ。金魚や蛍など季節の絵柄が、さらならる涼を呼びます。鉄のものは、まろみのある澄んだ音。奥が深いです。

20110714_ofusakannon_02

 せっかくなので、本堂を拝観。こぢんまりしたお堂の中には、本尊の十一面観音をはじめ数々の仏さま、そして特別公開中の「生き人形」が座していました。「生き人形」は幕末から明治に流行し、その名のとおり体つきや表情、髪の毛に至るまで、リアルに再現されています。初代安本亀八という名人作の翁の人形でしたが、頭の形や手の静脈まで丁寧作り込まれ、ただただ驚異です。ちなみに、拝観料が要るのは、この本堂だけ。風鈴とバラがいっぱいの素敵な境内は、なんと無料。仏の慈悲のように、太っ腹です。
 境内は、本堂を回り込んで奥へと続いています。バラのアーチの中にも、無数の風鈴。中には、こんな風鈴も・・・(ちょっと怖い)

20110714_ofusakannon_04

20110714_ofusakannon_05 奥には日本庭園があり、大小の池が二つ。手前の小さな池には、お寺の起こりを伝える伝説(白い亀の背中に乗って現れた観音様)にちなんで、亀さんが沢山甲羅干しをしていました。奥の大きな池には、鯉が気持ちよさそうに泳いでいます。
 さらに奥には、大正4年の御殿作りの建物を開放した茶房があります。引き戸を全て開け放った座敷にはよく風が通り、ここでも琉球や瀬戸など各地の風鈴が清涼な音を鳴らしています。10年前の同じ季節に訪ねた京都の町屋が、やはりよく風が抜け、涼しかったのを思い出します。やはり、日本の夏には、日本家屋のつくりが合っているのでしょう。
 庭の緑と風鈴の音を愛でながら頬張る、昔ながらの手回しの機械で削ったかき氷は、ふんわりサラサラ。口の中でまろやかに溶け、至福の一時でした。

 お寺を出ると、12時。平城山通りまで戻り、「AIDA~アイダ」というカフェで遅めのランチ。木立に囲まれた緑あふれる空間の中ででいただく、野菜がたっぷりの体にやさしい料理。雰囲気も味も自然を大切にしたお店でした。
 このところ「夏は涼しい所へ!」をテーマに、Takaとともに標高のある所に行っていたElli。今日は思いもかけず「夏は涼しい所へ!低地編」というか、高いところへ行かなくても、実に大和盆地のど真ん中でも、和の趣向で充分涼をとれることを学んだ一日ででした。

20110714_ofusakannon_06

 

2011年7月10日 (日)

大台ヶ原で避暑散策

 梅雨も明け、モーレツな暑さにみまわれる毎日。なのに、今年は節電で、エアコンをガンガンかけるのも気がひけるご時世。それでも、普段は空調の効いたオフィスにいるTakaはともかく、平日はおうち組のElli、扇風機で風を通したり、近くの図書館に逃げ込んだりと、さまざまな(?)策を講じていますが、早くもお疲れモードです。
 せめて休日くらいお仕事も節電もお休み、もとい、節電と涼を両立させる方法はないか?ということで、今年も実施することにいたしました。

  「夏は、涼しい所へ!」作戦 2011

 なんのことはない、少しでも標高のある所へ行って、涼もうというだけの話です。去年は標高750m前後の青山高原や標高1377mの伊吹山を訪ねましたが、今年はさらなる涼しさを求めてより高い所へ、(といっても、先立つものの都合で富士山や日本アルプスはお預け)、ちょこっとばかし高所にある標高1600m前後の大台ヶ原に行くことにしました。なんと国内有数の避暑地、アルプス五千尺の上高地に匹敵する高さです。(しかし、イメージされる清涼感が、大きく違うのは何故?)大台はこれまでに2回ほど行ってますが、いつも秋口。夏は初めてです。
 
 少しでも涼しいうちに歩き終えよう、と前日は8時過ぎから寝て、朝3時起床。3時半には家を出ました。奈良盆地を吉野川に沿って順調に南下していると、川上村の道の駅あたりで、不穏な情報が。。。なんと、道路情報の電光掲示板に「イベントのため、午前6時~12時まで大台線 通行止め」と出ています。「えええっ、まさか大台に行けないの???」とおののきながら時計を見ると、6時までには何とかドライブウェーに入れそう。道路脇のポスターで、イベントは、自転車レースの「大台ヶ原ヒルクライム」と分かりました。カーブの続く急坂を、麓の小処温泉から大台ヶ原の駐車場まで駆け上がる、過酷なレースのよう。5月の大山でも同じような自転車レースに遭遇しましたが、歩きでもきつそうな坂道を、すごいタフさです。
 5時半にはドライブウェーに滑り込み、山並みを縫って上っていきます。途中、谷間に雲海が出ています。

20110710_odaigahara_01

 気温15℃。下界の寝苦しさが嘘のようです。6時半前には、登山口駐車場に到着。サンドイッチを食べて、歩き始めました。
 時刻は7時。すでに朝の太陽も高く、日なたはそれなりに温まってますが、森の中に入るとひんやり

20110710_odaigahara_02

 鮮やかな緑の下を、爽やかに快適に歩きます。

展望台に出ると、熊野灘は、一面の雲の下。大台の最高所、日出ヶ岳の鮮やかな緑が、濃い青空にくっきり映えます。

20110710_odaigahara_03

 日出が岳は、標高1695m。山頂に出ると、年に数回しか見えない富士山が、雲海の上にかすかに覗いていました。

20110710_odaigahara_04

 シロヤシオの並木を抜けて、正木峠へ。草原状で暑いかと思いきや、こんもりと並ぶシロヤシオが低いながらも木陰を成し、思いのほか涼やか。

20110710_odaigahara_05

正木峠に出ると風がそよぎ、日なたでも心地よく居られます。時刻は9時、気温23℃。来て良かった~

20110710_odaigahara_06

 正木ヶ原の森に入りほどなく、珍しくTakaが「あっ!」と驚きの声を上げました。大台ヶ原の「茶色い個体」こと、鹿の群れ 朝ご飯でしょうか?

20110710_odaigahara_07

 森の樹皮をはんでいます(食害の現場)。去年の9月には一頭だけ見かけましたが、群れを見たのは今回が初めて。奈良公園の鹿と比べて、毛色も明るくつややかなのは気のせい?
20110710_odaigahara_08 牛石ヶ原に出ると、さらに4頭の親子が。笹に埋もれたり、乗り出したりして葉をはむ姿は、愛らしく飽きません。今日は時間が早いのと、ヒルクライムのおかげで人が少ないのとで、こんなに沢山の鹿に会えたのでしょうか。早寝早起きの甲斐がありました。

 大台随一の展望所、大蛇嵓も本日は閑散。私たちともう一組だけ 写真ではひたすら平板な緑の衝立に見える山並みも、実際に見ると、息を呑む立体感.。思い切り深呼吸して、絶景を堪能しました。

20110710_odaigahara_09  

20110710_odaigahara_10 ここからは、東大台一のこらえ処、シャクナゲの谷。石がゴロゴロした急坂を延々と下ります。花が満開の頃は、きっと疲れ方が違うのでしょう。シャクナゲの群落を抜け、ブナの緑の美しい森の中をさらに下ること40分。渓流に吊り橋の架かるシオカラ谷に到着しました。

 いつもはお弁当を広げる人で賑わう川沿いも、今日は私たちを含めてたった3組。清流のほとりは森の中よりさらに涼しく、11時でも25℃弱。水に手を浸すと、何ともいえない気持ちよい冷たさです。

20110710_odaigahara_11 いつまでも憩っていたくなりますが、熊野灘からもくもくと沸き立つ入道雲が正木峠を越えて迫りつつあるのが気になります。お弁当を食べて、せわしなく出発しました。

 ここから登山口の駐車場までは、森の中を最後の一登り。30分強で、駐車場に戻ってくると、気温25℃にもかかわらず、日出ヶ岳や正木峠の上はやはり雲に覆われ、空気も蒸し蒸しとしています。夕立の予感。時刻は12時過ぎ。ヒルクライムの自転車隊は下山済みなのか、閑散としています。通行止めも、もう解除。売店でかき氷を食べ、ドライブウェーを下りました。

20110710_odaigahara_12 山歩きの後は、温泉。本当は小処温泉に行くつもりでしたが、折しもヒルクライムの起点が小処。きっと、チャリラーの皆さんで賑わっているはず。いつも寄っていた薬師湯も同じ状況が想像されます。そこで今回は初めて入之波(しおのは)温泉に寄ってみることにしました。

 大迫ダムの湖に架かる橋を渡り、川沿いに少し走ると、山鳩湯という鄙びた温泉宿があります。切り株をかたどった湯船に、源泉掛け流しの鉄分を含んだ黄土色の湯。露天風呂からは、ダムの湖面にかかる赤い橋と、緑濃い山の眺め。山奥の情緒たっぷりです。湯はほどよくぬるく、特に露天は秘境然とした風景を眺めながら、いつまでも浸かってしまいます。大台で湧いた雲が下りてきたのでしょうか。おりしも、夕立が降ってきました。バケツをひっくり返したようなスコール。雨樋が水量を受けきれず、継ぎ目から水があふれています。普段なら閉口する大雨も、ここでは深山幽谷の風情。雨に煙る湖と山は、悠々たる自然の営為そのものでした。

20110710_odaigahara_13

 名残はつきませんが、湯から上がって、山を下りました。大和盆地に出ると、夕方近くなのに外気35℃の表示。やはり高所はよかったと、「夏は、涼しい所へ!」作戦の有用性を体感したのでした

20110710_odaigahara_14

2011年7月 3日 (日)

若草山早朝ハイキング

 「もう梅雨明け?」と思いきや、再びはっきりとしない天気が続いています。しかし、暑いのは相変わらず。 この何ともいえない鬱々とした気持ちを吹き飛ばすために Taka が見つけたのがこれです。

20110703_wakakusayama_01

 ただ、これだけの為に Elli に「奈良へ行こう」と言っても・・・

                  はぁ~~~~~~

と一蹴されるのがおちでしたので、なかなか言い出せずにいました。一方、Elli の方は、そろそろどこかにハイキングしたくてうずうずしていたのですが、このクソ暑い最中に Taka に「どこか歩きに行こう」と言っても・・・

                  はぁ~~~~~~

と一蹴されるのがおちだと思っていたようで、なかなか言い出せずにいたようでした。 Elli は Elli なりに Taka が許容できる涼しい計画をしたみたいで、次のような計画を提案してきました。

 早朝、若草山に登り、日が高くなる前に降りてくる。 登りも暑くならないように春日山の傾斜の緩い林道を通る。 いかがぁ~~

 これは、願ったりかなったり、まさか奈良を提案してくるとは、とんだ火にいる夏の虫です。それならばと、その後に、冷酒まつりに行くことにしました。 まぁ、双方の利害が一致した出来ればどこかの政府にも学んでいただきたい手打ちでした。

 ということで、いつもながら前置きが長くなりましたが本題です。 まだ、太陽もお眠りしている早朝に家を出て奈良に向かうことに、途中、日の出が・・・

20110703_wakakusayama_02

 まるで、お月様のよう・・・ 

 奈良は春日山の林道から若草山に登りました。決して天気は良くありませんでしたが、太陽が燦々と照りつけられることもなく気温も26.5℃くらいでまぁ、なんとか凌げる暑さでした。それでは、ハイキングの途中の出会いをご覧下さい。

20110703_wakakusayama_03                  切り株の上に出来たスギゴケの小宇宙

20110703_wakakusayama_04                     朝日に照らされる奈良市街

20110703_wakakusayama_05                       戯れる鹿の親子

 人気のない若草山はとっても気持ちのいいところでした。朝日に照らされて、鹿達の鹿の子模様も一段と引き立っています。 山を下りると こんな会話が聞こえて来ました。

20110703_wakakusayama_06       バンビ: ねぇ、お父さん遊ぼうよ。

       キング: 待て、あそこにこんな朝早くから来とるボケどもがおる。

 この後、定番コースで奈良駅に戻っていきました。途中、二月堂供田(神仏に捧げるお米を作る田んぼのことらしいです)では、田植えが終わり、稲がすくすくと育っていました。こういう風景を見ると、なんとなくホッとします。

20110703_wakakusayama_07

20110703_wakakusayama_08 冷酒まつりは、11時からですので、それまでの時間「湯らら」というところで汗を流して、少し遅めの朝ご飯を食べました。 そして、Taka的にはメインイベントである冷酒まつりへ。

 会場では、お酒のショット販売や酒の肴の販売などもあり、お酒を飲みながら(Elli は果実酒をシロップにしたかき氷なぞを楽しんでいました) 楽しい一時を過ごしました。

2011年7月 2日 (土)

鉄腕アトム

 今年の5月28日に、Taka母の知り合いの方から鉄腕アトムのクリアファイルと世界各国いろいろなバージョンの録音がなされたCDをいただいたことをお話ししましたが、今日も、Taka母が次のような品をいただいてくれました。

20110702_atom_01

 そういえば、鉄腕アトムの詩は谷川俊太郎さんだったのですね。 谷川さんの詩といえば、もうかなり昔になりますが、NHKスペシャルの「驚異の小宇宙人体」のオープニングで樹木希林さんのナレーションで唱われていた一遍が心に残っています。この鉄腕アトムにしてもそうですが科学に対して目を向けて詩を作られる方だったのですね。

 人が何を夢見て、何を得、そして何をなくしたのか、人と科学のつきあい方を深く考えさせられる日々の中で、原点を思い起こさせてくれるようなものをいただきました。

芝生 惨劇の更新作業

 7月になりました。 Takaは芝生を育てているのですが、芝生が一番成長する時期が7月からです。 毎日の成長と緑に輝く庭が楽しみなのですが、この時期に「更新作業」という荒療治を行わなければならないのです。具体的には、次の二つです。

   ① サッチング

        芝生の根元に溜まっている枯れ葉や芝刈りの際に出たカスのお掃除

   ② エアレーション

        芝生面に直径8mm位の穴をたくさん開けて土をほぐす

「ふーーーん」 という感じでしょうが、芝生にとっては苛烈極まりない作業なのです。特にサッチングが・・・ なんせ、根元に溜まっているカスを熊手でごしごしとほじくり返すのです。作業中は涙ながらに行うのです。 だって、こんな風に・・・

20110702_shibafu_01                      作業開始前の図 

20110702_shibafu_02                     作業終了後の図 

 この時、ほじくり出される枯れ葉はどこにそんなものがあるのぉ? と思えるくらい大量に出てきます。 確かに放っておくと、いつかはブカブカしてきて害虫や病気の温床となるため必要な作業なのですが、芝生の変わり果てた様子を見ると二度としたくない作業の一つでもあります。

 このあと、エアレータというばかでかいフォークみたいなもので、穴を開けていきます。穴そのものは目立たないのですが、ずたずたに傷つけられた芝生は悲しいものです。

 まぁ、一週間程度で回復してくれる はず なのですが。それまでは祈るばかりです。

 ちなみに、節電対策の一つとして植えた琉球朝顔は分けつも進み順調に大きくなってくれています。

20110702_shibafu_03  

« 2011年6月 | トップページ | 2011年8月 »