« 2011年4月 | トップページ | 2011年6月 »

2011年5月29日 (日)

梅仕事

 今日は朝から年に一度の梅仕事です。

 5年後に飲むための梅酒を漬けました。

 昨晩からあく抜きをして乾かしていた梅の実さん達です。

20110529_ume_01

 今年は、梅の実 3kg を、ブランデーを 3.5リットル。

20110529_ume_02

 ホワイトリカーを 1.8 リットル

20110529_ume_03

 で漬けました。 出来たのがこれです。

20110529_ume_04

 これから5年、ひたすら待ちます。

 是非、美味しく仕上がって欲しいものです。 

 番外編として、梅酒に漬けられなかった傷ついた梅の実さん達も、甘露煮にして有効活用しました。

20110529_ume_05

 梅の酸味が砂糖の甘みとほどよく調和して美味しくできました。 ・・・はずなのに、Taka母曰く「甘みが足りん」 ムカっ

2011年5月28日 (土)

鉄腕アトム

 風薫る5月のはずが・・・ いつのまにか全てが錆び付く梅雨の季節となってしまいました。 それに加えて台風接近。 それも、このコースって夏台風ではなく秋台風のコースではありませんか。 いつの日か、この国からは四季の巡りが無くなってしまうのではないでしょうか。

 本当なら、どこか爽やかなところに行きたいところですが、かなうはずもなく、今日は、お家でしっとりと。 明日漬ける梅酒の下ごしらえとコーヒーの焙煎をして淋しく過ぎ去っていきました。

 そんな変哲のない一日でしたが、一つだけいいことがありました。 実は、Taka母の知り合いの方が懐かしいアニメ「鉄腕アトム」の主題歌を作曲された高井達雄さんのお姉さんに当たる方で、こんなプレゼントをいただきました。

20110528_atom_01

 CDにはモスクワ少年少女合唱団が歌う鉄腕アトムや、チェコフィル六重奏団が弾く鉄腕アトムなども含まれており、とても貴重な一品でした。うっとうしい梅雨の合間での一服の清涼剤でした。

2011年5月27日 (金)

誕生!中国文明展

20110527_china_01 奈良国立博物館の「誕生!中国文明展」。いっしょに行く予定の友人が体調不良で行けなくなったため、一人気ままに観ようとしていたところ、出る直前になって、Taka母様が「まあ、私もいっしょに行く!」とのたまいます。賑やかなTaka母様、博物館や美術館に何度かごいっしょしたことがありますが、「この花瓶、部屋に飾りたい!おいくら?」「なにこの絵?気持ち悪い。部屋には、いらんわ。」等々、率直な感想を、周囲に聞こえるようなお声でのたまいます。Elliはその都度、心臓が止まる思い。 しかも、数年前の正倉院展をTaka母様の希望で観に行ったものの、「日本て貧しいなあ。古代エジプトだと黄金の品がいっぱい出るのに。」とのたまい、Elliの織物や木工の精緻な細工への感動は、一気に冷や水を浴びたのでした

 そんなわけで、波乱を予感しつつも、観覧券のスポンサーという実利には勝てず、Taka母様を引率することと相成ったのでした。
 展覧会場に着くと、会期末の金曜日ですが空いていて、ゆったり鑑賞できそう。結局、Taka母様とElliで観るペースが違うため、館内では自然に自由行動となりました。
 「誕生!中国文明」のタイトルから、古代が中心かと思いきや、唐や宋の物まで展示しています。「文明の揺籃期」ということではなく、「中国文明揺籃の地」河南省の文物がテーマ。河南省は黄河下流域にあり、伝説とされてきた夏王朝から商(殷)、後漢、隋、宋の歴代の王朝が興り、都したところ。展示品も、中国の歴史のスケールを感じる、質の高いものばかりでした。
 大小様々の青銅器に始まって、玉で出来た宝物の数々。中でも、展覧会の冒頭を飾るトルコ石で出来た「動物紋飾り板」。鮮やかな碧色に、動物を上から見たデザインもモダン。紀元前17~16世紀に既に、こんな物を作り出していたとは、信じられません。前漢時代の「金縷(きんる)玉衣」は、金糸で玉の小片を綴って、遺体を覆ったもの。人の形姿そのままのため、美しくも異様な怖さがあります。
 墓所といえば、副葬品もスケールが違います。後漢時代の「七層楼閣」。文字通り、七階建ての楼閣の模型ですが、高さ182cmもあります。こんな建物のある街で、死後の生活を謳歌しているのでしょうか。

 時代が変わって、唐代のものは、正倉院御物を彷彿とさせます。唐三彩は、、「御者と馬」、「楽舞踊(女性の楽器奏者と踊り子のセット)」など、大きめの組み物が出展されていましたが、どれも生き生きとした表情で、今にも動き出しそう。タイプは全然違いますが、去年観た正倉院の螺鈿紫檀五弦琵琶の駱駝と楽人の図の描写力を想い出します。金細工では、北宋時代のアクセサリー。金糸の繊細な細工が、まるでレースのようです。
 それにしても、石仏3トンとか、石棺床(石棺を置いていた台)一式とか、これだけの大きさと重さの物をよくまあ日本まで運んできたものです。飛行機ではなく、船なのでしょうか。
 また、Elliの高校生なりし頃は、夏はあくまで神話で実在しないと言われていましたが、現在は発掘が進み、存在が実証されつつあるとか。また、殷も商という呼び名が主流になっているそう。いろいろ勉強になりました
 豪華でスケールの大きな宝物の数々にTaka母様も終始圧倒され、曰く、「中国が鼻高々になっても仕方ないわ。」 大満足のご様子に、Elliも、安堵いたしました
 展覧会の後は、Takaが飲み会で帰りが遅いのをいいことに、もとい、中国に敬意を表し、三条通の中華料理屋「飛天」で海鮮そばと珍しい白麻婆豆腐などに舌鼓をうち、帰途に就いたのでした。

2011年5月26日 (木)

霊山寺バラ園

 友人の方と、生駒の霊山寺のバラ園を訪ねました。お天気が心配でしたが、なんとか夕方までもってくれそう。Elli、こでまでに見たバラ園といえば、万博公園とハウステンボス。おかげで、山いっぱいに広がる広大な庭園を連想してしまってましたが、行ってみると、境内のふもとのこじんまりとした園地に、色とりどりのバラが溢れていました。

20110526_reizanji_01
20110526_reizanji_02 バラ園は、大きく分けて、手前の「バラの女神」の像のあるエリアと、奥のイギリス風のカフェのあるエリアに分かれています。

20110526_reizanji_03 手前のエリアのバラは、開ききって終わりにさしかかっている花が多かったですが、奥のエリアのバラは見頃で、端麗な姿に甘い香りをまとっていました。
 1200坪の敷地に2百種2千本、だそうです。イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、日本・・・白、ピンク、レモン色のパステル調や、オレンジや赤でもセピア調の色味まで、さまざまな花が咲き誇っていました。

20110526_reizanji_04

20110526_reizanji_05

 華やかなバラ園を出ると、お堂のある山内は、深閑とした山気に包まれています。

20110526_reizanji_06

20110526_reizanji_08 新緑も美しく、白い山帽子と並んで、珍しいピンクの山帽子も咲いています。鎌倉時代の端正な本堂は、国宝。本尊は秘仏のため扉の奥でしたが、重文の十ニ神将や大日如来様が迎えてくれました。特に、平安末期の阿弥陀如来座像は穏和で優しい面持ちで、お顔を拝しているだけで、安らぎで満たされました。
 入り口には、薬師湯なる湯殿もあります。なんでも、1300年前、この地に閑居していた小野富人(小野妹子の息子)が、薬草を栽培し、病人に薬草湯を施したのにちなんでいるそうです。どんなお湯なんでしょう?他にも、重文の三重塔や奥の院もありますが、今日は次の予定があるため、次回のお楽しみ。いろいろ興味深いお寺です。

 霊山寺を後に、生駒山麓のラッキーガーデンに向かいました。雑誌やテレビでも紹介される、本格スリランカ料理と、テラスからの眺めが評判のお店。いっしょに行った方が、気を回して予約して下さっていました。棚田の連なる山里のなかの細い道を車でクネクネと上っていきます。不便な処なのに、15台近くは停められそうな駐車場は、1台分のスペースを残して満杯!平日なのに、すごい人気!

20110526_reizanji_09  ランチメニューの中から、1600円のランチを選択。プレートにはつやつやのサフランライスと、取れたての無農薬野菜のサラダ。葉の厚みも緑も濃く、噛むとしっかりした歯ごたえと甘みが広がります。何というか、野菜が生きています。カレーも、辛すぎないのに、スパイスがよく効き、バランスの良い美味しさ。食後のチャイも、お茶とミルクの風味がしっかり濃厚なのにくどくなく、とてもいい味でした。
 レストランを出て、廻りを少し散策。山間に棚田や畑が開け、民家や味のあるカフェが佇むのどかな所です。急坂から見上げると、生駒山の頂はすぐそこ。6~7合目あたりまで、来ているのでしょうか? また山歩きに来たくなります。
 その後、連れて行ってくださった方のお宅で、珍しいハーブティーをご馳走になり、すっかり和みました。今日も素敵な一日を、ありがとうございました。 

2011年5月22日 (日)

2006年産 梅酒蔵出し

 5月も半ばを過ぎ、スーパーの店頭にも漸く梅酒グッズが並ぶようになってきた今日この頃。 我が家では、毎年梅酒を漬けており、5年間寝かした後、解禁することにしています。そして今日、2006年に漬けた梅酒を蔵出しすることにしました。

 床下収納庫に保管していた梅酒瓶を取り出し、琥珀色の梅酒を常用瓶に移し替えました。

20110522_umesyu_01

 5年間辛抱して漸く口にすることの出来る梅酒です。 本当はもっと寝かしたいところなのですが、そのためには、全く口にしない年をもうける必要がありますが、そんな忍耐も無く・・・

 そして夕食時に初蔵出しの梅酒を振る舞いました。

20110522_umesyu_02

 まろやかな美味しい梅酒に仕上がりました。 来週くらいには2016年に向けた梅酒の漬け込みを行いたいと思います。

2011年5月15日 (日)

蒜山・大山の旅~3日目 大山山麓を巡る

20110515_hiruzen_01 イタリア料理で満腹になって、昨夜9時過ぎには眠りに落ちた我々。5時半に目が覚めました。窓から外を見ると、木立の間から赤いお日様が昇っています。今日も晴れ空で、気持ち良さそう。せっかくの高原の朝、朝食の始まる8時半まで、散策することにしました。

 ペンションからほんの少し歩くだけで、大山が見えてきます。遊園地(早朝なので、静か)と牧草地の間の道に、八重桜が満開です。

20110515_hiruzen_02

 畜舎の赤い屋根を見ながらさらに歩くと、白樺の丘。木々の合間から大山が覗いています。爽やかそのものの風景。反対側には、蒜山の山々。こちらは逆光になっていました。

20110515_hiruzen_03

20110515_hiruzen_04

20110515_hiruzen_05

 宿に戻って、朝食。昨日に引き続き、自家製パンが美味しい、イタリア風の一味違う朝食。サラダにはイタリア風のドレッシングと、黄色と白のツートンカラーの濃厚なナチュラルチーズのトッピング。珍しいと思ったら、地元蒜山のチーズ工房のものだそうです。牛乳もヨーグルトも、蒜山のジャージー乳製品は、何から何まで美味しいです。
 宿を出て、蒜山三座に別れを告げ、大山の麓を巡ります。 無料開放されている大山パークウェイを北に向かって、新緑のトンネルの中を進みます。最初の展望所、鬼女(きめん)台。広大な森の向こうに、烏ヶ山の尖った峰と大山の岩屏風が鎮座し、雄大な景観。

20110515_hiruzen_06

  緑が降り注ぐ森の中を抜け、鏡ヶ成という所に出ました。烏ヶ山と象山に囲まれた、心地よい園地。思わず滞在したくなります。

20110515_hiruzen_07

 さらに先へ進み、鍵掛峠からは大山の南壁が間近に迫っています。圧巻です
 

20110515_hiruzen_08

残念ながらここから先は、土砂崩れで通行止め。少し引き返して、御机(みつくえ)集落へ。鄙びた藁葺きの道具小屋に被さるように佇む大山の、昔ながらの風景が残っています。

20110515_hiruzen_09

20110515_hiruzen_10 隣を流れる小川には、小学唱歌「早春腑」の石碑。本当は穂高を望む安曇野の風景を歌ったものですが、この村にもぴったりです。(大山の岩壁は穂高の岩壁と似ています。) こんな所に、住んでみたい~

 ここで蒜山に引き返し、そろそろ昼食時。蕎麦屋「又来(またぎ)」に入りました。古民家風のお店は、蕎麦を打つ主夫妻の設計で、屋根から壁、柱、床まで、全て白木。木の香りの中で頂く十割蕎麦は、さらりと綺麗なのに、芳ばしい逸品でした。

20110515_hiruzen_11 再び、大山の麓に沿って北上。1日目、安来から蒜山へ戻るとき、高速道路から水田の奥に大山が覗く美しい村が見えました。どうやら南大山観峰展望台のあたり。しかし、いざ辿り着いてみると、高速道路から見るのと違い、高さがないため思うような風景になかなか出会えません。それでも、田植えを終えたばかりの水田に、大山が鏡のように姿を落としていました。

 道は、大山の西側へと廻り込んでいきます。南壁の岩屏風がだんだんと斜めに傾き、伯耆富士と呼ばれる姿を見せ始めます。

20110515_hiruzen_12

 福兼展望台を越えて枡水高原に上っていく道からは、完全な富士の姿です。

20110515_hiruzen_13

20110515_hiruzen_14 午後2時過ぎ、枡水高原に到着。標高900mまで上がるリフトがあり、上からは日本海と弓ヶ浜が見えるとか。乗ってみることにしました。残念ながら遠くは霞んでいましたが、大山の頂上が間近に迫り、いつか登ってみたいと思わせてくれます。

 締めくくりに、すぐ下の「大山まきばみるくの里」によって、ソフトクリームを味見。ジャージー乳に負けず劣らず(少し、さっぱり?)、ミルクの風味たっぷりでした。

 その後、溝口から米子道に入り、蒜山SAで味噌味まろやかな蒜山焼きそばもしっかり味見し、翌日月曜日からの仕事に備えて、9時前の帰宅を目指して帰途に着いたのでした。この時すでに、吉川から宝塚まで20kmにおよぶ事故渋滞が発生し、加西SAで長々と時間をつぶす羽目になるとは知らずに・・・ 南無~

2011年5月14日 (土)

蒜山・大山の旅~2日目 下蒜山から中蒜山縦走

20110514_hiruzen_01 この旅のメインイベント、蒜山登山の日。空は青く、黄砂はほぼ去った模様。7時に朝食をいただいて、頼んでおいたお弁当を受け取って、出発です。予定では下蒜山から登って中蒜山へ下りるため、旅館のあるじさんが車で、まず中蒜山の塩釜登山口まで我々の車を先導してくれます。駐車場に我々の車を停め、たまたま居合わせた単独行のおじさんもいっしょに旅館の車に乗り込んで、犬挟(いぬばさり)峠の下蒜山登山口に向かいました。

20110514_hiruzen_02 8時10分、歩き出します。登山口のあたりは、小規模な湿地になっています。道もぬかるんでいますが、すぐ樹林帯に入り、森の中の乾いた道を登っていきます。新緑の木立が、まばゆく輝いています。が、なかなかの急坂。地図によると、「鎖場」まであります。高所恐怖症のElli、戦々恐々としていましたが、実際は鎖やロープのある距離は長いものの、どうやらバランスを取るための補助のよう。1,2回ほど手にしましたが、後は足だけで十分でした。

 40分ほど登り続けて、木々の背が低くなったのを励みに進んでいくと、三角に尖った山をバックに広々と広がる黄金色の笹原に出ました。

20110514_hiruzen_03

 雲居平。風が吹くと、たなびく草が白っぽく輝き、金色のベルベットのようです。道の両端には、カタクリが揺れています。初めて見るカタクリは、凛とした気品があり、厳しい冬を越えて咲く力を感じます。

20110514_hiruzen_04
 笹原の奥の三角山の急斜面に、人が見えます。塩釜でいっしょになった単独行のおじさん。我々より数分早く出ただけなのに、すでに遙か彼方・・・使い込まれた皮の登山靴に達人の予感がしましたが、やはりマイスターでした。

草原を越えると、急登に差し掛かります。ここにも鎖が垂れています。所々鎖を掴んで、息も絶え絶えで登ると、そこは頂上・・・ではなく、九合目でした。

20110514_hiruzen_05
 右手にブナの新緑を見上げ、左手に蒜山高原の広がりを見下ろしながら、もう一登り。今度こそ、下蒜山の山頂に到着! 

 標高1,100mの頂は、四方が見渡せます。北には目指す中蒜山。そのすぐ隣の上蒜山の向こうには、雪の残る大山も浮かんでいます。春霞か黄砂の名残か、うっすらと霞んでいます。

20110514_hiruzen_06

20110514_hiruzen_07 ここからは中蒜山を目指して、森の中の道を下ります。

20110514_hiruzen_08

 

 

 

 明るい緑の下を、カタクリを始め、色とりどりの花が咲いています。可憐なピンク色のイワカガミ。

20110514_hiruzen_09

常磐イカリ草 薄紫の小さな蘭のよう。

20110514_hiruzen_10

白いアジサイのようなムシカリ。

20110514_hiruzen_11

大山三つ葉ツツジ 他の土地の花より色鮮やか。

20110514_hiruzen_12

20110514_hiruzen_13 森を抜け、再び笹原の広がり。深い谷間には残雪も見え、高山の気分満点です。眼下に広がる森は、様々な木々が種類ごとに織りなす柔らかな芽吹きの色の点描で、一面に覆われています。

 最後の大山を眺めて、再び森の中へ。巨人が跨いだと伝わるフングリ乢(たわ)を越えて、中蒜山への登り坂に掛かります。木立の切れ目から、後ろに下蒜山につながる森と笹原の道、左手に麓の高原を見下ろします。塩釜登山口への分岐を越えて、ヨロヨロながらもほぼコースタイム通りに中蒜山に到着です。

20110514_hiruzen_14
 標高1,122mの頂からは、蒜山の高原が一番広く見晴らせます。北側には上蒜山と、その頂きに連なるユートピアと呼ばれる心地よさそうな笹原。頂を囲むように、カタクリが彩っています。蒜山高原を見渡すベンチで、昼食。 カロリーが補充され、体の疲れが去ったところで、12時半過ぎ下山にかかりました。

20110514_hiruzen_15
20110514_hiruzen_16 中蒜山の登山道は、ひたすら森の中。光りこぼれる新緑の下、1時間強の爽やかな下り・・・になるはずが、ここもかなりの急坂。木の根やら、石やらが不規則なでこぼこを型どり、足にこたえます。それでも、元々筋力の強い男性のTakaはさくさくと下りていきますが、Elliはヘタリ気味、どうしても後れがち・・・ 初めての縦走ですが、下ってから登り返すのは、思ったより大変。う~ん、毎週のように雪中登山に出かけていた2月の直後なら、もっと順調に歩けたかも。平地では長距離を歩いてはいたのですが・・・山行としては二ヶ月半も空いたのが、悪かったのかもしれません。結局、コースタイムを20分近くオーバーして、登山口の塩釜冷泉に着きました。

20110514_hiruzen_17
 塩釜冷泉は、 日本百名水。森の中に、澄み切った水がこんこんと湧き出す泉は、どこか神秘的。水場で汲んで飲んでみると、甘く、清々しい味。濃厚なジャージー乳ソフトも味わい、一服したところで、早々に宿に向かいました。

20110514_hiruzen_18 今宵の宿は、蒜山で評判のログハウスのペンション「ピーターパン」。 丸木の壁に自家製ガラスのインテリアが、とてもよく合っています。竹林に囲まれた貸し切りの露天風呂は、檜の香が漂い、身も心も落ち着きます。ラベンダーの入ったお湯に、足の疲れもほぐれていきます。

20110514_hiruzen_19 夕食は、本格的なイタリア料理。シチリア料理がベースだそう。一皿一皿が絶品ながら家庭的で、ペロリと平らげてしまいます。  給仕&ソムリエを務めるシチリア出身のルーチョさんのお話しも楽しく、ワインのセレクトも絶妙。お奨めのシチリア産コルボ、デザート酒の干し葡萄で出来たパッシート、共に甘いのにほのかな酸味ですっきりとまとまり、これまでに飲んだことのないバランスの良い美酒でした。
 南イタリアの味で、たっぷり膨らんだお腹。消化のため1時間は起きていようとしましたが、すぐ睡魔に襲われ、心地よい眠りに落ちたのでした。

20110514_hiruzen_20

2011年5月13日 (金)

蒜山・大山の旅~1日目 安来

 Takaリフレッシュ休暇の終盤戦。やっと天気が回復 しばらく晴れ空が続きそう。せっかくなので、金曜日から日曜日までの3日間、旅に出ることにしました。

 行き先は、移動が半日程度で、日程をじっくり使えそうな蒜山に決定。6時半に家を出て、11時には蒜山サービスエリアに到着しました。お天気は快晴のはずが、空は黄色・・・

20110513_hiruzen_01

 そう、春の風物詩ならぬ、春の大敵、にっくき黄砂が大気を席巻しています。ここからは北に遙か大山、目前に蒜山3座が迫っていますが、あいにくの黄砂で、黄色いベールがかかったよう・・・精神にも体にも悪いので、今日は屋内の見所に専念することにしました。

20110513_hiruzen_02 近場でどこかよい所はないか、とガイドブックを繰ると、ありました。 安来節の殿堂、その名も安来節演芸館。PR写真で、きれいなお姉さんが豆絞りの頬っかむりにザルを持って、満面の笑顔でドジョウすくいのポーズを取っています。その根性に感動した(?)我々、「ゲゲゲの女房」の故郷、安来を目指すことにしました。

 蒜山サービスエリアから45分で、安来節演芸館に到着。珍しいドジョウの柳川と掻き揚げを注文。初めてのドジョウは、臭みもほとんどなく柔らかで、山椒や生姜の薬味が良く合っていました。13時半の安来節公演まで、展示コーナーを見学。安来節とはドジョウすくい踊りのお囃子と思っていたら、実は逆で、江戸時代に成立し、明治に入って全国的に流行した唄のこと。他方、ドジョウすくいは、この地域の酒宴で座興として踊ってていたものを安来節に合わせたら非常に良く合ったので、両者が切っても切れないものとなり、全国に広まったのだそうです。もともと別々だったものが、結びついたんですね。目から鱗でした。

 時間になり演芸場に入ると、お客さんは私たちもいれて5人だけ。上演前に解説があり、30分の唄と踊りの後に、ドジョウすくい踊り体験の時間もあるとのこと。定員は5人。客席も5人…なんというか、やらないと申し訳ないような気分になり、大胆にも2人で手を挙げました。 紺絣の着物に、豆絞りの頬っかむり、そして鼻の下に5円玉(!)を付けて席に戻ると、人が次々と入ってきます。客席は30人近くに、体験する人も4人になって、心強い限り(?)です。

20110513_hiruzen_03 いよいよ上演。本格的な民謡を生で聞くのは初めてでしたが、女性も男性も力強く張りがある声で、微妙な節回しや声の延びも面白く、聴き応えがあります。銭太鼓という山陰地方の民俗楽器を使った踊りも小気味よく、見事な手さばき。締めのドジョウすくい踊りはひょこひょこと歩く腰つきやドジョウを探したり逃がしたりする動作、獲れた時のニカッと笑う表情、全てがコミカルで、ユーモラス。踊りから唄まで、どれも年季が入らないとできない、難しそうな芸ばかりです。

20110513_hiruzen_04 体験コーナーの時間になり、名人の踊りの見よう見まねで、ドジョウを見つけてすくう場面を踊ってみますが、中腰で非常にハード。何とか真似できているかどうか、怪しいもの。なんでも、歩き方だけで3年。全てを身につけるには10年かかるそうです。まさに熟練の技です。

20110513_hiruzen_06 時間は2時過ぎ。次は、和鋼博物館へ。中国地方で盛んだった「たたら」は、砂鉄から直接鉄を作る製鉄方。採取から精錬までを各段階に分けて、作業場を再現しながら道具を陳列してあり、とても分かりやすい展示です。冬の最中に三日三晩、不眠不休で木炭を燃やし作られる「鉧(けら)」(鉄の塊)は、砕いて選別され、最良の品質の「玉鋼(たまはがね)」は日本刀に、残りも刃物などの道具に用いられたとか。

20110513_hiruzen_05                         これが鉧

 面白かったのは、鍛冶や鋳物の守護神、「金屋子(かなやご)神」。女神で女を嫌うと信じられたため、たたら場は女人禁制だったそうです。たたらといえば、映画「もののけ姫」が思い浮かびますが、女性の働くたたら場を作ったエボシ御前は、中世的な神仏観から解放された、非常に合理的な人物、ということになります。

 後で知りましたが、この博物館は司馬遼太郎が「街道をゆく」の執筆や、宮崎駿が「もののけひめ」の製作のために、訪れたそうです。この博物館ですっかりたたらにはまったTaka、「もののけ姫」をもう一度見る、と言っているので、Elliは「街道を行く」を読もうかな?

 博物館を出ると4時。黄砂で黄色くかすむ伯耆富士の姿を恨めしく眺めながら、ふたたび蒜山へ。今夜の宿は、HPで見つけた「龍泉閣」という旅館。古いけど綺麗に掃除され、お風呂は交替で貸し切り、夕食は日本海の海の幸と春の山の幸がたっぷりです。対応も、アットホームで親切。明日の登山のことを話すと、なんと縦走しやすいように、中蒜山登山口を経由して、下蒜山登山口まで送ってくれることに。本当にありがたい~。黄砂が晴れることを願って、早めに床に就きました。

2011年5月 9日 (月)

繁昌亭 昼席

20110509_hanjyotei_01  Takaのリフレッシュ休暇2日目。昨日に続き、今日もお天気は好いものの、あいにくのうっすら黄砂。喉を保護すべく屋内の楽しみを、と、大阪は繁昌亭に落語など聴きに行くことにしました。

 大阪天満宮の天神さんにお参りし、日本一長いという天神橋筋商店街で人気のお好み焼き屋「ゆかり」で、ふわふわのミックス焼きと豚玉で腹ごしらえ。大阪気分満点になったところで、繁昌亭入場です。

 昼席は1時から4時まで3時間の長丁場。仲入りを挟んで、総勢10人の演者が登場します。

20110509_hanjyotei_02

 どうなることかと思いきや、若手の方のほのぼの身近なネタが満載の創作落語から、ベテランの方の渋い語りが味わい深い古典落語、芸子さんのしっとり小粋な地唄・上方唄、失敗をカバーするトークも愉しい南京玉すだれまで、どの演目も心の底から笑え、あっという間に時が経ちました。

 大トリを取られたのは、桂文華さん。第5回繁昌亭大賞の受賞者。講談師が出てくる演目で、それを巡る町人のやりとり、表情、身振り手振り、講談調の再現など、全てにおいて芸が細かくも、エネルギッシュで大胆。口調は威勢の良い早口でも、役によってはっきり口ぶりが変わります。また、目を大きく見開く表情など、顔面神経痛を起こさないかと思うような勢い。圧巻でした。
 上方落語初体験のTakaも、大満足。その後は、買い物がてらATCに出て、落語の雰囲気を壊さぬよう(?)久々の中華を食べ、家路についたのでした。 

2011年5月 8日 (日)

信楽の里へ

 実はです。GWは暦通りに、2日、6日と会社でアンニュイな気持ちと戦いながら働いていた Taka ですが、7日の土曜日から本物のゴールデンウィークを迎えているのです。 これまでも何度か書いていますが、Takaの会社では、一斉の夏休みというものが無い替わりに、1年の内、どこでもいいのでフレッシュアップ休暇と称して5日間連続で休暇がとれるのです。 何も世間様のGWが終わった直後にとらなくてもとお思いでしょうが、この休暇、年度単位で管理されていて、年度内にとらなければ、いわゆる権利放棄とみなされお流れになってしまうのです。ただ、年度管理だと終わりは3月31日までということになり、年度末の忙しい時期に駆け込み取得を防ぐために猶予期間として5月15日までなら同一年度内として認めてくれることになっています。 すなわち、昨年度(2010年度)の権利執行期限が今月の5月15日までということになってしまうのです。

 計画的に行動しなかった輩は、このように、世間様のGWが済んでから、最後の駆け込み取得をすることになってしまうのです。

 従って、5月7日~15日まで、9日間の休暇となる訳なのです。 去年も同じく駆け込み取得だったのですが有意義な九州旅行ができました。ところが今年は、にっくき黄砂が大挙してやってきていることと、天候が不順(しかも、台風のおまけつき)なようで、全く計画が決まっていない状態なのです。 まぁ、この駆け込み取得をコレ限りでやめるためにも、一度リセットをかける意味で、今年は近場でのんびりもいいかと思い出している次第なのです。

 そこで、本日は近場第一弾。

20110508_shigaraki_01

       タヌキのおきものでおなじみの 信楽の里

 

に行くことにしました。目的は、陶芸の森陶芸館で

20110508_shigaraki_02

を見ることと、Elliの友人が結婚されたので、そのお祝いの品(もちろん信楽焼)を購入することです。

 まずは、最近、奈良時代ブームにはまっている Elli の希望で、紫香楽宮跡に寄ることに。なんでも信楽は一時、遷都の計画があった地なのです。 あの奈良の大仏様も最初は信楽に建立されるはずだったのです。 その宮跡を訪ねました。

20110508_shigaraki_03                    遺構のある丘陵への登り口

20110508_shigaraki_04                        遺構です  

 今となっては当時を忍べるものはありませんが、信楽が日本の六古窯との一つに数えられるのは、この地に都を移すことが計画され、そのために必要な陶器類を製造する必要があったためとのことらしいです。(Elli 先生談)

20110508_shigaraki_05 さて、紫香楽宮跡をまさしく後にした我々は、ちょうどお昼時だったので、夢創庵というおそば屋さんで昼食をとった後、陶芸の森に向かいました。 まず向かったのが、今日の目的の一つである陶芸館です。

 展示はウィリアム・ド・モーガン氏のタイル工芸品が中心ですが、この人のお父さん・・・ 高校の数学の授業で習った「ド・モルガンの法則」を見つけた人なんですね。

 作品はどれも科学的な技法に基づいて創られているものでしたが、その辺のセンスはお父さんゆずりなのでしょうね。

 陶芸館を出て、少し陶芸の森を散策しました。丘から見えるゴルフ場の新緑が綺麗でした。

20110508_shigaraki_06

20110508_shigaraki_07  しばし散策を楽しんだ後、信楽駅前で開催されている陶器市に行ってみました。多くの人でごった返していて、人混み苦手の Takaは早くも撃沈気味。

 ただ、陶器市はどちらかというと掘り出し物が殆どなので、結婚祝いに使えそうなものは少なかったこともあり、陶器市を後にして、陶器専門店を4つ回って、漸くお祝いの品を見つけることができました。

 このようにして、フレッシュアップ休暇近場の旅 第一弾は無事ミッション終了しました。さて、明日からはどのようになることやら。 

2011年5月 5日 (木)

またまた平城京

 今日は5月5日。 暦通りに出社している Taka は特に大型連休という意識もなく、ただ、なんとなく、5月2日は、会社にいても人が少なくアンニュイな気分いっぱいで仕事をしていた記憶があります。 明日は普通の金曜日ですから当然お仕事に行きます。きっと2日以上に人も少なく、アンニュイ気分いっぱいで楽しめそうです。

 こんな日々を送っているので三連休も盛り上がらず、それどころかパソコンの調子が悪くなって、その回復作業で時間をとられて あーあ のお休みです。

 とは言うものの別に何も悲しんではおりませんよ。 だって、来はったのです。中国はゴビ砂漠から招かざる客が・・・ 去年は3月頃から来はったのに、今年は何の音沙汰も無かったので、「日本は飽きた?」と喜んでいたのですが、今頃になってやって来はりました。そうです。

                       黄砂さん

です。 世界に黄色いフィルタをかけてくれ、喉をいがらっぽくしてくれます。最近では色んな化学物質も運んできてくれるらしいです。 ですから、お休みがあっても外には出たくなかったんですけどね。(これって・・・負け惜しみ?)

 ただ、一つだけ心残りがあったのです。 それは、平城京歴史館のVRシアターなのです。 「えっ、4月29日に Elli両親を連れて行ってきたんじゃないの?」とおっしゃる方もおられるでしょう。 えぇ、確かに行きました。 VRシアターも見ましたよ。 でもね。VRシアターを心から楽しんだかと言うと、実は楽しめなかったという事実があるのです。話せば長くなるのですが、ちょっと聞いて下さい。

 その日、Takaは、Elli両親とTaka母の老人軍団の引率者兼責任者としてかしこくも平城京歴史館へ堂々の入館を果たし、コンパニオンのお兄さん・お姉さんの言うとおりに、3人を率いて館内を見学していったのでした。そして、ようやく最後のVRシアターにたどり着いたのです。これさえクリアすれば引率者兼責任者としての大命は果たしたも同然と、リラックスしてVRシアターを楽しむつもりでした。VRシアターは映画館のようなものです。飲食禁止・携帯禁止の静寂空間であることが求められています。 まぁ、子供を連れているわけではありませんから、その点に心配はないと高をくくっていました。と、と、ところがです。シアターが開始してまもなく、「カサカサ、カサカサ、カサカサカサ」と耳障りな高い音が聞こえてきます。「もう、うるさいなぁ。誰よ」と思っていると、その音は段々派手になっていくではありませんか。「いいかげんにしてよぉー。」と思って、ちらっと横を見ると・・・ なんと犯人は、あろうことか・・・ Elli父 なのでした。

 館内が寒いのか、ジャンパを着ようとしていたのですが、暗いのと狭いこともあって上手くいかないようなのです。 それに、音の原因は、「コンビニのレジ袋」でした。レジ袋を持ちながら着ようとしているので、レジ袋が色々なものに擦れてカサカサ音を出しているのです。 それからジャンパを着終わるまでの間、引率者兼責任者としてのTakaは針のムシロ状態であることは言うまでもありません。

 というわけで、VRシアターの一部は落ち着いて見ることが出来なかったのです。とっても良く出来たものであっただけに残念至極ということで、Elliにその話をすると、流石にTakaを哀れんでくれたのか、今日、もう一度行くことにしてくれたのです。幸い、黄砂も少ないようです。

 で、性懲りもなく繰り出した平城京。 まぁ、今更目新しいものも無く、皆様にお見せする写真もそうございませんが、これなぞいかがでしょう。

20110505_heijokyo_01

大極殿の前を、平城京には似合わない、きっと、奈良時代にはこのようなものは転がっていなかったではないかと思われる球体がコロコロと回っています。 何かと思いきや・・・

                   平城宮跡新冒険・ゾーブ

なるものらしいです。 ゾーブなどとカタカナ書きですが、漢字だと「蔵部」かも知れません。突き詰めれば奈良時代の貴族達の高貴な遊びだったのかもしれません。

 まぁ、とにかく今日の目的であった VRシアターは落ち着いて見ることもできたし。めでたしめでたしということで・・・

 

« 2011年4月 | トップページ | 2011年6月 »