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2011年2月27日 (日)

早春の佐紀路・佐保路

 今週の水曜日は、一年に一度の大イベント、人間ドック 「人間ドックでいい結果を出すために、この週末は歩くのじゃ。今日の目標、3万歩!」と号令をかけるTaka。「え、昨日観音峰に登ったのに?それに、そんな付け焼き刃で結果を良くしても、意味ないんじゃ・・・普段のありのままの数値で、問題がないか見つけるのが大事なんじゃないの?」「それは、違う。人間ドックに向けて体の数値を整えるのこそ、養生。正しい道ぞ。で、どこに行くのじゃ?」・・・Elli、Takaの言い分にはすこぶる納得できませんが、お出かけはやぶさかではないので、そんなに歩きたいなら、近場でここはどう?と、奈良の「歴史の道」の地図をTakaの前に広げました。
 西の京、佐紀路・佐保路、奈良公園をつなぐ全周27kmのロングルート。一周すると大変なので、今回はっその北半分、古墳と寺社の連なる佐紀路・佐保路から奈良公園へと抜け、最後に奈良町にある奈良の地酒「春鹿」の醸造元「今西酒造」を目指すことにしました。
 近鉄平城駅で降り、大きな古墳の並ぶ中を縫うように歩きます。鬱蒼と茂る木々と周濠の淀んだ水が、太古からの時を感じさせます。

20110227_sakiji_01                     左手に成務天皇陵を見て

20110227_sakiji_02                   成務天皇陵と孝謙天皇陵に挟まれて

20110227_sakiji_03                      孝謙天皇陵のお濠

 道ばたに、梅が咲いています。昨日の洞川(標高800m)は晩冬でしたが、こちらではもう春を迎えています

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20110227_sakiji_05 道は、そのまま平城宮跡へ。梅が大極殿を彩っています。天平衣装をでないのが残念なほど、絵になっています。

 せっかくなので、大極殿に入ってみました。1300年祭の最中と比べると空いており、前庭も展示もゆったり眺められます。人混みの苦手なTakaも、初めての大極殿をしっかり見学していました。

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 平城宮跡を北へ出ると、「大極餅」の幟 思わず買って頬張ります。芳ばしくも柔らかな生地が、口の中でまろやかにとけます。
20110227_sakiji_08 再び古墳の連なるを通り抜け、不退寺の脇を抜けます。この辺りから、佐保路。閑静な住宅が続きます。佐保の地名由来となっている佐穂姫にちなんだ狭岡神社に立ち寄り、興福院へ。塀越しに梅の花が咲き乱れ、尼寺らしい端正で清浄な佇まい。今は公開時期から外れており、拝観できず残念
 佐紀路は古墳や田園が風情がありますが、佐保路は要所の寺社以外は、何の変哲もない雑然とした住宅街。それを抜けると、廃園になった奈良ドリームランドの跡地の他、茫々の藪や車道沿いを通ります。歩いてる人はおらず、すれ違うのは自転車ばかり・・・確かに、サイクリストには車通りの少ない平坦な道は、走り心地よいのかも
20110227_sakiji_09 時間はもう2時過ぎ。道中お店が無く、大極餅以降は食べ物にありつけないまま般若寺まで来ると、向かいに「植村牧場」の看板が。「こんな所に???」と思って近づくと、敷地の奥に畜舎があり、山羊や仔馬が草をはんでいます。何か食べ物は?と思って見回すと、洒落たカフェが。芳醇な生クリームとカスタードクリームたっぷりのパイに、涙したのはいうまでもありません
 血糖値回復後、国道369号線を渡り、閑静で趣のある家並みを抜けると、奈良公園。正倉院や大仏殿をかすめ、浅茅ヶ原の片岡梅林に差し掛かると、紅白の梅がほころんで、香りを競っています。・・・すっかり春ですね。

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20110227_sakiji_13 奈良公園を後にし、いよいよ本日の最終目的地、奈良町の「春鹿」醸造元へ。昔ながらの町家造りの酒造で、グラスを買って試飲 まろやかな大吟醸からスッキリ辛口の酒まで、あまり飲めないElliでも違いが分かります。また、大吟醸を造った後の酒粕でこしらえた甘酒は、滑らかで心身共に安らぎました

本日の結論・・・歩くなら、佐紀路にすべし

2011年2月26日 (土)

観音峰 ふたたび

20110226_kannonmine_01 私たちのはじめての雪中登山にして吹雪の行軍となった観音峰 2月最後の晴れの週末、雪中登山の締めくくりも兼ねて、あの日見ることが出来なかった展望台からの眺望を求めて、再び登ることにしました。下山後、洞川の温泉に入るべく、今日も車で早朝出発です
 登山口に着くと、雪は所々しか残っておらず、みたらい渓谷にの澄んだ流れの底まで陽が差し込んでいます。Takaが様子を見に行くと、木立の下の登山道はカチカチに凍っている様子。8時20分頃、アイゼンを付けて、歩き始めました。辺りは雪が溶け、様子が一変。一月前と同じ所とは思えません。天川村ゆかりの南朝の歴史を説く石碑。前は雪に埋もれていましたが、今日は全て読めます。20110226_kannonmine_02  第一展望台に出ると、関西の最高峰、八経ヶ岳や弥山を擁する山並みが、青空に連なっています。頂きは雪も少なく、春への支度を始めているようです。
 杉木立の中を進み、観音平の東屋で一休み。この辺りは、落葉樹の森。葉は全て落ち、落ち葉に覆われた地面は明るく陽に照らされています。アイゼンの爪は、氷でなく落ち葉を刺し、重たいだけ。ここからはもう大丈夫と、アイゼンを外しました。

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 ・・・が、これが誤り しばらく歩くと、再び薄暗い杉木立に逆戻り。路面は氷でカチカチ。しかも急坂 一月前、雪の降りしきる中、急な斜面で横から吹き付ける風に歩みをはばまれ、足は雪に取られ、難儀した所 それがこの辺りだったのを、ようやく思い出しました 滑りそうな路面にヒヤヒヤしながら、何とか道端でアイゼンを付け、再出発。以降、今日は下に降りるまで、アイゼンを外さないと心に誓いました・・・
 杉木立を抜け、ススキの枯野の合間を進み、10時10分、標高1285mの観音峰展望台に到着。

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 雲一つ無い青空の下、西には谷間の集落、東には修験道の中心、山上ヶ岳と稲村ヶ岳、そして南には八経ヶ岳や弥山の並み居る山々。まさに360度の眺望が広がっています

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 記念撮影をし、前回は断念した観音峰の山頂を目指します。落ち葉の積もった林の中を、標高1347mの三角点を求めて進みますが、雪に埋もれて見つけられません 仕方なく下りに差し掛かる手前、一番標高の高そうな所で折り返し、木立の合間から覗く残雪を被った稲村ヶ岳の神々しい姿を拝して、展望台に戻ることにしました。

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 あとで調べると、観音峰の山頂は三角点を示す柱石だけでなく、観音峰山頂と書いた看板が道標と共に立っているので、たとえ雪があっても見落とすことはあり得ないと、知りました。もう少し先まで行くべきだったのかも・・・また一つ次の山行きの宿題が出来ました
20110226_kannonmine_07 展望台でお昼ご飯の煮込みうどんを食べた後、元来た道を下山。1時過ぎにはもう登山口に着いていました。登山後は、洞川の日帰り温泉へ ゆっくり温まって出てくると、まだ2時過ぎ。少しばかり洞川の町を散策。

20110226_kannonmine_08 風情のある温泉街の中に、名水豆腐 山口屋という昔ながらの豆腐屋さんがあります。入れ物持参でなければ、豆腐より高い箱代が要るということで迷っていると、先に無料サービスのおからをぽんと手渡されて、「これ、あげる」。こうなったら、買うしかありません しっかりした厚みの、ごわごわモチモチの揚げも購入。夕食が楽しみ 山上川に架かる朱塗りの橋を渡って、龍泉寺へ。役行者の発見と言われる泉からこんこんと湧き出す水で満たされた境内の流れと池は、手が切れそうなほど怜悧に澄み切っていました。

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20110226_kannonmine_10 帰りの途中、吉野でTakaの本日の最大の目的(?)、地酒「やたがらす」で知られる酒造、北岡本店に立ち寄りました。熱燗用のお酒 その名も「燗の極み」を購入。

 夕食は、洞川の名水豆腐を使った湯豆腐と冷や奴、それと、このお酒(Takaのみ)。山口屋の豆腐は、昔ながらの自然な美味しさ。豆腐本来のさっぱり間があり、最近の豆腐の、大豆の旨味を全て絞り込んだ濃厚さが、くどく思えるほど。それに合わせた吉野のお酒の味は、さて?(Takaのみぞ知る。) 観音峰、高見山、三峰山と、奈良南部の自然に親しんだ、この一冬。その豊かな自然にはぐくまれた美味しいお酒と豆腐と共に、暮れていったのでした。

 

2011年2月13日 (日)

霧氷ファンタジー 三峰山

20110213_miuneyama_01 先週、三峰山に霧氷を見に登山しましたが無惨にも撃沈した我々、性懲りもせず 本日も果敢にアタックしました。人生アタックあるのみです。

 駐車場に到着すると、先週と異なりなんかいい感じです。(先週は、殆ど雪がありませんでした)

20110213_miuneyama_02 不動滝も心なしか寒々としています。

20110213_miuneyama_03 不動滝付近に避難小屋がありますので、ここでアイゼンを装着して先週と同じルートで登っていきました。

 途中、曽爾高原と倶留尊山が見はらせるポイントがあります。 山の頂が真っ白に輝いて見えます。

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 これって、向こうの山にも霧氷? 今日は出会うことが出来そうです。 期待を膨らませながら登っていくと・・・

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 霧氷さんです。 人工林の中に生えた低木に見事な針状の結晶をみることが出来ます。

 歩みを進めると、人工林の枝にも・・・

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 とても幻想的な雰囲気です。

 人工林のなかから自然林に抜けると・・・ そこには素晴らしい景色が広がっていました。

20110213_miuneyama_07                     氷で出来た枝のようです

20110213_miuneyama_08                       光り輝く枝の先端

20110213_miuneyama_09                      氷のトンネルを行きます

20110213_miuneyama_10                    大きく成長した霧氷もありました

 そして、頂上です・・・ 雄大な光景が開けていました。

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 八丁平でも我々の想像を超えた風景が・・・

20110213_miuneyama_12                    木立を抜けると眼前に顕れます

20110213_miuneyama_13                      至高の時間が流れます

 この景色を眺めながらお昼ご飯を食べ、惜しみつつ下山することにしました。 下山は新道ルートを通りました。 霧氷をじっくりと楽しめるルートでした。 

20110213_miuneyama_14                       背の高い木にも

20110213_miuneyama_15                      おとぎの国のような世界

20110213_miuneyama_16                       曽爾高原が間近に

20110213_miuneyama_17  そうして、登山口に戻ってきました。 今日は残念ながら、イノシシ汁はなかったのでアマゴの塩焼きとみたらし団子を食べました。 ところで、登山口では、奈良交通の霧氷号で来られた登山客を迎えるバスが列をなしていました。数えてみたら、

                 

全部で八台いました。 今日は皆さん満足して帰ることができますね。 この後、姫石の湯で疲れをとって家路につきました。

20110213_miuneyama_18                木に引っかかった一本の糸についた霧氷の結晶

  

2011年2月 6日 (日)

霧氷に魅せられて三峰山 しかし・・・

 先々週、高見山で巨大なエビのしっぽ霧氷を見て、霧氷に魅せられた我々、本日は奈良県御杖村の三峰山(みうねやまって読みます)に行きました。 ここも高見山と同様に近鉄榛原駅より奈良交通の霧氷号がある(しかも、同じく温泉つき)のですが、奈良交通様の時間割では、我々のようなかたつむりっこでは、最終のバスに間に合うのが精一杯で温泉にはいるような優雅な山登りを楽しむと言うことはもはや不可能であるということを先週思い知りましたので、自分の車で向かうことにしました。

 ルートは御杖青少年旅行村というポイントから、不動滝を通って山頂を目指します。それでは、まず不動滝の勇姿をご覧あれ。

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 よく見ると、滝のつららが出来ています。

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 途中、よく手入れされた人工林の中を歩いていきます。

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 うーん・・・ 霧氷のかけらもありませぬ。 まぁ、まだ高度も低いし、なんてたって人工林の中ですから、霧氷もつくのをためらうってもんですわ。 ハハハハハ・・・

 そうこうしているうちに、人工林地帯と自然林の境目にやってきました。

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 ほへっ? 霧氷さんは自然林もあまりお好きでないの? まぁ、まだ境目ですからね。恥じらいってもんもあるでしょう。 ハハハハハ・・・

 そうこうしているうちに、低い自然林が立ち並ぶ霧氷がもっとも綺麗に見れる地帯にやってきました。 そう、やってきたはずなのです。 やってきたよね・・・

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         ガ・ガ・ガ・ガーーーーン(ベートーベンの運命のノリで)

 まさか、霧氷さん、かくれんぼしているわけではありませんよね・・・ おられないのです、霧氷さんは一家総出でどこかに行かれてしまったようです。 

 ってか、雪山の上なのに異様に暑すぎない? そういえば、途中から一番上に来ていたジャケットは既に脱いでいました。 温度計を見ると7℃あります。 霧氷は Taka の心のように儚く美しいので、7℃の世界はあまりに高温で生きていけない環境なのです。

 でも、何かの間違いということがあるかも(・・・ねぇだろ)しれないという一縷の望みをかけて山頂までやってきました。

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                  希望は絶たれました

20110206_miuneyama_07 夢破れ、お腹も空いたので、悲しく山頂のそばでお昼ご飯を食べました。

 今日も、新兵器 Jet Boil を使って山上ラーメン(カップ麺ね)を作りました。しかし、あれですね。 下界ではそんなに思わないのですが、山の上で食べるカップ麺って、異様に美味しいですね。 なんでだろ?

 食べ終わって、八丁平を抜けて下山することにしました。八丁平では思いもかけず素晴らしい景色に出会うことができました。それでは、下山時でのいくつかの風景をどうぞ。

20110206_miuneyama_08                      清々しい八丁平です

20110206_miuneyama_09               見返せば・・・ 霧氷があればどれだけ綺麗でしょう

20110206_miuneyama_10                   窪みから空を見上げれば飛行機が

20110206_miuneyama_11                      高見山の見えるポイント

20110206_miuneyama_12                       雪林の中の木漏れ日

20110206_miuneyama_13 下山すると、旅行村では地元の食材を使ったお店が出ていました。 いのしし汁とアマゴの塩焼きをいただきました。

20110206_miuneyama_14  そして、その後は、お待ちかねの温泉です。 そうです、先々週入ることのかなわなかった温泉に今日は入れるのです。

 ちなみに登山者には旅行村で100円割引券がいただけます。今度こそはこの割引券を握りしめて温泉に向かいました。 道の駅に併設されており「姫石(ひめし)の湯」といいます。

 霧氷が見れなかったことは残念でしたが、また次回に賭けてみたいと思います。 

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