吉野の桜に酔う
異常気象が囁かれる昨今ですが今年も桜の季節がやってきました。なんでも、一週間くらい見頃時期が早まっているとのこと・・・。昨年は、京都は醍醐寺の桜を見に行った我々ですが、今年は2年ぶりに吉野山の桜を見に行きました。
いつもは、近鉄特急で吉野駅までダイレクトに行ってしまうのですが、今年は趣向を変えて、大和上市駅で下車して、奈良交通バスに揺られて宮滝まで行き、そこから、エメラルドグリーンに輝く吉野川を眺めながら山道に入っていき、一気に上千本に出るというコースをとりました。この時期、通常の吉野駅ルートの場合、Takaの大の苦手の“人混み”を避ける手段はなく、桜を見る前に人を見て疲れてしまう可能性があったことから、人気の少ないというか、我々しかいないのではないかと思われるこのコースはTakaにとってはとても幸せなコースでした。
そして、なによりも圧巻なのがゆっくり歩いて1時間ほどすると山林が急に開け、咲いているのは桜ですが、まさしく桃源郷の世界が眼前に広がることです。下千本、中千本をスルーして、いきなり上千本に出るというのは、ちょっとした感動がありました。
今年の桜は、本当に見事で、普通であれば上千本が満開ならば下千本は散り始めているものなのですが、下・中・上と揃い満開咲きなのです。でも、これも天候が不順だからかもしれません。まぁ、難しい話は忘れて、この後はひたすら桜三昧です。それでは、我が世の春を謳歌する吉野桜をご覧下さい。
花矢倉屋展望台からの眺め (しいたけ飯たべました。)
上千本から如意輪寺に抜ける道の途中です
吉水神社の一目千本からの眺め
もう、どこを歩いても、桜・桜・桜です。本当に素晴らしい景色だったのですが、帰りかけの頃には、なんとなくピンク色が目に辛くなってきました。TakaがElliに「ねぇ、なんか落ち着いた色をみたくない?」と問いかけると、「えっ、やっぱり?」と返してきます。よくよくElliの顔を見ると目が既に虚ろになっているではありませんか。も、も、もしかして、
桜に酔った?
以前、雪の福井に長期滞在して京都に帰ってきたときには、あまりのまぶしさに陽あたりしたことがありますが、今回は桜に酔ってしまったようです。もう、桜はおなかいっぱいという感じで、でも本当のお腹はぺこぺこだったので、吉野に行ったときにはいつも寄る「吉野葛八十吉」というお店で葛きりを食べて帰途につきました。
吉野駅に戻ると、夕方の6時だというのに人がごった返していて、今度は人に酔ってしまったTakaでした・・・
コメント
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こんばんは。
吉野の桜、上中下そろい咲きは20年前以来と思っていたのですが
8年前にもあったのですね!
今年はケーブルが故障中なのでまたまた見送るつもりでしたが
上中下開花のニュースを見て一大決心を…
友人と訪ねた30年前より、今年の方が人が少なく、ほっとしました。
気温は高くても太陽の位置がまだ低いのでしょうか、暑さ負けもかろうじて免れました。
オーソドックスに奥千本から降りるコースを取りました。
西行庵への坂道は日陰でないと聞き、諦めました…
ロープウェイが故障中で、七曲をひたすら下り、かつて一緒に下った友人と、西行ら古人を偲びました。
宮滝は秋に父と行きましたが、神秘的な水の色が忘れられません。
桜も咲くのでしょうか?
いつかこの通好みのコースも試してみたいです。
投稿: snowdrop | 2018年4月 3日 (火) 21時12分
コメントありがとうございます

長らく気付かずに失礼しました
吉野、今年は揃い咲きと聞いて、「おお、そんな年もあるんだ」

と思っていたら、この年がそうだったこと、
自分もすっかり忘れてました
想い出させてもらって、ありがたいです
宮滝は、渓流沿いから杉山に入るまでの間、
のどかな里を抜けるのですが、神社(その名も桜木神社)や
畦沿いに桜の木が点在し、癒やされます。オススメです
金峰神社から西行庵への山道は杉木立だったように記憶してますが、
伐採されて日当たり良くなったたのでしょうか???
snowdropさまの写真も、楽しみに伺いますね~
投稿: Elli | 2018年4月19日 (木) 23時57分