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2009年6月18日 (木)

ああ、「1905年」! ――大阪センチュリー定演

 今日は、大阪センチュリー交響楽団の定期演奏会 曲目は、
 
 指揮:沼尻竜典
 ピアノ:アンナ・マリコヴァ
 
 グリーグ作曲:ピアノ協奏曲 イ短調 Op.16 
 ショスタコーヴィチ作曲:交響曲第11番 ト短調「1905年」Op.103
  
 今回のコンサート鑑賞、きっかけは3月に遡ります。「頑張れ!センチュリーコンサート」でアンコールに登場し、歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲を情熱的に指揮された沼尻竜典氏。まさに全身全霊で、あまりの激しい振りに、見てるこちらが椎間板ヘルニアを起こしそうなほど。

20090618_numajiri_01 圧倒され興奮しているところに、今後の定演のチラシを見ると、「交響曲1905年」の文字が。この曲の大ファン(マニア?)のTaka、聴き逃さないはずはありません。即座にチケットを予約。沼尻氏の指揮ぶりを見るべく、2階正面のクワイア席を購入しました。  

 感想は・・・ 第1曲目のグリーグのピアノ協奏曲。マリコヴァさんのピアノは柔らかく、流れるように滑らかで、繊細な抒情の中に温もりがあります。ノルウェー特有のはねるようなリズムは控えめなものの、北方の詩情があふれていました。オケも抑え気味で、よく合わせていました。
 アンコールのピアノの小品、チャイコフスキー作曲プレトニョフ編曲「眠りの森の美女」より「銀の精」も、愛らしくリリカルでした。

 次はいよいよ、メインのショスタコーヴィチ作曲交響曲第11番「1905年」。その前の休憩時間。実は、コンサート開始前、我々が席に着くと、2階クワイア席の椅子の上に青い封筒が置いてありました。

20090618_numajiri_02 中を開けると、「2曲目、2階パイプオルガン両端に鐘が並び大音響となりますので、第1曲目終了後、替わりの席へ移動下さい」との文面。券を引き替えると、新しい席はクワイヤ席より格上の1階席。ちょっと残念な気もしましたが、より良い席に移れるのだし、楽しみに移動しました。
 演奏が始まりました。グリーグに続き、沼尻氏の指揮スタイルは、3月の演奏会とは違って、いたってスタンダード。おとなしさ(?)さえ感じます。しかし、その音楽は、非常に熱の入ったもので、ロシア革命の前兆となった惨劇を、ジャーナリスティックに描き出していきます。音楽がジャーナリスティックというと不思議な感じがしますが、場面場面が、新聞の記録文のように描写・説明されていくのです。少なくともElliには、非常に分かりやすい解釈です。スケールもエネルギーも大きな曲なので、オケも指揮者もところどころ(特に後半)息切れしてましたが、最後にはまた渾身の力で集中し、「歴史は繰り返す」と不気味に予言するかのように曲を閉じました。
 気迫のこもった熱演で、Elliには歴史記録書を読んだかのような充実感がありましたが、この社会的解釈が精神性不足となってしまったのか、Takaには物足りなかったようです。曰く、「鎮魂が足りませぬ。戦慄が感じられませぬ」・・・う~ん、いつになく厳しい 確かに、好きな曲ほど自分の基準が出来上がり、鑑賞時も敏感になるもの。次は、納得のいく演奏に出会えるといいですね

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